倒せぬ怪物
〜イソワノ国 大通り〜
ラス『大丈夫すか? あんなの引き受けちゃって』
銀汰『なに、問題ないよ 怪物はともかくとし、殺人鬼の方はこの濃い霧じゃ こちらを見つけれん。
それはこっちも同じ ちょいとした賭けに近いけど
こちらが、先手を打てば少しは有利になるはず』
ユミ『完全に賭けじゃん アホか もうちょい、作戦考えてからにしてよ⁉︎』
銀汰『人生 常に賭けよ 今までだって賭けでしか勝ってないからね』
ヘルベイユ『私の時も 結構賭けで来てたの?』
銀汰『うん、まぁ あん時は 流石に危ないと思ったよ 魔王の力と勇者の力 その両方を駆使しても 瘴気に呑まれかけたし しかし、今はこうしてピンピンよ』
ラス『しかし、なんだか 不気味ですね この霧で陽の光も入らないって』
クロティ『うーん、こんな濃い霧が出るのは無かったですわ 少なくとも私のいた頃は・・・
正面から何か来ます‼︎』
苦痛の怪物『ぐ、グル グルジ ィ・・・』
銀汰『なんだか 痛々しいやつが出て来たね』
一行の目の前に現れた怪物は 背中に釘のようなものが刺さり 包帯に巻かれたようなトカゲのような怪物である
銀汰『こうゆうヤツ 嫌いじゃないけど 邪魔よ』
銀汰が杖を払うと 酒桜、星桜が怪物に攻撃を仕掛ける 怪物は黒い血のようなものを吹き出し 倒れ込んだが
苦痛の怪物『ぐっ、グギャァーー』
星桜『ん? 致命傷のはずなのに』
酒桜『どうして、立ってるのかな?』
ラス『ミスったんじゃないんすか?』
酒桜『それはない 首のあたりを確実に斬りつけた』
銀汰『うーん、あの背中の針で痛みを、感じないのか しかし、苦しんでるようには見えるし・・・』
そんなことを言っていたら怪物が襲いかかって来た
苦痛の怪物『ギェャァー』
銀汰は攻撃を避けようとした しかし、少し掠ってしまった
銀汰『いててて』
ラス『大丈夫すか⁉︎』
銀汰『うん、まぁ、この程度』
ラス『おのれ怪物 くらえい、竜風波‼︎』
怪物はラスの起こした強い風により吹き飛ばされた
ラス『あんなのを、まともに相手してはいられないっス 軽く吹き飛ばしてはみましたが・・・』
ユミ『しかし、あの怪物なんなのかしら あんなのがウヨウヨしてるようなら まともに動けない』
クロティ『ここは、一旦引きましょう 敵は中々厄介そうですし』
ヘルベイユ『そうしよ、毎回吹き飛ばすのも厄介だし』