第八話 思いやる気持ちは大切だよ?
最近、腰のあたりが痛いです。
まだ若いのに・・・・・
さあ、自己紹介も終わったところでもう放課後になるが・・・どうするかな?このまま帰るかな?
などと考えていると
「なあ徹、お前これから暇?暇ならさ親睦深めに行こうぜ!!」
こんな提案をしてくれるとは、お前はいい奴か!?
当然俺は啓介の言う通り暇をする所だったので誘いに乗った。
「ああ、暇暇!いいぜ行こう!乙女と静寝ちゃんはどうする?」
乙女は残念そうな顔をしながら
「ごめんあたしは行けないや、今日家族全員で外食するからさ!また今度誘ってよ」
「あ、あたしも・・・すいません」
そっか、ふたりとも用事があるかっていうかそれが普通だよな・・・。
野郎と二人だが、まあしょうがないか。
「はぁ~、野郎と二人だがしょうがないか」
「それはどういう意味だよ!!」
ガ~ンッて効果音がつきそうなほどの顔をしながらうなだれている啓介がいる。しくしくと泣き真似までしていやがる・・・実に面白い。
「まあまあ、そろそろ行こうぜ!このままじゃ暗くなっちまうよ」
「おおそうだな行かなければ!!」
「じゃあまた明日な、乙女に静寝ちゃん」
俺は手を振ってバイバイとした。
「ええ、また明日ね」
「は、はい・・・さよなら・・です」
乙女はブンブンと静寝ちゃんはそろそろと手を振リ返してくれた。
しかし、最初はなんで乙女と静寝ちゃんが合うのか全然解らなかったが今はなんとなくわかる気がするな。
そんなことで乙女達と分かれた俺達はゲーセンに来ていた。
「さあどうする?何のゲームやる?」
啓介に聞かれた、どうしよう?
悩んでいると啓介から提案してきた。
「よしじゃあ格ゲーやろう、俺は強いぜ~!」
「いいぜ、俺も格ゲー好きだし勝負だ!!」
そうして俺と啓介は勝負した・・・が
「perfect!」
「「・・・・・」」
啓介お前・・・・弱い、弱すぎる。
なぜ、なぜこいつはさっきあんなに自信満々に俺は強いぜ~などと言えたのか、ほとほと不思議だ。
「まあ、格ゲーが全てじゃないから・・・」
「そ、そんな励ましがあるか~!」
啓介は泣きながらうわーんと言って走って行ってしまった。
ん?言って行って・・・ぷぷ。
こほん、まあ早く見つけないとな、と思っていた所で戻ってきた。
「なあ啓介違うゲームやろう・・・な?」
「ああ・・・」
そして啓介と俺は他のゲームをやった、しかしこいつガンシューティングとか音ゲーは普通に上手いのになぜ格ゲーだけ下手なんだ?
それから俺達はゲーセンでさんざん遊び、外もほの暗くなってきたので帰る事にした。
「いやー今日は楽しかったな徹!」
「ああ、久しぶりにきたけど楽しかった」
ほんと友人と気兼ねなく遊ぶ、いつ振りだろうかこんな楽しいのは。
「あっ、じゃあ俺の家こっちだからじゃな」
「おう、また明日な」
そういって俺達は別れた。
俺は今日学校で起きた出来事を思い返していた。
入学して乙女と同じクラスで、静寝ちゃんと友達になって、啓介と友達になって、あっ・・・あと美人な教師で(口は悪いが)
これからもこんな毎日が続くと思うと楽しみだ
と、思い返している内に家に着いた。
「ただいま」
俺は帰宅した時の恒例の挨拶を終え、家に上がろうとすると、
ドタドタドタ
バン!
そこには般若がいなさった・・・。
「おいこらクソ兄貴・・・」
「は、はい!」
「今何時だ?」
え~っと確かさっき携帯見た時は8:30だったから・・・
「9:00頃・・・でしょうか?」
「・・・正確には9:15だ」
ほう、惜しいな。
あと15分早ければ九時だった、などの現実逃避もむなしく。
花蓮は優しくニコッと笑って
「今まで何してた?」
やばい、これはやばい、・・・俺は知っている。
花蓮がこの優しい笑顔をする時は決まってブチ切れてる時だ・・・。
「と、友達と遊びに行ってました!」
「・・・・なあ、兄貴」
「な、なんでしょうか(汗)」
「私はさ、今日兄貴の高校入学を祝ってやろうと思ってな?大分張り切ったんだ」
・・・・・え?
「しかしどうだ、いつまでたっても兄貴は帰ってこない」
「・・・・・」
・・・・・・・・
「すまん」
「・・・いいんだ、兄貴もきっとなんか事情があったんだろう」
こいつは俺の事を思って待っててくれたのに俺はなんてことを、こいつの事も祝ってやるべきなのに。
「ほんとにすまない」
俺はほんとにすまないと思いながら花蓮に対して謝った。
「うん、頭上げてくれ兄貴。その謝りに免じて水に流すよ・・・」
「ありがとう!」
じゃあ祝ってくれるらしいから祝られようかな?
「じゃあ、俺は花蓮に祝られようかな?」
「ああ、祝ってやるよ!・・・・・てめえの命日をなぁ」
「えっ?」
あれおかしいぞ、今こいつなんて言った?
俺の命日?
はははっ、馬鹿な奴め俺はまだ死んでないってのに!!
「おいおい花蓮、俺はまだ死なないぞ?」
「そうだぜ?何言ってんだ?」
「ははは、そうだよな!!!」
はっはっはと二人で笑ったが、まあ聞こえてたよ。
花蓮さん全然許してないね、ブチ切れモードは続いてましたか(涙)
「兄貴はまだ死なねえよ!だって、これからあたしがじっくり殺すんだからなぁ・・・」
「さ、さっき水に流すって!」
こいつさっき言ったよな、俺の謝りに免じて許すって!
「水に流すのは友達と遊んでたってとこだ、てめぇこの時間で電話の一本もよこさねぇってどういうことだ、あぁ?」
「・・・・・」
俺、明日学校行けるかなぁ・・・・
少しずつ小説の書き方などを勉強しながらやっています、でもなかなか難しいです。
よくあんな事細かに書けるなと驚きます。
意外と意識するとまた一風変わった小説の感動があっていいです。
勉強にもなるし。