第五十七話 イブです、何も言わん、ただ呪う。
今回も投稿が遅れてしまいました。
しかし!何と今回自分専用のパソコンを買いまして!
おそらく次の小説はそちらからの投稿となりそうです!
やったね!でも多分さらに投稿は遅れる気がする。
「そうですか、東が」
「はい、まだ大体的には動いてはいませんが、注意するに越した事はないかと」
ある一室、本がたくさん置いてあり、松上家のかつての当主達が額縁の中で、まるで一人の少女を監視しているように飾ってある。
そして、撫魅もまたその当主の中の額縁の中に入っているが、斉藤はその撫魅の一つ前にいる男の顔を睨みつけていた。
「う~~ん。でも東が北に干渉してくるような理由が思い当たらないのですが」
「……………」
斉藤はあの一件があった後撫魅に、東に対して注意するように声をかけた。
あの女は言わないと言っていたが、やはり心配だ。
「わかりました。では、何人か東に対しての警戒班を作りましょう。」
「私もその中に入れてもらえませんか」
その言葉に、撫魅は少しだけ斉藤を心配そうな目でみた。
それは、斉藤の事をよく知っているからだ。
「いいんですか?」
「はい、この件は俺に任せてください」
「…………………分かりました。ですが無理だけはしないで下さいね」
「………はい、失礼します」
そういい、斉藤は撫魅がいる部屋から退室した。
斉藤はあの時撫魅が体の事ではなく、心の事を心配していることは分かっている。
斉藤自身もそのことは分かっていた。
実際あの時、あの女がいたことに動揺を隠せなかったからだ。
その事に、若干悔しさを感じた斉藤だった。
バン!!!
「おい、クソ兄貴~~起きろ~~!」
俺より早く起きたであろう花蓮が、俺の部屋の扉を蹴りであけながら入ってきた。
しかし、私は屈しない。
私はこの布団というベールに包まれ、自身の眠りという欲望に従順になるのだ。
え?布団に屈してる?はて?何のことかな?
「おい、クソ兄貴早く起きろ、起きないと」
殴られるのかな?
でもいつも通りな気が。
「キスします♡」
バッ!
俺は布団から飛び上がり空中で一回転!
そしてそのまま着地と同時にゴロゴロと二回転がり!
最後に肩膝をついたまま敵に対し構えて一言。
「やめろ母さん」
「あら~~、徹ちゃんたら、恥ずかしがっちゃって」
布団からでて構えてようやく状況がわかった。
この部屋には花蓮と母さんの二人、花蓮は少々微妙な顔をしながら俺の事をみている。
多分、昔の事を覚えているのだろう。
あれは俺が中学生の頃だった。
~中学時代~
「う~~ん」
「兄貴起きて?もう朝だよ?」
「あと五分…………………とみせかけて五時間ほどでおきる」
「兄貴、五時間経ったら朝じゃなくて昼になるよ」
「もう!徹ちゃんたら、いつも朝弱いんだから!」
と、そこにエプロン姿の母さんが現れた。
この頃は今より普通だったし、若かったな~~。
あ、ゴメン嘘です。
だから唇突き出して迫ってこないで。
「お母さんどうしよう、兄貴起きようとしてくれないよ」
「しょうがないわね。こうなったら切り札を使うしかないわ」
そう言うと、母さんはエプロンを外し戦闘モードになる。
「徹ちゃん。徹ちゃんが起きてくれないと、チューしちゃうぞ♡」
「う~~ん、ん?」
この時の俺はまだ眠たく何もしたくなかった。
まあ、それが後の母さんに対してのトラウマが一つできるわけだが。
その言葉もその時は母さんの悪ふざけにしか考えなかった。
だから俺は
「は~~?やれるもんならやってみろよ~ファ~~~~。グゥ」
そしてその時、母さんの唇は一度三日月型でニヤリと笑い、そしてその唇は丸になった。
その唇の着地地点は……………。
「ムチュ~~~~~~~ルルルルル」
…………………………………………は?
「ギイャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
「母さんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!?!?!?」
あの時、俺と花蓮二人の絶叫が、ここら一体を支配した。
でも、何で花蓮は絶叫してたんだろう?
