ブラッディポイズンタンポポ
またしても花に転生した俺は、暇なのでこれまでの事を振り返った。
先日の戦いの後、フォレストウルフ達は俺の肉を食べることなくレメェンの木があった場所に運んだ。
切り倒された根株の付近に穴を掘って俺の死骸を埋めたらしい。
俺は自分がいつもの赤い花に転生していることに気が付いた。
(なんでいつも俺はこの赤い花に転生するのだろうか。もしかするとこの赤い花は死体に咲く花なのかな?)
「おぉ、これは珍しい花だ!」
すると、どこかで聞いたことのある爺さんの声がした。
(ん?この爺さん、もしかしてあの時の…)
ふと見ると、レメェンの木だった俺を切り倒した爺さんがニコニコしながら近づいてくる。
「これは珍しい、ブラッディポイズンタンポポじゃわい。これは高く売れそうじゃ」
俺がいつも転生していた赤い花はブラッディポイズンタンポポという種類の植物のようだ。
なんとなく名前からして血なまぐさい印象を受ける。
しかも毒を持っているようだ。
自分で言うのもなんだが、こんな怪しい植物がどうして高く売れるのだろう。
「しかしこれはポーション精製しないとただの毒草じゃからのぅ」
やっぱり毒草だったか。
「仕方ない、ハイネ婆のところに持っていくとするか」
どうやら俺はハイネ婆さんのところでポーションに加工される運命にあるらしい。
爺さんが俺を摘み取ったところで一旦意識を失った。




