第六話 友達は大事よいやまじで!
新キャラが続々出ます!!(ていっても二人だけですが)
俺は、今これから一年間通うであろうクラスに来ていた。
この教室の中にはちらほら人がいる、読書してる人、仲がいいもの同士で駄弁っているもの、さまざまだ。
「え~と、俺の席はここか」
「あたしはあっちね」
俺と乙女の席は大分離れている、名字の違いが今は嘆かわしい。
「大分離れてるな」
当たり前な事だがついつい口にしてしまうものだ。
「まあしょうがないんじゃない?名字順なんだし」
「まあ同じクラスなだけラッキーか」
「一応席に荷物おこう」
そういうと俺と乙女は自分の席に荷物を置いた。
受験の時このクラスではないが入った、なのにこうして受かってから入るとまた違う感じがする。
「俺、高校にきたんだな」
「なに雰囲気出してるのよ」
ひとり感慨に耽っているとそれを邪魔する乙女さんが現れた。
「なんだよ、一人感慨に耽ってたのに、なんて奴だ」
「意味がわからないわよ、それよりこの子」
よくみると乙女の影になって誰かいる。
「この子あたしと今友達になったんだ、ほら自己紹介」
「あ、あたし、三河 静寝 (みかわ しずね)って・・・いいます」
最近の女子にしては物静かな子だなあ。
「こんにちは、俺は鈴木 徹っていうんだ、気軽に徹って呼んでね」
「はっ、はいぃぃぃぃぃ(ささっ)」
そういうと乙女の影に隠れた。
不思議な子だな。
「この子ちょっと引っ込み思案なんだよ」
ちょっとか?
「す、すいません」
「いや、大丈夫だよ」
こんな引っ込み思案な子がなぜお前なんかに懐いているんだ、真逆だろ性格、いや真逆だからこそ合うのか?
そこで気がつくと、大分もう生徒が入ってきてた。
「じゃあもうそろそろ席についとくか」
「そうね人も結構きたし」
「は、はい」
そういって俺たちは自分の席に座った。
座った後俺は先生が入ってくるまでぼーっとするつもりでいた、しかし隣にいる男が俺に顔を向け話しかけてきた。
「おい、おい!」
「ん?」
そこにはそこそこいけてる顔をした奴がいた。
しかし俺はこいつとは初対面だ、なんで俺に話しかけるんだ?
「俺の名前は加治 啓介っていうんだ、なあなあお前の名前は?」
「鈴木 徹だけど・・・」
「じゃあ徹、お前俺と親友にならねえか?」
今日はなにかと不思議な奴に会うな、普通そこは友達になろうとかじゃね?
なぜいきなり親友から?
疑問に思った事をそのまま聞いてみた。
「なぜ親友から?」
「えっ?なんでってそりゃあその方がより親しみやすさがでるじゃねえか!」
「そ、そうか・・・」
するとそいつはいきなり不安そうな顔をして
「ま、まさか嫌だったりするか?」
まあこいつはそんなに悪い奴にはみえないのでいいが。
「いや、助かるよ。ここにはそんなに知り合いが多いわけじゃないから」
すると今度はほっとした顔をして
「よかった~、断られたらどうしようかと思ったぜまったくよ!」
ははっと笑い嬉しそうにしている、
「ああ、これからよろしく。俺の事は徹って呼んでくれ!」
「おう、俺の事は啓介でいいぜ、よろしくな!」
そして二人はがしっと手と手を握り合った。
高校生になって初めての友達ができた、これからの高校生活に胸躍らせていくぜ。
なんか終わり方が強引