22『ストーンサークルの殺人』M・W・クレイヴン
相も変わらず本が高いですね。少し古い本でも増版版は値上がりしてるのが当然になってきました。
それでも買うけどねッ!!
さて本日は。
『ストーンサークルの殺人』
M・W・クレイヴン
ついったで感想呟いている人を見つけて気になって買うなどしました。
皆も気軽についったで読んだ本のレビューしてください、見つけたふとんが軽率に買うから。
本作は、イギリスはカンブリア州を舞台とした、国家犯罪対策庁重大犯罪分析課に所属する部長刑事ワシントン・ポーが主人公のサスペンス小説シリーズ第1巻です。なんかもう内容が凄すぎて、最終巻なんじゃないかと思わせてくる感じでしたが間違いなく第1巻です。
イギリス国内に数多存在するストーンサークルで老年男性が焼き殺された、そんな連続殺人事件の解決に奔走する主人公たちが衝撃の真実に出会うことになる、衝撃の連続な物語であります。
それでは、久々だなぁと思うので形式を確認しつつおすすめポイントを書いていきますね。
【解決かと思わせての二転三転四転】
これはふとんが見かけた感想の人も前面に押し出していましたね。というかこの部分が気になって買おうと決めたんです。いざ実際読んでみましたらその評判に違わぬ展開でお見事の一言。
起承承承承転転転転結とはこういうことかぁ、と思うなど致しました。
後半はこれで解決か、と途中途中で思うのですが「それにしては残りページ数が結構あるぞ??」と訝しんでいる間に、やっぱりまだ解決じゃない!! という新情報をぶつけられては「うひゃー!」と興奮させられるような展開の連続です。
しかもこれは1巻だけではなく、シリーズ全体に通して言えそうですので(ふとんは現在3巻を読んでおりますよ)凄まじいことだなと思います。
驚愕のどんでん返しはサスペンス系の醍醐味かと思いますので、そう言うのが大好きな方には大変おすすめです。
【流石イギリス、皮肉がうまい】
うまい、には「美味」と「上手」の意味が両方あります。
主人公のポーが、そりゃあまぁ捻くれた男なので出てくる台詞がいちいち良いのです。
そして台詞以外で出てくる皮肉も良いのです。
本場イギリス出身の作者さんによる本物のイギリスを感じられて最高です。
【翻訳にクセ無し、文章面白し】
翻訳にクセが無く、読むのに無駄な苦労が必要ありません。海外小説を読む時の重要なポイントですよね。ふとんは買う前に必ず少し読んでみて、翻訳と相性がいいか確かめてから買います。
そういうわけで、するっと読みやすい翻訳、文章になっておりますのでご安心ください。
時々声に出して読みたい文章が出てくるのもおすすめポイントの一つ。ふとんは2巻のポーが眼鏡を拭くシーンで、ネクタイで拭った、という描写の直後「フライドポテトで拭ったようなものだった」って書かれていて笑いながら音読するなどしました。何が起きたのか大変分かりやすくてよろしい。
【魅力的なキャラクター】
このシリーズの中で誰が好きか聞かれたら私は分析官ティリー・ブラッドショーを選ぶでしょう……
それ以外にも、勿論主人公のポーはいい味の染みている男ですし、彼に振り回されがちな上司のステファニー・フリンも振り回されるだけじゃ終わらない芯の強い女の人で素敵です。ああ、でも2巻から出てくる病理学者エステル・ドイルも捨てがたい……!! ブラッドショーもそうですが、ふとんは天才奇人タイプの女に弱いんだ……!!!!
まとめると主人公サイドの人々が軒並み魅力的なので、きっと貴方の好きなキャラクターが見つかるはずです、ということ。ふとんからはブラッドショーを推しておきます(サムズアップ)
こんなもんでしょうか。
一応、お伝えしておきたいのは、毎度重大犯罪が起こるので結構容赦なくグロ描写が出てくることでしょうか。それがメインではないのであれですがやっぱり「あぁ~ッ痛そうッ!!」と思うなどします。苦手な人は駄目かもしれません。
あ、あとおいしそうなものが出てくるのと、ポーの飼い犬が可愛いのもおすすめポイントかも。スプリンガースパニエル、知って早々に調べましたがこの賢そうな犬がポーのとこではあれなの可愛いの極みですね。
ふとんは普段サスペンスやミステリーを読み慣れない身ではありますが、やっぱりたまに読むと面白いです。人間って怖いね。
未読の方は是非、1巻だけでも読んでみてください。ふとんのように気づいたら2巻を買っているはずです。そして読み終えたらまた次の巻を……
では、今回のご紹介はここまで。
また次回の紹介も見に来ていただけると嬉しいです。