~戻って~
「あの日受けた屈辱は忘れた事がないよ、母さん」
「え~~だって私はちゃんと警告したよ~~?」
「警告したって駄目なものは駄目なんだよ!!!ったく、ん?」
すると扉の方にいた花蓮が、若干不機嫌気味にジト目を俺のほうに向けている。
「どうしたんだ?そんな不機嫌気味に俺の事みて」
「べっつに~~。キスって言われた時、大分嬉しそうな顔してたな~~って思っただけだ」
「そんな顔するわけないだろ」
正直なところドキドキはしたが。
いや!
そのドキドキは身の危険のドキドキであって。
決して四十路越えた母さんのキスにではないと、信じたい!!!
「お~~い」
そこで下の階から親父の声が響いてきた。
多分、お腹の限界がきたんだろう。
先ほどの声も大分弱弱しかったし。
「あ、お父さんが呼んでる!行かなくちゃーーー!」
そう言って、母さんは台風のように下の階へと走り去ってしまった。
そして、この部屋に俺と花蓮だけが残された。
「「………………」」
この感じ、母さん達本当に帰ってきたんだなぁ。
まあ、休みが終わったらまた行っちゃうんだろうけど。
「………………鼻の下、伸びてるぞ」
「伸びてない!!!」
と!思いたい…………。
一通り花蓮と不毛な争いをした後、俺たちは階段を下り食卓についた。
そこには既に、親父と母さんが席に座っていた。
そして俺達が下りてきた事を確認した親父は、
「ほらほら!早く座れって!お父さんお腹がペコペコで餓死寸前だ!」
親父がお腹を擦りながら半笑いでそう言ってくる。
それに対して俺は
「そのおっさんの腹をへっこませるのに丁度いいな」
「鬼畜!!!」
そんな冗談を交わしながら俺たちは久しぶりの一家揃った食事を楽しんだ。
時折、
「お父さん、これ私が作ったんだぜ?」
「ほ~~う!どれ」
モグモグ、ゴクン!
「うまいっ!流石パパの娘だ!これは将来いいお嫁さんになるぞ!よかったな!徹!」
「何で俺に言うんだよ……………」
「ふん////////」
「あらあら♡」
そして、全員久しぶりの朝食は無事完食となった。
と、皆が完食し終わり各自が自分のするべき事をしようとした、その時。
「ピンポーン」
玄関の方からチャイムがなった。
?こんな朝早くに誰だ?
俺は、玄関のほうに向かい扉を開けた。
するとそこには
「おはよう、今大丈夫?大丈夫じゃなくても押し入るけど」
「おはようございます、徹様。今日もいい朝ですね!」
乙女と撫が今日の晴天が似合う笑顔でたっていた。
「二人ともこんな朝早くからどうしたの!?」
「へ?どうしたのって、あんた」
「徹様、私たちとの約束を忘れてしまわれたのですか!?」
「約束?………あ」
~二人が帰ってくる前の夜~
「ちっくしょううう!勉強が全然わからん!!!どうしよう……………は!そうだ!乙女と撫に勉強、というか答えを教えてもらえばいいのか!俺ってあったまいい!!よし、じゃあ早速携帯で連絡しよう!」
そういって俺は携帯をベッドの上から取って、二人に勉強を教えて欲しいという旨のメールを送った。
返信はすぐだった
乙女
「まあ、別にいいけど。そのかわり、あんたの家でね!あたしの家だとうるさい奴が二人いて、勉強にならないと思うから。
それに、久々にあんたの家いきたいし。」
撫
「徹様からお誘いを受けて撫は感激です!当然徹様の下へ参ります!手取り足取り頭取り、誠心誠意教えさせて頂きます!」
~戻って~
そしてその後二人の予定が丁度あうこの日になったわけだ。
「もう、しっかりしてよ。あんたが誘ってきたんだから」
「徹様、大丈夫ですか?」
「あ、あはは」
さて、どうしよう。
今この家にはありとあらゆる刺激を求める猛獣が二匹いる。
乙女はまだいい、あの人達と面識あるし。
問題は撫だ。
撫は一般的に美人に分類される女の子だ。
そんな女の子と俺が仲良くしてるなんて知ったら、あの二人は、止まらない!!!
「じゃあ上がるわよ~~」
「徹様の家には、あの看病の時以来ですね!」
二人が靴を脱いで上がろうとしている!
それを俺は急いで。
「ちょ、ちょ~~っと待った~~!!!」
「ちょ、なによ!」
「へ?へ?」
二人を制止する形で手を前に突き出した。
その行動に驚き乙女と撫は動きを止める、よし!
