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プロローグ『よろしくお願いします』

 今朝、ごみ捨て場でドラゴンの赤ちゃんを拾いました。夫と離婚し荒んでしまった心に、この子の純粋そうなまん丸のお目々はよく刺さります。きっと母性本能をくすぐられるのでしょう。


 ただ、ドラゴンなんて空想でしか目にしたことがありません。とある魔法使いの映画を観たときから、爬虫類みたいな表皮は触れれば手が切れてしまいそうで、ずっと怖そうだなと思っていました。


 しかしなんということでしょう。目の前のドラゴンの表皮は、人間の赤子のように柔らかく、豊富な水分でしっとりしています。私は三十路を超えてから、その辺のプチプラコスメでは肌の健康を保てなくなったというのに。全く羨ましい限りです。あぁ、可愛い。


 女性にとって丸くて柔らかいものは、大抵可愛いに含まれます。よく見たらこのドラゴンは爪も丸いし、羽は飾りみたいに小さく、腹に向かって三角形に伸びる脂肪たっぷりの胴体が愛らしい。今すぐこの子を連れて帰りたい。質素な平屋のアパートにて、たった一人で離婚調停を待つよりも、この迷える子羊と暮らしたいのです。


 それに心なしか、潤んだ瞳で見られているような気もするし、私が手を引いていっても問題ないはずです。


「というわけで。ドラゴンさん、よろしくお願いします」


週1~2の頻度で更新させて頂きます。

更新日は、月・金の予定です。


拙い文章ですが、これからよろしくお願いします。

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