第七話 校長ってなんで話長いんだろう?
ぴぽぴぽ?
ぱぶぱぶにじょべ!
ぢまははくまさづ!
ららららら!
「おらーお前らせきにつけーー」
今どきにしては珍しい、口が悪く比較的美人な先生が出てきた。
「私はこのクラス担任の鮫皮 箕尋だ、一年間お前らの長を務めるよろしくな!」
よかった美人で、高校入っての最初の先生はやっぱ美人じゃないとやる気が起きないからな。
「と私の紹介も終わったところで体育館に集合だ、入学式がある!とっとと廊下に並べ!」
そういわれてクラスの全員は廊下にぞろぞろと並びだした。
俺も並ぶか。並ぶ順は席の順そのままらしい。
「いや~徹、俺らの担任美人でよかったな!」
啓介が鼻息を荒くしながらずずいと顔を近づけて感涙を流さん勢いでいってきた。まあ正直さっき俺もやったーと心の中で思ったのでなかなか非難しづらい。
「まあ、一年間携わる人だからな」
「そうだよそうだよ!」
こいつ、自分に素直だな。
俺は若干呆れ半分、嬉しさ半分でいた。
と、そこで先頭が歩きだしたので俺は啓介と喋りながら体育館へと向かった。
「で、あるからして」
俺は今校長の話という拷問を受けている、今ので、あるからして22回目だ。
啓介はすでに夢の中に逃げている。
俺も逃げられるものなら逃げたい。
(お前のその神経の図太さが羨ましいよ)
まあ、俺には野郎の寝顔を見続ける趣味はないので前を向く事にする。
するとすでに校長は話を終え自分の座る所に座っていた。
やっと終わったのか、長かった。
これは、終わる頃にはきっと屍になっている事だろう、
~数時間後~
俺たちは教室に戻ってきていた、そしてほとんどの人が机に突っ伏している
いやでもそりゃそうなるって、隣にいるこいつはぴんぴんしてるがな。
「なんだ、徹だらしねえなあ」
はっはっはと陽気に俺の努力も知らないで笑ってやがる。
「てめえ、だれが新入生退場の時起こしてやったと思ってるんだ」
「ほんとすいませんでした!」
もうホント自分でも恐ろしいくらいにこいつとの絡みに慣れちまったな。
もう俺の中では悪友に分類されてる。
まあそれが啓介の長所なのだろう。
と、そこで先生からの注意が入った。
「お前らーだらけるのはいいが話は聞けよ、お疲れのところ悪いが今から名前順に自己紹介して貰う、はいじゃあそこの奴から」
こうしてだらけながらの自己紹介が始まった、まあほとんど聞いていなかったが、隣にいる啓介の番になった。
「俺の名前は加治 啓介、今彼女募集中です!よければ付き合って下さい、以上です!」
・・・・・こいつはバカだ、いやアホか。
どっちも一緒か。
そして俺の番になった、まあ無難にこなすか。
「俺の名前は鈴木 徹、趣味はゲーム等です。三年間よろしくお願いします」
うむ、俺にしてはいい紹介が出来た。
しかしあそこに俺の紹介に笑ってる女子が一人、乙女だ。
あんにゃろ、人が一生懸命自己紹介したってのに。
そして乙女も静寝ちゃんも紹介が終わり今日の学校での予定は終了になった。
「あー終わった終わった」
「は~しんど」
俺と啓介は二人して溜息をだしていた、そこに
「なになに、だらしないわね!」
乙女が呆れた顔をして言ってきた。
すると啓介がきらきらした目で乙女を見た。
「なんだなんだ、なるほどもう来たのか、俺のモテキきた!」
「別にあなたに告白しに来たわけじゃないわよ」
「ガーン!!」
啓介は膝からくずれた。
ザマァWWW
こいつは見境なさそうだからな振られとけ。
「徹、こいつあんたの友達?」
そんな当たり前じゃないか、答えは決まっている。
「いや知らん人だ」
すると啓介は凄い剣幕で、
「そんな、ひどい!!!親友じゃねえかぁ」
「まあほんとは友達だ」
いじりがいがある奴だ。
「へ~あたしは早川 乙女、よろしくね」
「わ、わたしはみ、三河 静寝って、・・・・いいます」
「俺は加治 啓介よろしくね」
「で、俺は」
「あんたは皆知ってるでしょ」
・・・いやそうだけどさなんか蚊帳の外見たいで嫌じゃん・・・。
「おい」
「なによ」
「いじけるぞ」
「・・・・・あんた高校生よ?」
「蚊帳の外にされるぐらいなら恥も外聞も捨ててやる!」
俺はやるぞ、やってやるぞという気持ちで宣言した。
「わかったわよ、紹介していいわよ」
「なぜお前の許可がいるんだ・・・ったく、ということで俺の名前は鈴木 徹これからよろしく」
こうして俺らの自己紹介は終わった・・・。
前書き特に意味ないです。