「す、すまん!勉強は俺の家じゃない違うところでやろう、な!?」
「なんでよ~~。折角久しぶりにあんたの家来たんだから、いいじゃないここで。それとも何?部屋にエロ本でも散らかってるの?気にしないわよ、今更」
「徹様、そんな、残酷です。宝物の目の前まで辿り着き、挙句の果てには取り上げるなど」
乙女はジト目で、撫は泣きそうな顔で。
くっそう!俺の心が折れそうだぜ。
だが、負けるわけにはいかない!!!
ここで負ければ、あの猛獣二人に遊具を与えるものだ!!
すなわち、自殺行為!!!
「とか、思っていた時期が俺にもありました」
「キャーー乙女ちゃん久しぶりぃ!」
「おお!久しぶりにみた!!」
「お、おじさん!?おばさん!?帰ってたんですか!?」
「帰ってきたのよぉ~~!」
「うむ、まあ夏休みが終わる頃にまた飛ぶんだけどな」
まあ、玄関前でこんな不思議なやり取りをしてたら誰だって気になってみにくるよな……………。
そして乙女は今まさに、その母さんにスリスリと、見ているこっちが鬱陶しくなる程に、頬擦りをされている。
しかし、乙女は頬擦りされる事より親父達が帰ってきている事にビックリしているようだ。
「いつ帰ってきたんですか!?」
「う~~ん。五日前よ!」
「ママ、六日前だよ」
「あら?そうだったかしら?」
母さん、とうとうボケが始まる年に………………いえ、何も考えてません、睨むのやめて。
ついでに唇を尖らすのもやめて。
母さんならここで俺にキスをする事も、一切躊躇わないだろう。
「あの~~」
と、そこでもう一人呼んだ女の子、撫が声を出した。
「もしかして、徹様のご両親であらせられますか?」
そこで親父と母さんは初めてその女の子の存在に気付く。
そして
「キャーーーー!可愛い!この子可愛い!!!徹ちゃんこの子は!?」
「ほほう、しいてあげるならユリの花のような聡明な白さを醸し出し、和に身を包めばたちまち大和撫子が誕生しそうな女の子だな」
「ふえ?」
母さんは撫に抱きつき可愛いを俺に連呼してくる。
その隣で、親父は撫の容姿を情報分析してるように見える、正直キモイ。
そしてその標的にされた撫は、目に見えて困惑している。
「あら、あなた」
と、そこで母さんは撫の顔をよーく見て何かを考えるそぶりを見せた。
その視線に若干体をこわばらせる撫。
「もしかして、昔、徹の居場所を教えてくれた女の子じゃない!?」
「ああ!それだ!俺もずっと引っかかってたんだ」
「あ、その、はい。お久しぶり?です」
「キャーーーーー!もう、なんて運命かしら!また再開できるなんて!あの時は本当にありがとうね!徹ちゃんの居場所を教えてくれて!」
「ああ、君は俺達家族の恩人だ!」
二人は撫の事をこれでもか、というほどに褒めちぎった。
撫はその言葉に顔を真っ赤にして照れ臭そうにしている。
そして母さんがハット気付く。
「そう言えばお名前を聞いてなかったわね。訊いてもいいかしら?」
「あ、はい。撫魅、松上 撫魅といいます」
「松上………………」
「…………………」
その一瞬母さんと親父から何か重い雰囲気を感じた。
しかし、
「撫魅ちゃんか~~、いいお名前ね!」
「うむ、名前すら大和撫子を連想させるな!」
そして母さんは思い出したかのように手をポン!と叩いて
「あっと!お客様にお茶もお出ししないで!ささっ上がって上がって!」
手で居間の方へと手を向ける。
そして、二人は結局家に上がる事になった。
その後、俺の高校生活はどうだとか、他愛もない話しを永遠とし始めた。
そして時間はドンドン進み。
二人が変える時間になり、今ふたりは玄関前。
オレンジ色の空がこんにちわしている。
「「今日はありがとうございました」」
「いえいえ、またいつでも来てねぇ」
「そうだぞ、まあ、俺たちは夏休みが終わってしまえば、またあっちに向かわなければいけないが、これからも徹や花蓮のことをよろしく頼む」
「は、はい!」
「はい」
なんか恥ずかしいな。
俺はそっぽを向いて何となく頬をポリポリとかく。
そしてそっぽを向いた先で花蓮と目が合った。
花蓮は俺と目が合うとリビングのほうにINした。
