第五十六話 あれ、この小説ってこんなシリアスだっけ?っていう(最後らへん)
前回遅めだったんで、今回は出来るだけ頑張って早めに投稿しました。
どうよ!やれば出来る子でしょ?
あと、最近パソコン机を買いました、でも肝心のパソコンがないという状態
俺は今、外でうるさく自分の存在証明をしている蝉たちの声を聞きながら、クーラーのきいたリビングで特に面白い事を言ってるわけでもない情報番組をソファにふんぞり返りながら見ていた。
「あ~~なんか暇だな」
俺は手に握っていたリモコンをぺ、ポ、パ、と押してみる。
そしたらテレビのチャンネルが変わった。
科学は凄いね。
まあ、チャンネル変えたからと言って特に何が変わるわけじゃないが。
「ふぅ」
まあ、この間皆で海行ったが、途中で気絶させられたしなぁ。
でも、それも含めていい思い出だ。
ま、こんなダラダラする日が、たまにはあってもいいかな。
「え?宿題しろって?聞こえナ~イ」
俺は、誰に問われたかもわからない質問に答える。
まあ、宿題は切羽つまってからやるというのが俺の中での伝統だからな。
むしろポリシーー!
嘘です、やる気の問題です。
そして俺は考えるのをやめ、ソファに体の全ての重力を委ねた。
あ~~座り心地最高!
ソファに体が融けそうだ。
そして俺がソファに半分位融けた頃、それは現れた。
「ただいまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!元気だったかぁ!?my san!my daughter」
「ただいまぁ、徹ちゃ~ん。花蓮ちゃ~ん」
「………………」
その声は俺の精神を布団から呼び起こすのに十分だった。
俺は目を大きく開き、手をパキパキとだけ鳴らして、臨戦態勢。
「「すいませんでした」」
俺の目の前で大の大人二人が正座している。
しかも、いかにもアメリカ帰りですというファッションを身につけながら。
「そうだよなぁ?息子に何も言わず朝起きたらアメリカに転勤だぁ?ふざけてるよなぁ?」
すると父さんの方が先に口を開いた。
「いや、だってこうサプライズ的な?いいじゃん、面白くて」
「後先考えてないサプライズはいらないんだよ!!」
俺はこの親二人を久々に相手して頭が痛くなった。
「で?何でいきなりアメリカから帰ってきたの。何、仕事でもクビになったか」
「なんないよ!?何サラっと平社員にとって上司から聞きたくないセリフをはいてるんだ!」
「徹ちゃん、少し見ない間に性格が悪くなっちゃって(涙)。さあ、お母さんの胸に飛び込んでらっしゃい。その心を浄化してあげる!」
親父は頬を手で押さえ「ヒィィィィ」と、母さんは泣きながら「サァ!」と手を広げて、俺の事を呼んでいる。
俺は益々頭がいなくなった。
昔はまだマシだった気がする。
二人がこうなったのはあの家出の後だな…………………………あれ?もしかして、俺のせいか!?
俺は膝から崩れ落ちる。
なんということだ、よりによってこのウザさが俺によって生み出されたとは。
俺は別の意味で心底あの頃の家出を失敗と感じた。
あ、でもそしたら撫と会ってなかったんだよなぁ、じゃあ今のなし。
そして膝から崩れ落ちた俺を正座しながら不思議そうに見つめる二人。
「そういえば花蓮はどうした?家にいないのか?」
「そうね、あの子ならすぐに出てきそうだけど」
二人は正座しながら花蓮を探すように首をきょろきょろと動かす。
「花蓮なら友達の家にいってる」
「男か?」
父さんはそういって、驚くほどの殺気を出しながら立ち上がった。
初めてこれを喰らったものは身動き一つとれないであろう。
だが、幾度となくこの殺気を経験した俺は少しも動じない。
「親父、いい加減娘離れしろよ。それとあいつがいってるのは撫魅っていう女の子の所だよ」
「な~んだ、女の子か。なら良し!」
父さんは指でグーのサインを俺に向けてきた。
そして俺は、花蓮に心底同情した。
(お前が嫁に行くのは難しそうだぞ、花蓮)
そんな事を思った、俺だった。
そして今更気付いたが、母さんが頬を子供のように膨らまして「むーーー!」と怒ってますよアピールをしていた。
まあ、これもよく見た光景だ。
「お父さんが花蓮ちゃんばっか可愛がる~~!」
お母さんが「私も可愛がるの~」と父さんに抱きついて、父さんも母さんに対してベロベロに甘くなる。
描写は割愛するが、愛だけに。
まあ、例えるなら砂糖の上に練乳をかけてさらにハニーシロップをかけたような感じ。
結論、見ただけで甘くなる。
しかし何故だろう?こんな大人なのに子供っぽい……………どこかで似たような人間を見たような。
主に俺の行ってる学校の理事長っぽい人が。
あの人の場合は、容姿も精神も子供っぽいがな。
~理事室~
「へっくち!誰かがこのパーフェクトプリチィーな私の事を噂してるわね」
「なんでもいいから鼻、拭けよ」
「マ~マ大丈夫!?お薬買ってこようか!?」
「お前は大げさだよ」
「ま、この私の噂の元凶は、きっととっ君ね!」
「いいなぁ~~私も早くトール君に会いたい!会って遊びたい、彼で!」
「ったく二人して、一人の生徒に熱を入れすぎじゃないか?」
「「ふ~~ん?」」
「な、なんだよ?」
「ミネーチがそれを言うんだぁ?」
「そうよねぇ?この中で一番彼に熱を入れちゃったのはミーちゃんなんじゃないのぉ?」
「くっ!なっ!ハァ?////んなわけないだろーが!!!ふん////仕事に戻る!」
バタン
「あらあら、素直じゃないんだから」
「ミネーチ可愛い!」
~徹side~
「クシュン!」
は~?誰か俺の噂でもしてんのかな?
