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…男ハ顔ジャナイノデス【前編】

 ……こんにちは。モテないダメサキュバスのサキュ(仮名)です。(T_T)


 現在絶賛自己嫌悪中…私は…私はなんて身の程知らずな駄目なサキュバスなんだ…もう種族全否定して尼になりたい( ノД`)


 行って来ました。お見合いぱぁちい。そこで私は、自分自身の醜い本性に気付かされてしまったのです…。


 今回参加したのは、「人型魔物限定ぱぁちい」

 ほら、やっぱりあれでしょ?あんまり体格とか、体の構造とか違い過ぎるとばきゅーん(自主規制)やどきゅーん(自主規制)やずっどーん(自主規制)をした時、色々問題あるかもしれないし…。

 知り合いには、獣k…じゃなくて、何故か人型じゃない種族好みだったり、触s…なぜか植物系魔物や軟体動物型魔物にしか興奮しない、変t…通好みの淫魔も知っているけど、流石に私の様な初心者にはハードル高すぎると思うので…ヽ(°▽、°)ノ

 ほらさ、例えばユニコーンやケルピーみたいな馬型のモンスターとか、大型なドラゴンとか相手だったとした…どこがとは言わないけど裂けちゃうじゃん?(爆)ただのエロが、エログロに変わっちゃうじゃん?(大爆)……そんな人間の精を散々食いまくって飽きた淫魔が新しい味を知りたいが故に開拓する新境地、しょっぱなから経験したくないっす…マジで(´A`)てか、知能差や魔力差から言葉通じない場合も多いのに、あいつらマジでどうやって合意の性行為に持ち込んでんの!?コミュ障な私には理解できない…否、理解したくないコミュ力なんですが。淫魔界、マジ節操なしのぐろうぅばる過ぎ…・。


 ――話はそれました。取りあえず、まずは手始めにぱすこむで検索して、いたってノーマルなお見合いぱぁちぃに行ったってことです。要は。

 もっと条件限定するぱぁちぃもあったけど、私そう誇れるスペックじゃないし、そんな風に条件出来るようなタイプじゃないだろ、身の程知らんと…なんて殊勝なこと考えていたんです。

 …考えていたんですよ。一応は。


 そして例の一張羅を来て臨んだぱぁちぃ。

 きらっきらっに、それこそ見かけだけはそれは美しーく磨きたてた私の前に現れたお見合い相手は以下の方々でした…。



 ・ドワーフ(ご存じの通り、ちっちゃいお爺さん。立派でふさふさな髭ですね…髭が顔を覆ってて、表情わかんないっす)

 ・オーク(種族の中では確かに人よりだ。認める。間違いない。君は、悪くない。それでも越えられぬ種族の壁。つぶらな瞳と天を仰ぐ鼻は、豚さんそっくりデス)

 ・アンデッド(人型だ。そしてぶっちゃけ見た目だけなら、イケメンと言える。だが臭い。てか腐ってる。ぶっちゃけ色々腐ってる。…あ、目玉また落としましたね。何回目ですか?)

 ・トロール(…否、人型ですよ。人型ですけど…裂けますね。うん、裂ける。人型に限定した意味、どこ行った。てか言葉通じんのか?それだけの知性あんのか?)

 ・スケルトン(お前だけは…っ!!お前だけは断じて人型と認めん…!!肉がついてねーだろうがぁ!!そもそも生殖器官が存在してねーよ!!てめぇの場合!!)


 …以上が、今回のお見合いぱぁちぃの男性陣でした☆


 ――うん、ぶっちゃけ人型で無い魔物を相手して、裂けちゃった方がMASHI☆



 …て、あかんあかんあかん…。容姿で相手を判断するなんて、駄目サキュバスのすることだ…。おかーさまからも、お姉様からも、昔から口が酸っぱくなるほど言われてるじゃないか…男は顔じゃないって(´Д`)

 だいたい私だって、んな贅沢言ってられる立場じゃないし…。


 そう思った私は、何故か次から次へと噴き出てくる冷たい汗と、自然と逃げを打ちそうになる体を抑え込みながら、目の前の彼らと真剣に向き合うことにしたのです。


 男ハ顔ジャナイ、私ハ男ヲ顔(だけじゃない気もするが…)デ判断スルヨウナ駄目サキュバスデナイと、自分自身に言い聞かせながら…


 長くなったのでいったんここで切って、以後後編に続きます…(´-ω-`)


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