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ただキミを幸せにする為の物語 -SSランクの幸運スキルを持つ俺は、パーティーを追放されたのでSSランクの不幸少女と最強のパーティーを組みます-  作者: 山外大河
三章 人間という生き物の本質

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74 立ちはだかる者

「とりあえずアリサとリーナは俺とグレンからあんまり離れるなよ。俺達はまあ地元民だからある程度わかるけど、お前らじゃはぐれたら多分迷う」


 神樹の森に足を踏み入れてしばらくして、アリサとリーナにそんな話をする。

 するとそれを聞いたアリサが言う。


「分かりました。でもまあ誰かと戦いになったらもしかしたらって事もあると思うので、その時は発煙石を使いますので迎えに来てくれると嬉しいです」


 発煙石。文字通り使うと煙が出る石だ。使い方次第で煙幕として使ったり居場所を知らせる発煙筒の代わりとして使う事もできる。冒険者の持ち物として比較的採用率が高いアイテムだ。


「じゃあそれで行こう。リーナもちゃんと持ってるな?」


「持ってるっすよ。そうなったら遠慮なくバンバン焚くっす」


「バンバンは止めような、もったいねえし」


 まあそんな話はしたけれど、できれば四人固まっていたい所ではある。

 分断してでの戦いが色々と辛かったという経験は、あまりに記憶に新しいから。


「……で、クルージ。お前、大丈夫そうか?」


「大丈夫って怪我の事か?」


「ああ。鎮痛剤が効いてるみてえで普通に歩けてるみてえだけど、多分そう見えてるだけだろうからな。此処足場悪いし大丈夫かって改めて思ってよ」


「まあなんとか大丈夫そうだ。おう、大丈夫大丈夫」


 と言いつつも、実際歩くと結構しんどい。

 実際動ける程度には痛いし、その痛みを庇って動いてる訳だから体力の消耗も尋常じゃない。

 そして俺の大丈夫の一言を聞きながらも、皆ある程度こっちの状態は察してくれていて。


「とりあえず無理せず行きましょう。休みたかったら言ってください」


「その辺は先輩に合わせるっすよ」


「……助かるわ、マジで」


 情けないかもしれないけど、そういう気遣いがほんと身に染みる。実際現在進行形で辛いから尚更に。

 本当に感謝しかない。

 と、俺が二人に言葉を交わした所でグレンが言う。


「まあクルージ。しんどくてももう少し踏ん張れ。休みたかったら休もうぜなんて事を言ってられる状況じゃなくなった」


「いや、まだ大丈夫だけど……どうしたグレン」


「出てこいよ。いるのは分かってんだぞ」


 グレンが誰もいない空間に向けてそう言った次の瞬間、木々の合間からこちらに向けて矢が放たれる。

 射線上にいるのは……俺だッ!

 辛うじて黙視でそれを捉え、痛む体を動かしてなんとかかわそうとするがその前に。


「クルージさん!」


 アリサが俺の前に躍り出て、グレンから譲り受けた小太刀『破閃刃』を振るい弾き落とす。

 それが開戦の合図だ。

 弓矢が放たれたという事は、相手はモンスターでも魔獣でもない。


「……やっぱ俺の予想通り人災だった訳だ。起きてること全部よぉ!」


「リーナ、頼む!」


「はいっす! 強化魔術いくっすよ!」


 始まったのは人間との戦いだ。

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