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足に鎖

作者: 夜朝

戦いの日々は

うまくなく過ぎていく

足には枷がはまっている


成長したら

次がある

ネクストステージ


まるでゲームのようだね

今いる場所で

すべての敵を倒しても

終わらないんだ


次のステージへ移れば

もっと強い敵との闘いと

もっと強くなった自分への気づきがある


強くなりたい

強くなりたい


超えられない壁の

向こう側から

差し伸べられる手がある


つかみたい

つかみたい


その向こう側の景色を

この目に見せてくれよ


繰り返しの自己嫌悪に

終止符を打とうとして

足かせを見やる

鎖はまだぶらさがっている


ひとつひとつ

ひとつずつしか

外せない鎖は


それでも

根元が外れただけ

幾分かましになった


じゃらじゃらと

鎖を鳴らして

重しをつけたまま

歩き出す


超えていきたい

超えていきたい


二つ目の鎖が外れるころまで

次のステージへの入口が

消えずに残っていればいいのに


鎖はまだ繋がっている



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