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ハイネ婆さん

俺はその後、万が一にも割れないようにクッションが敷き詰められた木製の箱に収められた。

そしてハイネ婆さんは俺が入った木箱を担ぐと、旅を開始した。


山を越え、谷を越え、川を越え、森を進み、1年もの期間をかけて婆さんは俺をエルフの里に運んだ。

たかだかちょっと不思議なポーションを鑑定してもらうのに、ものすごい手間と費用をかけている。

寿命の長いエルフは人間とは生きている時間が違うのかもしれない。


「ちょっといいかい、エマルトリアに会いたいんだが」


ハイネ婆さんは門番をしていた若いエルフ兵士に話しかけた。


「エマルトリア様に?貴様は何者だ?」


エルフ兵士は高圧的な態度で問いただしてきた。


「ハイネが来たと伝えておくれ、それでわかるはずだよ」


「ハイネだと?一体どこの氏族のものだ!?」


と、その時初老のエルフが慌てた様子で駆けよってきた。


「こ、これはハイネ様、お久しぶりです。これは若造がたいへん失礼をいたしました。女王陛下がお待ちですのでどうぞこちらに」


「ふぅむ、まあいいか。おい、若造、次はないよ」


「は、はいぃ!」


エルフ兵士は汗だくになって謝罪していた。

何が何だかわかっていない様子だったが、上司らしき兵士の対応を見てハイネ婆さんが只者ではないことを察したのだろう。

ハイネ婆さんが一体何者なのかは俺もよく知らないが…。


試しに俺はハイネ婆さんのステータスを確認することにした。


『神眼』


種族:ハイエルフ ♀

名前:ハイネ・テラリス・フィリフェラオーレア

Lv:99

腕力:233

頑強:340

俊敏:256

知能:978

スキル:精練、マナ加工、木魔法、土魔法、薬学の極み

裏スキル:毒無効


ハイネ婆さんは実はすごい人なのかもしれない。

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