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念話

勇者だったことが判明した俺だったが、エマルトリアが使用したスキルについては確認する必要がある。

そこで俺はいつもの超便利スキルを発動させた。


『神眼』


種族:ハイエルフ ♀

名前:エマルトリア・ポラリス・フィリフェラオーレア

Lv:99

腕力:178

頑強:234

俊敏:189

知能:989

スキル:鑑定、精霊魔法の極み、念話、統率

裏スキル:魂魄眼、聖樹降霊術


知能だけが限界突破して高い数値となっている。

先ほど俺を視た『魂魄眼』というのは裏スキルだったようだ。

名前からして魂を視るとかそういう能力だと思う。

『聖樹降霊術』という裏スキルも確認できたが、どんな能力なのか想像がつかない。


しかしエマルトリアのステータスを確認して、素晴らしいことがわかった。


(念話というスキルがあるぞ。それを使ってくれ!もしかしたら会話できるかもしれない)


「魂が宿っているということは、もしかしてこのマナポーションと意思疎通が可能なのでしょうか」


俺の願いが通じたのか、エマルトリアはさっそくスキルを発動した。


『念話』


(えーと、マナポーションさん、聞こえたら返事をしてください)


するとエマルトリアの声が俺の内側から聞こえてきた。

不思議な感覚だ。


(聞こえます!)


(やはりっ)


「どうじゃ、エマルトリア」


「ええ確かに、『念話』で話しかけたところ、返事がありました」


「おお、やはりか!」


(マナポーションさん、あなたは勇者様なのですか?)


(勇者かどうかはわかりませんが、『転生神の加護』を持っています)


(転生神様の加護を授かっているのですね。伝説の通りです。それで、どうしてマナポーションになってしまったのですか)


(それが…)


俺はこれまでの転生ライフをかいつまんで話した。

もうかれこれ三回も正義教団を名乗る邪神信徒の手によって、誕生直後に抹殺されていること。

そして『夢幻収納』に入っているセラの事、スカーフェイスの事。


(なんと、そんな凄まじい経験をされたのですね。これよりは最大限の協力をさせていただきたいと思いますわ)


エマルトリアは快く協力を申し出てくれた。


俺の当面の目標はセラの復活だが、最終的には邪神討伐を目標にしようと思う。

邪神は俺が転生する限り別の追っ手を差し向けて殺しにくるのだろうと思う。


(なにかお手伝いできることがあれば何なりとお申し付けください)


(それでは俺を転…)


そこまで言いかけて俺は気が付いた。

もし俺が申し出てエルフの里の赤ちゃんに転生させてもらったら、ここが正義教団によって襲撃されてしまう危険性がある。

考えなしに転生してはいけない。


しかしスカーフェイスはもう収納済みだし、もしかするとこれ以上強い追っ手はあらわれない可能性もある。

俺が悩んでいると、エマルトリアは思いついたようにこう言った。


(そうですわ!身ごもっているエルフにマナポーションを飲んでもらって、勇者様に転生していただくというのはどうでしょうか?)


(そ、それは俺としてはありがたいけれど、エルフの里が襲撃される可能性もあるし…)


(そんなことは関係ありません。エルフの里は勇者様を最大限助けることが使命なのですから)


(そういうことでしたら、よろしくお願いします。いちおうスカーフェイスという強い奴は倒したので、襲撃は来ない可能性もあります。油断は禁物ですが…)


(でしたらさっそく、転生希望者を募りましょう)


とんとん拍子で俺の転生が決まってしまった。


気になるのは、エルフに転生した時に裏スキルが増えるのかどうか、そして正義教団が現れるのかどうかだが、果たしてどうなるだろうか。


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