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それって本当?

作者: monmon
掲載日:2023/01/13

テレビ「お小遣いの多いこどもは聡明な傾向にあることが分かりました!」


夕方の食卓に、ざわざわとテレビの音が響いている。

少年は箸をくわえたまま、テレビをじっと見つめていた。

「それではまた来週!」という締め文句が流れると、少年の硬直が解除される。


少年「だってよ、おとん。うちも小遣い増やしてやー。」


少年はくわえていた箸をテレビに向けて、父親にそう話しかける。


いかにも亭主関白な父親は、

味噌汁をずずっとかきこんだ後、満足気に爪楊枝を右手に取る。


父親「ほんまにそうなら、ちっとは考えたってもええなー。」

少年「ほんまや、ほんま!頭ようなるで!!」


父親はガハハハッと重厚な笑い声を響かせる。


父親「ま、財布のひもをにぎっちょるのは母ちゃんや」

父親「母ちゃんに頼むこっちゃな!」


母親は食卓を片付けていた。

恰好こそずぼらだが、所作からは上品さを漂わせている。

二人の視線に気づいていたのか、片付けながら答えを返す。


母親「せやね~。」

母親「あんたが聡明な息子やったら考えてやってもよかね~。」


少年「なんやそれ~。」

みなの笑い声が食卓を包んだ。






――――――






母親「(別に冗談のつもりでいったわけじゃないんだけどねー。)」


食器を洗いながら、心の中で独り言をつぶやく。


母親「(まだまだ、そこまで考えがまわる年齢でもないか。)」

母親「(鶏が先か、卵が先か。誰に言われるでもなく、いつか気付けるようになってほしいものね...)」


母親はそのまま教育方針について考える。

教育への関心が、その後どう影響したかは分からない――


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