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恋わずらい

作者:

恋愛小説を投稿したのは初めてなので…温かい目で読んで頂けると嬉しいです。では、どうぞ…

俺は、福嶋(ふくしま) 太陽(たいよう)、高2。周りのクラスメートから“太陽”と呼ばれてる。




友達は、沢山いる。




嘘、いる訳がない…。




俺は、周りの人々に嫌われてるから。




でも、俺にはたった一人だけ…無視せずに話し掛けてくれる人がいる。




「ねぇ、福嶋。」

「…何だよ。」




今、俺に話し掛けたのは唯一女子で俺を対等に扱って話し掛けてくれている、竹橋(たけばし) (りん)だ。


彼女は、秀才でスポーツも出来て、まさに文武両道(ぶんぶりょうどう)な女子だ。

少し可愛くて、性格も優しくて、よく俺と話してくれる…そんな彼女の姿に俺は自然と徐々に惹かれていったんだ。




「最近、私にメール送ってこないじゃん。」

「あぁ…そうだったな。」




メルアド交換は最初、彼女の方から聞いてきた。俺は、嬉しい気持ちと彼女にもて遊ばれて、からかわれているのかという不安な気持ちが半々だった。

当時、彼女は俺を毛嫌いして見下している女子達のグループにいた。だから俺は、彼女に騙されているのかと不安になってしまい、彼女の事を心の底で憎んだ。


でも、彼女は違った。そのグループにいても根は真面目で、彼女とのメールのやり取りもかなり楽しかった。でも…




彼女にとって俺は、ただのクラスメートでメル友だけの存在だった…。




それを悟ったのは修学旅行の時。彼女に既に彼氏がいると、同じ班の奴に教えられてしまったのだ…。それを聴いた瞬間、俺の何かが崩壊した。


衝撃を受けた日の夜中、俺は罰ゲームとして修学旅行内でのの班員達にせがまれて、決して彼女に届かない“真面目な”告白を言わされた。俺は、しょうがなく勇気を振り絞って叫んだ。




「凜、好きだぁ!!」




結局、班員達には笑われたが俺は今まで持ち続けていた心の中のモヤモヤ感が少しだけ取れたんだ。




それからというものの、彼女とメールしたりしてるが、学校で彼女の笑顔を見る度に胸が苦しくなった。


俺は、(いま)だに彼女に面と向かって告白する勇気は無い。




「………嶋?ねぇ、聞いてんの福嶋?」

「…へっ?」




俺が気が付くと、彼女は心配そうな顔をしていた。




「またシカトしたぁ。福嶋の悪い癖だよ。」

「ワリィ…ゴメンな。」

「…何かいつもと違うね、福嶋。福嶋が素直に謝る事なんて滅多に無いのに…」

「…そうですか。」




彼女とのこんな些細(ささい)な会話でも、俺は楽しい。例え彼女に彼氏がいたとしても、会話は出来る。だから…出来るだけ彼女に接していたいんだ。




「あ、あのさ…」

「うん、なぁに?」

「実は…前からさ…」

「…前から何?」

「竹橋の事…」




何故今、彼女に告白しようとしてるのか解らない。だけどこれ以上、“恋わずらい”なんてしたくないんだ!だから、今出来る内に…




「た…竹橋の事…」

「ふ…福嶋?」

「す…す…」

「なぁに、福嶋らしくないじゃん。早く言ってよ。」




そう、言えば…終わるんだ。




「す…素敵だな、竹橋は。」

「…はぁ?何言ってんの福嶋。アハハ…可笑しい!」

「なっ…何だよぉ!」

「やっぱ、福嶋は福嶋だネ!」

そう言って、凜は笑った。




そんな彼女の自然で可愛い笑顔は、俺の恋わずらいを悪化させるんだ…。




彼女は、他の女子の所へ行ってしまった。




「…くそっ。」




俺は、凜に告白出来なかった悔しさで静かにズボンを握りしめていた…。



















結局、彼女に告白出来なかった。でも、彼女の事はまだ諦めてない、てか諦めきれなかった。


俺の“恋わずらい”は彼女の笑顔の所為(せい)で、まだ治りそうもない…。

読んで頂きまして、ありがとうございました。

評価や感想などございましたらなんなりと書いていって下さい。それを次号の作品の参考にしたいので、宜しくお願い致します。

後、連載中の小説の方も宜しくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[一言] 非常に面白かったのですが、最後に告白できなかったのは少し残念でした。本になったら・・・という質問には買わないと答えましたが、文字数が少なかったからです。もっと多かったら買ってるかもしれません…
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