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待機時間  作者: レモナー
11/11

何で生きてんの

なぜだろう

 「ツギそのミセいくね」

何故私は今スペイン人と食べ歩きしているのだ

誰か答えてくれ

今私は傷付いてるはずなんだけど

あの休憩室の後、ツイテキテと言われてついてきた素直なあたし

 「ボクのトモダチやっててね、すごうまい」

 「はあ」

 「レンカはフンイキキラいいてコない」

 「ほお」

 「どお? テンナイいいでそ」

 「まあ」

 「どもお、スーヤガンバッてる?」

 「イラシャイ、モチダヨ」

禁煙席着席

あれ 何故私はスペイン人と向かい合ってんの

なんか知らない料理注文された

来た

あ、おいしそう

 「どお?」

 「いい」

 「ヨかった」

なんか癒される


さて、美味かった

 「あのさ」

 「ツギはコウエンイこう」

 「はあ」

緑緑常緑樹

前に春海と来たとこだ

出てくんな涙

 「…」

ハンカチが渡される

ありがたい

 「…」

スペイン人の眼がうるむ

何でかって?

あたしの手がハンカチをすり抜けたから

 「はははは」

機械音かと思ったら、消えそうなあたしの声だった


 「蓮花が昨日言ってたですね」

突然日本語うまくなったな

 「二人とも気がついてない、と」

 「で、あんたがわざわざ起こしに来たの」

 「おこすって?」

 「なんだろね」

なんだろね

あたしもわかんねえや

だって昨日遊んでたじゃん

あたし遊んでたじゃん

春海も遊んでたじゃん

茶髪の男もヴォーカリストもエスパーなモデルも…

 「あたし、死んでんのかな」

風が吹いた

ドラマみたい

今ならドラマっぽく泣けるかも

返ってきた言葉は予想と違っていた

 「イキテルネ」

あれ!!??


 「話に一貫性を持って話してくれるかな」

 「イッカンセイ…」

 「何であたしは生きてんの?」

 「簡単ですね。春海さんが死んだからですよ」

あっれええええ

いきなりシリアスな返事に逆戻り

待てよ、わらえねえじゃん

 「春海が…?」

 「貴方達二人は駅に来る最中トラックに…」

語尾が聞こえないよ

 「撥ねられたんですよ」

うおっいきなり声が高くなった

突然変異? いや、これは

 「そう、私です」

眼をあげるとモデルが立っていた

この振りはもういいわっっ

 

 「貴方は死んでいる最中です」

 「は?」

 「ユーアーダイング」

いや、英語で言われても変わんないって、わかんないって

 「な…んで」

 「貴方の体は集中治療室にあるの。つまり生霊ってこと」

エスパー、あんたオカルトにまで入んないでよ

 「じゃあ、あんたはあたしを天国に連れってってくれんの」

 「むりー」

この野郎ども

シリアスかトークかはっきりしろ

 「その代わり、チャンスをあげに来たのよ」

 「なんの…」

額に指が示される

違う デコピンが来るううううう

 「やり直しのですう」

ピシッ 痛……


 「信号変わるよ、瑠菜?」

 「あ、ああ」

瞬間本能的に春海の腕を引いた

 「うわわっと」

春海がいた空間がトラックに押しつぶされる

あからさまに眼を丸くして春海は固まる

 「…恩人?」

 「そーだ、感謝しておごれ」

 「やですよ、ぴったし千円しかないです」

お前なあ

 「じゃ、行くか」

 「は~し~ろ~う」

春海だ

 「は~し~ろ~う」


思いつくままに書き綴ったせいで、徒然草になってしまいました。いえ、そんな大それたことを言う立場ではありませんね。最後まで付き合って下さった読者の方々、突っ込んでも構いません。「コメディだよね、これ!?!?」はい、違いますねえ。

途中から展開がおかしくなりましたが、個性的なキャラ達がたくさん出てきて楽しかったです。自己満足ではありません、皆さんが一瞬でも笑ってくださったり考えて下さったのならば、意味はあったでしょう。自己満足以上の意味が。

ラストはご覧の通り、過去にダイブしました。蓮花さんは何者か、私も存じ上げません。しかし、他の話にも登場してくる方なので、記憶の片隅に留めて頂きたい。

未熟ですが、これからも読者に何かしら変化を与えられる作品を作り上げていきたいと思います。

興味をお持ちになった方は、他の作品も覗いていただければ、私の特徴がつかめるでしょう。いえ、うれしく思います!

完読、有難うございました。もしよければ意見をお聞かせ下さい。

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