デスソースに挑戦してみた
三話です。
よろしくお願いします。
動画が再生される。
「どーもこんにちは、リライフのクリエイトです」
「どもフューチャーです」
「コミュです!」
「ラン」
「ジーニアスだ」
リライフの新しい動画が公開された。
今回は一体どんなことをするのだろうか。
なんか机の上に髑髏の書かれた明らかにやばそうな瓶が置いてあるがまさか?
「というわけで今日はデスソースに挑戦していきます!めっちゃ嫌だけど!」
「いやよやりたくないわ」
「僕はやるよ、何事も経験だしね」
「オレは辛いの好きだし。というか前世で普通に使ってたんだが」
「俺は完全にダメだ。そもそも俺は甘党だぞ」
どうやらやばそうな瓶はデスソースというらしい。
ソースで挑戦するということはまさか食べるのか、こんな髑髏のやつを。
彼らは正気か?
「じゃあ、まずは提案者の責任を取ってクリエが行きます。ちょっとほんのちょっとだけスプーンに出して。あっ・・・・」
「うわっ今結構ドバッて出たわよ」
「何でそんな大きいスプーンにしちゃったかな」
「おびえなくてもそんなに辛くないぞ」
「お前の辛くないはまっっったく信用ならんからな?」
どう見てもやばそうな赤い液体が割と大きめのスプーンにたっぷり出された。
これを口に入れるのはかなりの勇気がいると思う。
まあ、その勇気を発揮したところで待っているのは地獄だと思うが。
「い、行きます!あ、やばいこれ呑み込めな、飲んじゃったやば、い喉と舌がびりびりする痛いんだけどえっナニコレきついきついきついきつい!」
「えーこの後食べるの、私。滅茶苦茶いやになったんだけど拒否ってなし?」
「僕も嫌になってきた。でもここまで来て不参加はなしだと思うよ」
「ふむ、そんなに辛くないと思うんだがな」
「なにしれっと食ってんだラン。動画のインパクトがなくなるだろうが」
意を決してスプーンを口に入れたクリエは悶絶していた。
そりゃ辛いだろう、あんなやばそうな髑髏のラベルが付いていれば。
でも悶絶している横でランが平気そうにしている。
あれ、クリエが大げさなだけなのか?
「次、フューちゃんはいどうぞ。ちょっと飲み物とってくる」
「待ちなさいよ!明らかにさっきより量多いんだけど!」
「うわー地獄の道ずれ増やそうとしてるよ」
「だからそんなにきつくないって」
「もう黙ってろラン」
フューちゃんが持つスプーンにはたっぷりとデスソースが盛られていた。
ランは平気な顔して横でパクパク食っているがやっぱり辛くないんだろうか。
いや、なんかランが異常でクリエの反応が正常な気がするぞ。
「い、行くわよ、あむっ。・・・あれそうでもない?あっあとから来た!痛い辛い辛い痛い!水!いやジュース頂戴!うんっと甘い奴!」
「ようこそ地獄へ」
「いやになってきたよ。次は僕かー」
「その次は俺か、普通に怖いな」
(そんなに辛いか?)
フューちゃんも悶絶していた。
やっぱり相当辛いようだ。
それを平気な顔で食べてるランの舌はどうなってるんだ。
「じゃあ、僕行くよ。パクっと。あ、辛い。辛いうん辛い辛いね。辛いよ、辛い。すごく辛い」
「コミュが辛いしか言わなくなった」
「「ごくごくごくごく・・・」」
「二人とも飲んでないでなんかしゃべれ」
あまりの辛さにコミュはちょっと壊れてしまっている。
クリエとフューちゃんの二人は乳酸菌飲料を飲み続けている。
これで犠牲者は三人になった。
残すはジーさんただ一人。
「最後は俺か。行くぞっ。あっふむ最初は耐えれ、ないなこれ!うわ辛い辛い辛い!これを常食とかランは頭おかしい!きつい天才でもきついぞこれは、計算でどうにかなるもんじゃない!」
「「「地獄へようこそ、お前も道ずれだ」」」
「やっぱりおいしいけどな・・・」
最後の一人ジーさんも逝った。
これで頭のおかしいランを除いて全員が逝った。
惜しい人を亡くした。
だけどこれ彼らが自主的にやってるんだよね。
動画としては面白かったけど。
「というわけでデスソース食べてみた動画でした。みんな次回もよろしくな。お前ら最後の挨拶ぐらいちゃんとしろ」
「「「「ごくごくごくごく」」」」
動画が終了した。
コメント
:今回も面白かった
:なにこの、なに?
:デスソース、辛いの好きだから気になる
:きつそうだけど挑戦してみたいな
:こいつら相変わらず変なことしてんな
:これからに期待
:なんかワイワイしてるの見てるとこっちも楽しくなるわ
:今度やってみよう
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