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13『姑獲鳥の夏』京極夏彦


 次回作の構想は生まれない。でもネタは生まれる。

 お久しぶりです、ふとんねこです。

 いつも通りの呻き声と共に、本日ご紹介するのは。


 『姑獲鳥の夏』

 京極夏彦


 シリーズものだけど、初めて読んだ時の衝撃からこれをピックアップ。

 ファンタジー好きではありますが、こういうのもとても好きなのです。

 これをふとんの言葉で紹介できるのかと不安に思いますが、いつものようにやっていこうと思います。



【圧倒的な文章による衝撃】


 色々と、うん、もはやショックと言ってもいいほどの文章です。

 何だろう、文章で殴られる感じ。初めて読んだときはその衝撃でしばらく他の本に手が伸びませんでした。


 それが癖になるというか……ふとんは『姑獲鳥の夏』を読んでから京極夏彦先生の作品を集め始めました。分厚くてビビった良い思い出……


 あんまり言うとネタバレラインを踏みそうなので気を付けつつ。


 妖怪の類いの名前がつくシリーズなのですが、あくまでも「現実」なのがポイント。もう、超が付くレベルで怒涛の現実を突きつける物語ですね。


 主人公の関口と共に、ふとんの常識や意識は揺るがされ、夢か現か惑いながらの憑き物落とし。


 明らかに理性的じゃない関口君を眺めながら「この男は一体どうしたことか」と思うのも、読者の視点と言うより関口君の、自己を客観視する視点という感じ。

 微かに感じた違和感や、意味不明な焦燥感が、主人公とリンクしている感じですごいのです。だからこそ、盛り上がりである憑き物落としがよく効くよく効く。



【キャラクターの魅力】


 そしてキャラクターの魅力も大事なところ。


 ふとんの推しは榎木津君。明らかに様子がおかしい美形は大好物です。


 メインキャラたちがみんな個性的で楽しいです。

 あとね、大人の男性の一人称「僕」が好きすぎて仕方がない。育ちが良いんやろなと思います。


 女性キャラクターも素敵な人が多いし、魅力的なキャラクターばかり、ですね。



【色々知りたくなる知的好奇心の仲間】


 出てくる哲学とか心理学とかの勉強したくなる。というか少ししたよね。


 ふとんはこういうのに弱いんだ……


 知識と教養で殴られるとしばらく教養貯蓄期間に入るので、自分のためになるという。


 知的好奇心を刺激してくれるのはとてもよき。


 それから、多角的な視点を身につける役に立ちますよね。ふしぎふしぎと言っているばかりじゃ、この世界はさぞかし靄がかかっているのだろうと思います。


 やはり知恵よ力よ、ですね。



 取り敢えず以上。

 多分これ以上語るとネタバレラインを越えてしまうやつ。なのでおくちみっふぃーで。


 京極夏彦先生はハマるととても危険。

 何故なら作品が基本鈍器レベルの分厚さ。


 お前も鈍器本蒐集鬼にならないか……?


 そんな気持ちで仲間を増やしたいふとんでした。



 久しぶりの執筆過ぎて、どんな感じでこのエッセイを締めていたのか忘れました。


 とにもかくにも、ご興味ありましたらぜひ!


 ではまた、次回!!


難しい本を紹介するときに「私なぞ多分作者の意図の半分も読み取れていないのに……」と尻込みするけれど、でもまあ、それはそれで、気にしなくていいのだと思います。

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