キャラクター名簿其のニサブキャラ(マーベル帝国にて登場キャラ)編
黒の三騎士
帝国の特に実力あるものが与えられる黒一色の装備を纏った者は黒騎士と称される。
その中でアケチによってサトルを捕獲するために選ばれた三騎士。
アケチの作戦により派遣された先の魔の森でサトルと交戦した。
大剣使い、剣使い、弓使いの三人による巧みなコンビネーションにより、もう少しというところまでサトルを追い詰めるも、サトルの機転によりデスナイトを黒騎士に扮させサトルを追い詰めた振りをさせ、まんまと騙された二人が先ず死亡。最後に残った一人は妻と娘がいること理由に一度は命乞いをするも、トドメを刺さず背中を見せたサトルに斬りかかろうとしヘラドンナの手によって殺されてしまった。この最後に殺された騎士が、黒騎士で唯一の女騎士であるアレクトの夫である。
名前:黒騎士アレクト
性別:女性
年齢:二六歳
身長:一六八cm
目の色:切れ長の碧眼
髪:後ろで纏めたシャンパンゴールドの髪
スリーサイズ:B90W60H90
概要
アケチの護衛として付き従う女騎士。シャンパンゴールドの髪を後ろで纏め切れ長の碧眼という見目麗しい女性。子供を一人産んでいるがそれを全く感じさせないほどスタイルも良い。帝国では男尊女卑が当たり前であり、例え腕があって騎士になれた女がいたとしても男の騎士の慰みものにされ精神が壊れ奴隷におとされ更に用済みになれば豚のエサにされるのが当たり前だったりするが、彼女は男にも屈せずその腕だけで黒騎士にまで上り詰めた。
ちなみに護衛途中で魔法剣士の称号を持つメグミとは随分と親しくなっており、まるで実の妹のように可愛がっていたようでもある。
また、実は同じく護衛を務めていた黒騎士の一人が彼女の夫であり、娘も一人授かっているが、夫はアケチの提案でサトルの討伐に派遣された為、そのままらぬ人となってしまった。
夫がサトルに殺されたという事は旅の途中でアケチの口から聞かされ、更に殺した相手は情報を吐かせようとあらゆる拷問を行い人間としての尊厳さえも踏みにじり、笑いながら命を弄んだようだと事実と違う脚色を込めて語られた為、まだ見ぬサトルに対し異常な憎しみを抱くようになる。
その上で英雄の城塁にて復讐のために乗り込んできたサトルを討伐する役目を自ら望みマサルと対峙する。その際にアケチの手によってバーサク状態とされ、かなりのパワーアップを果たすが、サトルが使役していたアスモダイの凶刃により殺される――はずだったがナガレの介入とビッチェの助けによって生かされた。
アスモダイがビッチェに倒された後は、気を失っていた為、その場で放置され、後からやってきたフレム達に発見され起こされることに。
その直後はフレム達の事も訝しげに見ていたが、親しかったメグミが一緒にいたこと、また他の騎士たちからも話を聞きとりあえず警戒心は緩む。
だが、初対面から失礼な態度を見せるフレムにはついつい怒りを露わにしてしまった部分もある。
だが、フレムに、狂人化なんてしたら仇を討ったかどうかもわからないそんなのはただ相手を殺しているだけだろう、という言葉には心を打たれた部分もあるようだ。
結局アレクトはフレム達や他の騎士と情報交換し、アケチと皇帝こそが諸悪の根源である事を知り、素直にローザの回復魔法で治療を施してもらった後、彼らと共にナガレとアケチの決戦の場に向かう。
だが、その先でマイの膝の上で気を失っているサトルを目にし、再び復讐心が燃え上がり、切り捨てようとさえしたが、マイの、誇りある騎士が寝首をかくような真似をして恥ずかしくないの? という言葉に衝撃が走り、また見誤るところだったと反省し一旦は矛を収めた。ちなみにその時にフレムから、いつも見誤ってばかりだな、とツッコミを受けてもいるが確かに少々浅慮なところがあるのは否めないと言えるだろう。
そんなわけでナガレVSアケチに目を向けようとしていたアレクトであったが、どういうわけか一緒に来ていた帝国騎士たちは軒並みビッチェに心を奪われており、かつては帝国騎士に決して手の届かない高値の花と称され崇められてさえいたアレクトが途端に道端におちてるただの石ころや、所詮は三流などと手のひらを返したように罵倒されてしまったことに少なからずショックを受けたりもした。ただ、アレクトは間違いなく美人である、ただ、相手が悪かっただけなのだ。
その後、アケチ自身が周囲の状況に気がつかず自分のやってきたことや皇帝との関係を全て暴露してしまった為、彼らが諸悪の根源であったことが確定する。そしてあれほど完璧完璧うるさかったアケチがナガレには手も足も出ず敗北した様子に溜飲を下げつつ、気がついたサトルを罰するのは一旦保留とし他の騎士と一緒に帝都へと戻ることとなった。
