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能力者

「ユーリエか、そりゃそうなるよね。フロッカスからケレスが相当されれば、せっかく見つけた居場所奪われたわけだし、そこまで行かなくても、いま首都にいるかわいいかわいい君の家族は、抑圧にされた市民の逆襲で、危険に晒せる。逆にここでこの状況を打破すれば、今以上にケレスに認められる。本国に行ける可能性だって、まぁ、0じゃない。真継、」

「あぁ、わかっている。、あれは、境を越えた完全にこっち側の人間だ。シの匂いがする。それに新しいが多くの死が染み付いている。」

「それも、そうだけど、それより重要なことがある。気をつけろ、あやめと同じ能力者だが、あいつのはヤバいぞ、戦闘タイプだ。能力は、」

「口を閉じろ!サスケあれは俺のだ」

真継は狂気で疲労を消し去り、興奮で出血を止め、刀を手にし、手で緩む口元を戻し、ユーリエに近寄っていく。

いつもの様に距離が詰まると問答無用で、真継が斬りかかろうとすると、ユーリエを庇うように、瑠璃姫が現れる。

「やめて真継!この人はダメ!!」

「小賢しい!!」

だが、真継はまるで見えていないかの如く、一瞬もためらわず、瑠璃姫ごと切り殺そうとする。

「あんた馬鹿か」

この事はユーリエも予想外、必要以上に距離を取らせる。

「馬鹿が、どうせ幻だろうが知った事か、なんだこれがお前の力か、幻影を見せるだけか?どうせなら視覚を奪うぐらいして見せろ、もっともそうなっても、匂いでも、悪意でも、さっきでもなんでも嗅ぎ分けて切り殺してやる。さぁ、どうした、早く次を、それともまさか本当にそれだけか、だったらくだらな……」

「?どうしたそんな顔をして」

「お前からあやめの匂いがする。お前知り合いか?」

「あんたこそ、あやめの知り合いか」

「あぁ、昔からの仲間だ」

「そうか、僕は恋人だ、残念だったね。あやめはもう僕の物だよ」

「違うでしょ、あやめは都合がいいから君と一緒にいるだけでしょ。あやめが君の変態趣味に付き合って上げてるだけでしょ、嘘はよくない。」

「サスケ、これはどういう事だ?」

「どういう事だも何も、これが本来の目的。言ったでしょ人探ししてるって、で、探してたのがその人。俺は元々ケレスの敵なの。

まぁ、せっかくケレスの内部にいられるんだから、情報収集も兼ねて大人しくしてただけだよ。ユーリエ、確かに君は強いし、真継は満身創痍でボロボロだ。でも、君じゃ勝てない。だから悪い事言わないから、あやめの事を忘れて早く逃げな。

今だったら財産持ち出してみんなを連れて一生遊んで暮らせるだろ。力の使い方も教えてもらったんだし、今なら何とかなるって。見た感じ君の力、彼には通用しないみたいだし、君の力はまともな感情のある人間には恐ろしい力だけど、どうやら化物には無理みたいだね。」

「逃げる事の僕が?笑わせるな」

ユーリエが腕を前に構えると、一瞬にして消え去る。

「!!」

「ここだよ、馬鹿が!」

それは早さなのではない。空間を跳躍した、真継は声に反応し、ユーリエの攻撃を防ぐが、加速もしていない、重さも籠っていないはずのその貧弱な攻撃で吹き飛ばされる。

「サスケ!やっぱり説明!!意味が分からん!!消えたぞ!」

何が起こった全く理解できず、対応する方法も見当もつかない、

「なんだよそれ、まぁ、いいさ、そういう使い方もあるのかと私、非常に感心しておりますよ。では解説。ユーリエの力は、相手の心を現実化する力。本来であれば相手の恐怖心をあおって、相手の心の中にある最も恐ろしいものを実体化できる。でも君の場合、怖いものがないし、心に付け入る隙がない。

結果怖いもので姫様が出てきてる。それは君が失って怖いものだ、偽物だと理解されている時点でどうしようもない。ユーリエの事よく見なよ相手を」

ユーリエの周りに黒い人影が見える。

「なんなんだあの禍々しい化け物は」

「いや、あれ君だからね、たぶんユーリエは君から恐怖心を引き出すことを早々に諦めて僕の恐怖心を使っている。

あれは僕がイメージする君のイメージ。前に、一度遊びで呼び出したことあったけど、たぶん本物よりも2割増くらいで強いと思うよ」

「ふざけんな!!」

「いや、ふざけるもの何も真面目だから、距離を空けてるとそうでもないけど、間近で見てると、君消えるように見えるし、力もそれくらいだよ。要は僕の頭の中の君がそれだよ」

「違う!!お前が知っているのは昔の俺だ、今の俺のがもっと強いわ!!

あと、俺が妖術使いとして扱われているのが気に入らん。俺のは高速移動と視覚を利用した技術だ。これはただの天狗の霧隠れ妖術だし、あの腰が入っていない、基本も出来ていない武への敬意もない打撃も、あり得んぞ!」

「あー、そっちか、知らないよ。そんな事、

で、どうする?それ僕のせいだし手を貸そうか?二人ならやれるでしょ

普段だったらユーリエは自分以外にそれを顕現させるんだけど、今回はどうだろうね。

君にやられる事を避ける為か、自分自身に君を顕現させている。

見た感じ、そうした方が強いみたいだね。どうしようか、僕の想像の君は強いし、そしてユーリエは君と違って戦闘狂じゃない、元々武人でもない。

つまりは臆病で慎重で、そして何より生きるために頭が回る、どうする?可能性は0だよ」

「殺すぞ!」

「そう、それじゃご自由に、」


そして5分もたたず静寂が訪れていた。

「で、結果がコレ?、、情けない、あんだけ偉そうなことを言っておいて、

真継はなめすぎだよ。僕が感じた恐怖を、

言っておくけど、僕も強いんだから、その僕が感じる恐怖だよ。

そりゃ満身創痍の君じゃいくらなんでも無理だよ。その出血、その内死ぬよ」

真継は人形のように岩に投げつけられ、ピクリとも反応しない。


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