自由惑星同盟と日本国
原作、石黒版、DNTそれぞれを読んで見て思うのだが、自由惑星同盟と日本国はホント一緒な末期だなと。
既存政党は政権維持と選挙しか見ていないし、その政策は選挙民に受ける場当たりで長期見通しを考えていないモノばかり、新興政治勢力は不満の受け皿とガス抜きとこれまた長期的視点のない愚劣な政策ばかり。
帝国領侵攻を主張したロイヤル・サンフォード政権なんてバブル崩壊後の日本の政治そのものの縮図であるし、その閣僚であるコーネリア・ウィンザーのそれは稲田某や高石某となんら違いがなく、それっぽい主張を煽ってはいるが、それによる主張の足下は砂上の楼閣でスカスカ、操り人形や代弁者というそれそのもの。
帝国侵攻失敗後に台頭するヨブ・トリューニヒトなどは郵政改革・構造改革・規制緩和を主張して中産階級や規制による保護を消滅させた小泉某のそれだとも言える。派手なパフォーマンスと聴衆の心を引きつけ、選挙で圧勝するも、その実態を言えば政商竹中某と談合するそれは地球教の関係と合致すると言えよう。
デモクラシーを標榜する某政党などは政権交代後のその統治において、トリューニヒト政権における銀河帝国正統政府の亡命と設立を行ったことと同様に外患誘致を行いそれを自覚もしていない。
憂国騎士団などという存在に至っては、不祥事や政治能力皆無の維新政党やその他ポピュリズムな政党もどきと同様だろう。
デモクラシーの腐敗が原作執筆からわずか半世紀にも満たないそれでここまで酷くなるとは本当に自由惑星同盟の明日が日本国の未来に見えてならないよ。