それより
「ほら!で?結局何しに帰ってきたんだよ」
「あ、う~~ん。強いていうなら会社の夏休み期間みたいな感じ?」
なんで疑問系なんだ。
「なぁ~に~。徹ちゃんはお父さんお母さんが帰ってきて嬉しくないのぉ~?」
「いや、当然嬉しいけど。急すぎたり!飛び立った日の恨みなどもあり!素直にっ!喜べねえんだよっ!」
「じゃあお母さんのお胸に飛び込んできなさいなっ♡」
「母さん、少しは会話を成立させようとしてくれ」
会話のキャッチボールどころか、こっちがボールを投げても、母さんは避けて懐に隠してあるトゲがついているボールを投げ返してくる。
無理だよ、とれねえよ。
バタン
そんな自身の親に頭を痛めていると後ろから扉が閉まる音がした。
「ただいま~~、おーいクソ兄貴今帰ったぞぉ~」
そんな年いったオッサンのような発言をしながら帰ってきたのはもう一人の家族
「お~い、いないのか?」
ひょこっとリビングに花蓮が顔を覗かせた。
「あっ!」
「「おかえり~~!ただいま~~!」」
いきなりのことで驚いた顔の花蓮が、呆然とその場に立ち竦む。
しかしすぐに状況を理解し、反応する。
「か、母さんも父さんもいつ帰ってきたんだよ!?」
「さっきよ~~、さっき帰ってきたの!」
「そうだぞ!アメリカ土産もあるからな!」
花蓮は二人の猛獣にモミクチャにされている。
しかし、困ったような顔をしながら心なしか嬉しそうだ。
「そうだ!花蓮ちゃん今日はパパと一緒にお風呂入ろうか!!!」
その発言によってめり込む拳が三つ。
「さようなら今は亡き父さん」
「あんたは遠くへいっても相変わらず変態だな」
「お父さん、夜お話があります」
三者三様の声に反応する変態。
「花蓮!パパはまだ死んでないよ!?」
「徹は相変わらずパパを変態扱いだね!!!」
「母さん!………………楽しみです!」
一つだけおかしいのが混ざっていた気がするが、気にしない。
あれか!ムチか!もしくは縄か!
……………………まあいいや。
「あ、そうだ徹!」
さっきまで顔面パンチを三ついれられていた親父は俺のほうに近づき、肩に手を回して、母さんと花蓮から俺を遠ざけた。
そして俺の耳に顔を近づけ
「なあ、徹。お前まさか花蓮と二人だけの時に変な事してないだろうな」
「とうとう脊髄にまでウジがまわったか親父」
俺達のヒソヒソ話を少し先で不思議そうに見守る母さんと、花蓮。
「なんだよ~~。男女が一つ屋根の下で何もおきないわけないだろ~?さあ、吐け!お風呂ハプニングとかあったんだろ?な?な?」
「あんたは娘と息子に何を期待してんだ。あるわけねえだろ!俺たちは兄妹だぞ」
「んだよ~~。いいじゃねえか。パパはな、飛行機に乗りながら孫の顔を楽しみにしてたんだぞ?」
凄えよあんた。
色々、臨界点突破してる。
「そんなに孫の顔が見たいんだったら、もう少しその親馬鹿ぶりをなんとか改善しろよ。このままじゃ親父に阻まれて花蓮が嫁に行けねえだろ」
「お前が貰え」
「は?」
「お前が花蓮を嫁に貰え。それなら許す」
「………………は?」
おいおいおいおい、ちょい待ちおい。
何でそうなる、どうなったらそうなる。
大体、花蓮は俺の妹で
「ば!兄妹で結婚できる訳ねえだろ////」
「あ、て~れ~て~る~!」
こいつ、マジでいっぺん絞めようかな。
「安心しろ!お前らは血が繋がってないんだ!これからも皆仲良く家族でいこうぜ☆(キラッ)」
「本当!あんたをいっぺん締めて逝かせたいぜ★(ギラッ)」
俺が中々に黒い笑顔を見せていると、
「おい、クソ兄貴いつまで二人でヒソヒソやってんだよ」
「ほら聞いたか、クソ兄貴だぞ。今あいつ俺の事クソ兄貴って言ったぞ!これでも結婚できると思ってんのか!?」
「フゥ~~~~」
「おいこら何だその反応、そして何だその目は」
親父は「こいつわかってねえなぁ~~」とでも言いたげな目で首を左右にやれやれと振っている。
なんだろう、形状しがたい怒りが脳天に降りてきそうだよ!