「それじゃ、徹またね」
「徹様、今日はありがとうございました、いい思い出がまた一つ私に出来ました!」
「そっか、二人とも帰りは気をつけろよっていっても乙女は隣なんだけどな」
「まね」
すると母さんが乙女に向かって
「近いうちに乙女ちゃんの家にいくわ。外国のお土産をもってね」
「分かりました、親にも伝えておいておきます」
「ありがとうねぇ」
そうして二人は最後に母さんが持たせたクッキーを持って帰っていった。
いや~~しかし恥ずかしかった。
だって母さん、俺の小さい小学生の頃を撫や乙女に見せて談笑するんだもんな。
自分の小さい頃の俺はお世辞にもいい子とはいえなかった。
乙女はまあ、小さいころから知ってるからあれだけど、撫は知らない。
色んな黒歴史を暴露された。
まあ、何かはいわないが。
しかもそれをみて撫は
「とーーーっても可愛いです!!!」
と目をキラキラさせながら聞いてるし………………。
そんな事実にガックリと壁に寄りかかってうなだれている俺に、父親が近づいてくる。
そして一言
「このハーレムやろう」
とりあえず壁にめり込ませといた。
そこで俺は一つ重大な事実に気付いてしまった…………………………………二人に勉強、教わってねえ。
俺は再びがっくりと壁に頭をぶつけた。
なんかこれじゃあ、俺自身を辱めるために呼んだようなものじゃねえか(泣)
そんな壁で一人泣いている男のそばに
「何、壁に向かって泣いてるんだよ、クソ兄貴」
傷口に塩どころかハバネロを塗りたくってきそうな花蓮がいた。
どうしたんだろう。
「どうしたんだ、花蓮」
「いや、別に、ちょっとね、勉強がね」
「勉強?」
花蓮は俺の事を怪訝な目で見てきた。
「勉強ってなんの勉強だ?」
俺は今日乙女と撫を呼んだ本当の理由を花蓮に話した。
花蓮は少し考え込む素振りを見せると、何か思いついたらしくニヤニヤと笑い顔をつくる。
「じゃあ、そんなバカ兄貴に私が勉強教えてやるよ」
そんな事を花蓮はいった。
いやいや、確かに花蓮が頭いい事を俺は知っているが、中学生が高校生の勉強を分かるはずがない。
そう思い、俺は花蓮に夏の宿題を見せるが、こいつ
「ここはこうで、ここはこう。こっちはこうなるから、ここはこういう解き方だな」
スラスラと、解いていく。
それどころか教え方まで上手い。
ぶっちゃけ、学校の先生より分かりやすい。
「お前、凄えな」
俺が自然から発せられた言葉に花蓮は
「お、お前が頭悪すぎるんだよ/////」
そう、毒をはきながらも花蓮は嬉しそうだった。
そういえば気になっていたことがあるんだが
「花蓮は夏休みの宿題はどうしたんだ?」
俺は花蓮が宿題をやっている所を俺は見た事がない。
夏休みだけではなく、普通の宿題もだ。
まあ、花蓮の部屋にはほとんど入らないから分からないだけなのだが。
「ああ、宿題?終わった」
花蓮はノートに目を落としながらそう答えた。
終わった?今日の分が終わったって事か?
「へ~~じゃあ、こんどは俺が花蓮の宿題見てやろうか」
俺がふざけた口調で冗談風にいうと
「ハァ?」と、不思議そうな顔をする。
まあ、確かに俺は頭悪いけどそこまで不思議そうな顔しなくても。
と、すぐに花蓮は思い出したように言い方を変えた。
「夏休みの宿題は初日に全部終わったよ」
「は?」
おいおいおい、ちょっと待て。
って事は何か?
お前は夏休み始まって一日で全部終わらせたって言うのか………………。
「お前、本当に凄えな」
先程のように、しかし先程以上に花蓮の凄さを感じた。
その言葉にさらに花蓮は顔を真っ赤にする。
しかし、それと同時に教えてもらっている間、自分の不甲斐なさを認識せざるをえなかった。
為にはなったが、同時に心にチクチクと針を刺されまくった。
そろそろ、いきなりですがぶっこんでいきたいと思います!
最終回!なんの変哲も無く!ただ!単に!もう、いいかな~~なんて考えてます!
まあ、どっちにしろそろそろマンネリもしてきましたし(本音)
と、いうわけで!多分ラストステージに突入したいと思います!
理由!!!なんとなく!です!
でも次で最後にはならないからね。




