2人になった影
快晴
風は南東 風力は・・1位?
「何で上野何ですかあ」
春海は不満に満ちた声だ
「やっぱ公園に行きたいから」
「買い物はあ?」
「後で行くって」
「瑠菜、なんか探してる」
はあ なんでわかんの
あんた鈍いキャラじゃん
そんな気付くやつじゃないじゃん
「ちょっとね」
「いえ、かなりですね」
黙って
「人多いなあ」
上野駅 頭痛くなる数少ない場所
「また探してる」
「え」
「一緒に探すからいいなよ」
言えったって 名前しか
いや 名前以外にも知ってる
あんたに似てることとか
純粋なこととか 奇跡信じることとか
「あれ?」
何も言ってないのにな
あんたもエスパーだったっけ
示した先には
何故いる!?
「あ・あ・あ」
「おおおう、ビンゴ」
あんたやっぱエスパーだわ
テレビ出演大歓迎だわ
「ちょちょちょっと行こう」
「はあい」
人が邪魔 あ、あたしも人か
なんで なんで
あんたそんなおしゃれな服持ってんじゃん
かわいい帽子つけちゃってさ
そんな澄ました顔してなかったじゃん
「かわいいね」
お前えええええ
何で先に声かけてんだお前えええ
「貴方もですね」
「ふふ」
「ふふ」
ドッペルゲンガーだ
「スターザリックがまた奇跡起こしたんですかねえ」
「あり得ねえよ」
「あり得んじゃないの」
なんか同じ人に挟まれてる気分
「なんでここに」
「あなたこそ」
あれ
雰囲気が違う
なんか あんた違う
何処が違うんだろ
「公園に来たんですよ」
「あたしもです」
二人が話してる
あたしは置いてかれてる
だって
あんた違うじゃん
さようなら
あの言葉は何だったの
何で目の前に居んの
「瑠菜、どした」
「なんでも・・」
「待合室で休みます?」
ん そうしたいかも
だってそしたら確かめられんじゃん
あんたが元通りかも知んないじゃん
「あ、あそこ」
ヒールが鳴る
「待合室ですね」
「違うね、喫煙室ですね」
「どう見てもスタッフオンリーだろ」
「トイレか」
「その隣だろ」
「あーあ電気消えた」
なんでっ
「そこに案内板がありますね」
「なんだ、あと少し先ですね」
「あ~る~こ~う」
「あ~る~こ~う」
頭痛薬 そんで通訳