「なあ、クソ兄貴何話してるんだ?」
「いや、親父は相変わらず変態だな~ってな!」
「ふうん」
若干信じてなさげだが、何とか納得はしてくれたみたいだ。
しかし、さっきの親父の言葉が頭をよぎって、少しだけ意識してしまって声が若干わざとらしくなってしまった気がする。
駄目だ駄目だ!こんなんじゃ!!冷静になれ俺。
俺は大きく深呼吸して気を落ち着かせた。
よし、落ち着いた。
「ま、いいや。それより母さんが今から皆で出かけないかって」
「出かける?どこに?」
「う~~ん?色々。皆で外食だってさ」
「そっか、分かった」
俺は母さんに目線を向けた。
母さんはニコニコしながら俺達をみている。
その横でニヤニヤしながら見ているクソ親父はほっといて。
「じゃ、行くか」
俺たちは各々の準備をし車で、夜の街灯の中を走った。
「やはり」
その車に乗り込む様子を遠くのビルから双眼鏡で見つめる人物。
黒いスーツに身を覆っている斉藤だ。
「間違いない、こんな所で見つけてしまうとは。何てことだ。じゃあ、花蓮様は…………」
少し考える素振りを見せた斉藤は額に一滴の汗をかく。
しかし、その汗はこの夏の温度のせいではないことは斉藤が一番分かっていた。
「じゃあ、一体徹は何者なんだ。今更ただの捨て子じゃ通じねえぞ。こりゃあ、本格的に調べねえとまずいな」
しかし、一番心配なのは、それをしてあいつらにあの家族の存在がバレることだ。
「そうなったら…………………」
奴らも必ず行動を起こす。
多少無茶な事をしてでも。
「っち!悪い事ばっか考えてもしょうがないか」
斉藤の顔はいつもの顔とは明らかに違う、怒気ともよべる顔になっていた。
「とりあえず今は「おやおや」ッッ!!!」
斉藤はすばやく後ろを振り返って臨戦態勢になる。
そこには斉藤と同じように黒いスーツに袖を通している女性が立っていた。
その女性は黒い髪の毛で左目を覆っていて、ピシッと姿勢を正した格好でニヤニヤと斉藤を楽しそうに眺めていた。
「てめぇ」
「そんな怖い顔をなさらないで下さいな。思わず」
そこで彼女は一層その笑みを強くしながら
「殺したくなってしまいます」
殺気を斉藤に飛ばしながらそう言った。
女のその対応に斉藤は
「何故お前がここにいる、皐月」
「まだ、その名で呼んでくれるんですね、反吐がでそうですよ。お久しぶりです、先輩☆……………いや、裏切り者の斉藤先輩?★」
その言葉に若干斉藤の顔が険しくなる。
「あそこで一生使えるくらいなら、裏切り者の方が何千倍もマシだ」
「あらら、酷い言われようですね」
「それより質問に答えろ、何故ここにいる」
「逆に聞きます。私が何故ここにいると思います?」
斉藤は構えを解かずただただ沈黙を通した。
「相変わらずノリが悪いですね。当然あなたと同じであの鈴木家、出したっけ?を、見てたんですよ」
「どこまで知ってるんだ」
「あの鈴木家の母親にあたる鈴木 木葉の旧姓とかですかね」
「!!!」
斉藤は一歩その女に向かって足を出した。
「あ、でも本家はこの事を知りませんよ?」
「!」
その言葉で斉藤は足を止める。
「何のつもりだ」
「別に、私は私で興味があったから調べたまでです。別にわざわざ自分から仕事増やすような真似したくないですし」
「………………」
斉藤はこの女の事をよく知っている。
だからこそ、その発言を彼女の言葉を信じる事が出来た。
斉藤はそこで臨戦態勢を解いた。
「あ、じゃあ、私はそろそろ時間なんで帰りますね」
「ああ」
そして後ろを向いたと思われた彼女はそのまま一回転した状態で斉藤にナイフを投げる。
そしてそのナイフを斉藤は避けた。
そして投げた格好のままニヤけた顔で
「腕、落ちましたね。昔のあなたなら避けないで捕っていた。じゃGood bye」
そう言い彼女は次の瞬間、姿を消した。
「情報と、あと体を昔に戻さなくちゃなぁ」
やることがドンドン増えていく事に斉藤は肩を落とした。
今回最後は布石、兼ラストへのスタートだと考えてください。
ラストが終わってもちょくちょくIFの話などを書いていく予定です。(時間があったらね)(もしくは限りなく暇だったらね?)
まあ、大体頭に入ってても細かいところは考えてないのでどうなるか分かりませんWWWW
あと、最近結構斉藤のキャラがブレッブレですなWWW