だが、帝都に戻った矢先にあまりの皇帝の体たらくと、国民を国民とも思わず進んで犠牲にし、あまつさえ人間爆弾などという最低最悪の愚策を講じようとしたことで完全に見切りをつけ、事前に接触してきていた反帝国軍に協力する形で皇帝を追い詰めた。ただ、アケチの正妻候補でもあったウルナ第四皇女だけは皇帝の娘とは思えないほどに出来た人物であった為、彼女だけは守りたいと考えていたようであり、それは反帝国軍のリーダーであるアルドフの協力もあり見事達成された形である。
名前:ウルナ・シュタイ
性別:女性
年齢:十五歳
身長:一五二cm
目の色:パッチリとした紅瞳
髪:金色の美しい髪。
スリーサイズ:B84W56H86
概要
帝国の第四皇女。皇帝には息子が二人、娘が三人いたがその中の次男側の長女である。
召喚された勇者アケチに一目惚れし、その正体を知るまでは彼との結婚を夢見ていた。
皇帝の娘や息子たちは軒並み屑揃いなのだが、その中で唯一のオアシスであり、本当にギースの孫なのか? と思えるほど性格がよく心も全く穢れていない。
国は我のためにこそあるといういかにも悪の独裁者といった考え方を持つ今上皇帝やその考えに賛同する両親と違い、国は民があってこそという考えを持っており、国の現状にも憂いていた。
勇者アケチが現れてからは、口先だけとは言えどうやらウルナに賛同するような素振りを見せ心にもないにも関わらず聖人君子のような態度で接していたようであり、それでコロリと言ってしまったと思われる。このあたりはやはり異性に対する免疫が少なかった為の弊害といえるか。
実際皇帝が人間爆弾などというとんでもない策を言い出すまで、アケチの事を信じて疑わなかった。
しかし、皇帝自らその作戦がアケチに伝授されたものだと伝えられ、そこでようやくアケチの本性を知る。当然ショックを受けるが、それでも気丈にも祖父である皇帝に噛み付き、考えを改めるよう最後まで抗おうとした。
しかし結局最後まで耳を傾けてくれること無く、それどころか皇帝であるギースからも、父や母からも皇族としてあるまじき考えと非難され、もう娘ではないと三行半を突きつけられてしまう。
しかし、アケチの発言や、皇帝の策などは黒騎士のアレクトによって帝都中に知れ渡ることとなり、結局皇帝は作戦を諦め、帝都を捨てて逃げ出す道を選ぶが、その際にウルナは北の辺境伯に庇護してもらうための取引材料として連れて行かれる事に。だが、結局隠し通路の先で待ち伏せていた反帝国軍に皇帝は捕まり、ウルナに関しては彼女の民を思う発言も帝都中に広まっていたことから、反帝国軍のリーダーであるアルドフに保護される事となり、更に乱心しウルナに襲いかかったギース皇帝から命を守られたことがきっかけでアルドフに恋心を懐き、結果第五章の最後では牢に入れられた皇帝の目の前でアルドフと婚約したことを発表した。
名前:アルドフ
性別:男性
年齢:二九歳
身長:一七五cm
目の色:茶色で角ばった双眸。
髪:乱雑な茶髪
概要
ナガレ達が帝国で出会うSランク冒険者。
高身長の偉丈夫で、濃い茶色髪に角に近い双眸の男。ナガレ達が悪魔に連れ去られたサトルのクラスメートを確認するために向かった洞窟にこっそりと付いてきていた男。
飄々としていてどこか掴みどころがなさそうな雰囲気漂うが、貴族や騎士優遇の帝国内でSランクの一級冒険者に昇格していたとあってその腕は確か。
実は反帝国軍のリーダーであり、虎視眈々と帝国に反旗を翻す時期を見計らっていた。
ナガレと出会った時はこの出会いを僥倖と考えていたようであり、互いに情報交換し、一度は反帝国軍の拠点の一つに戻ろうとする。
ナガレに関しては遠く離れた場所からでも声を飛ばしてきたりと彼自身驚かされる事が多い。
だが、同時にアルドフも抜け目ない男であり、ナガレとの別れ際に盗聴器のような魔導具を密かに取り付けたりもしていた。
尤もこれに関してはナガレがあっさりと見破っており、だがそれでも敢えてその仕掛けに乗ったことで、アケチが調子に乗って暴露した話を魔導具を通してアルドフに届けてくれたりもした。
アルドフはこのアケチの発言もしっかりと記録し、後々の武器に役立てることとなる。
一見頼りなさげに見えることもあるアルドフだが、それでいて実はかなりのやり手でも有り、用意周到。帝国に反旗を翻すことを決めた時もナガレの存在が武器になるという思惑も当然あったが、同時に帝国南に存在する奴隷解放都市ビースティアとも協力関係を結び、またとある国で英雄として名が知れているユーリとも繋がりを持っていた。ユーリは魔法使いとしての腕は勿論だが、特に魔導具を作る才能に長けており、この世界にはなかったような未知の魔導具をどんどん作り上げており、その魔導具が帝国攻略において重要な役割を担った。
帝国攻略においては、戦力の差はあまりに歴然であったのだが、ユーリに作成してもらった迫撃砲が決め手となり砦を落とし、帝国の主力部隊も圧倒した。特に迫撃砲は攻撃面だけでなく様々な魔法効果のある榴弾も使用できるのが特徴で、これによってアケチが暴露した事実を帝国兵に聞かせ、砦にしろ主力部隊にしろ見事寝返らせる事に成功した。
更に帝都に戻る途中であった黒騎士アレクト率いる部隊とも密かに接触し説得することで反帝国軍に協力してもらうよう持っていき魔導具を手渡した。
これが決め手となり、皇帝の人間爆弾作戦やそれを必死に止めようとするウルナの奮闘、アケチの真実や皇帝との関係が帝都中に知れ渡り、大きな暴動を引き起こすことにも成功する。
帝国が内側から完全に崩れた事で、皇帝はウルナを手土産に北の辺境伯であるタイガー将軍の下へ落ち延びようと考えるが、これもアレクトの情報を頼りにリーダーのアルドフ率いる部隊が逃げ道を完全に押さえてしまった為失敗。
最終的に皇帝でありウルナの祖父でもあるギースは孫を人質にし逃げ出そうとさえするが、アルドフによって阻止され、皇帝とウルナ以外の生き残った一族、更に最後まで皇帝についていた大臣や騎士はまとめて投獄される事となる。
その後、第五章の終わり際、アルドフは皇帝ギースの目の前でウルナと婚約した事を告げ、更にウルナを先に戻した上で実は自分がかつて帝国によって滅ぼされた亡国マジルフェッセの生き残りでであったことを告げる。現在その国の跡地には研究所と呼ばれていた施設が建てられているが、それこそが彼が帝国を落とした理由の一つでもある。アルドフの目的は祖国を滅ぼした帝国の全てを手中に収めることであった。そしてお膳立ては既に済み、アルドフが次期皇帝に選ばれるのは間違いがない。アルドフは語る、マーベル帝国を真の強国に作り変えると――
名前:タイガー将軍
マーベル帝国北、アヘフェイス辺境領を治める辺境伯。
辺境伯という立場でありながら帝都に匹敵する強者揃いのタイガー騎士団を率いている。
帝国内で唯一皇帝に歯向かってきた存在で、気分が乗らなければ各領主の招集命令にも従わず、皇帝いわく傍若無人を絵に描いたような存在。
無類の女好きで特に若い生娘を壊れるまで貪り尽くすのが趣味であり、帝都を追われそうになった皇帝は孫のウルナを餌に庇護下に置いてもらおうとしていた。
名前:ユーリ・モーゼス
賢聖ワドナーの孫にして、とある国の英雄としても名高い少年。
どうやら魔法の研究が好きなようで、特に魔導具作りには寝食も忘れて没頭することもあるほど。そのかいあってかこれまでも異世界では考えられないような発想力で様々な魔導具を開発してきた。それはアルドフとのやり取りにおいても顕著であり、相手の声を盗聴できる魔導具や更にそれを録音しておける機能などを付与したり、また重火器の類も開発しているらしく、アルドフ率いる反帝国軍には迫撃砲を貸し出したりもしている。
その他にも文章を自由にコピー出来る魔導具や、遺体などの記憶を探りそこから好きな情報をホログラム化させる魔導具などかなりとんでもない物を作成しているようでもある。
ただ、どうやら祖母であるワドナーには頭が上がらない用であり、魔導具の件も祖母には秘密で行っている。
今のところまだそこまで出番が多くないが、第五章でナガレの事をアルドフに聞き、どこかで出会える日が来ることを夢見ているようでもある。
名前:イエイム、シャム、その他獣人。
姫騎士カチュアの治めるフィーニス領のビストクライムの町にて非道の限りを尽くされていた獣人。その町には召喚された一部のクラスメートもやってきていたが、その生徒たちも町の人間と一緒になって拷問などを行い獣人達を痛め続けていた。
結局ビストクライムの町もそこに滞在していた生徒も、サトルの放った悪魔達により惨殺され町も壊滅状態となる。
ただ、悪魔たちは獣人だけは襲うことが無かったため、イエイムやシャム達は近くの森に潜み何とか生き延びていた。
しかし獣人達は奴隷の魔導具をつけられた影響で町からあまり離れることが出来ない状態に陥ってしまっていた。
だが、謎の存在から近々町に奴隷から解放できる手段をもった連中がやってくる事を教わり、そこでやってきたナガレ達を強襲しようと試みる。
だが、それをあっさり看破したナガレによって作戦がバレてしまい、更に話を続けるにつれ帝国の人間とはどこか違うことをシャムが感じ取った事でお互いの誤解が解け、更にナガレが全員を奴隷から解放したことですっかり打ち解ける。
その直後帝国の騎士や兵に囲まれることとなるが、ナガレがあっさり気絶させたことで逃亡に成功。その後はナガレの勧めもあり帝国南の奴隷解放都市ビースティアに向かい亡命に成功した。
長いですがそれだけ登場キャラが増えてしまったのでここで纏めさせて頂いております。




