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暇つぶしに読んでお願い!!!  作者: アヤカシ
文化祭、我々作者は全身全霊で執筆活動に取り組む事を・・・・・誓いません
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第四十九話 皆、集まって!閉会式が始まるよ!

俺はいつも動かない。

動くのが面倒臭いから、動きません。

しかし、この間運動してみました。

足、腕、動かなくなりました★

「では、これから閉会式を行うんで、皆さん整列してく下さ~い」


その明るい声に対する俺は、たった今椅子の方に体を預け、動けないでいた。

だって超疲れたんだもん。

立ちたくない、動きたくない、働きたくもない。

まるで駄目人間みたいだな。


「ほら徹、早く立って整列しなさい」


乙女がそんな俺をみて何か言ってるが聞こえない、聞きたくもない。

俺の耳は今、外界がいかいをシャットダウンしているのだ。

てか俺がこんなに疲れてる一環いっかんは、お前にもあんだかんな!!!

まあ、そんな事怖くて言えない訳ですが。

弱ーい、俺って弱ーい。

とにかく俺は、何が何だろうとここから動かないぞ!

閉会式なんぞ出てたまるか!


「徹、君。閉会、式、始まる、よ?行こう、よ」


今回ばかりは静寝ちゃんだろうと、俺を動かすには至らないな!

ふっ、俺が何でもかんでも静寝ちゃんに対してイエスマンだと思うなよ。


「行こう、よ?」


行かん、行かんぞ!


「行こう、ね?」


行かないって、俺はたった今反抗期に入りました!


「行こう、よぉぅ……………」


うぐ!そんな泣きそうな顔したって駄目だかんな!


「…………………グスン」


………………………


「あんたって…………最低ね」

「分かったよ!分かりました!行けばいいんだろ行けば!こうなったらこのまま地球の裏側まで行ってやるよ、ちくしょう!」


すると、静寝ちゃんは泣き顔からは嬉しそうな顔に変わりに「ありがとう」と言ってニコっと笑ってきた。

反則だろそれは…………。

その天使の様な純粋な笑みに俺は、男ながらに静寝ちゃんに対してキューンとしてしまった。

駄目だ、この子には一生勝てない。


「私が言っても聞かなかったくせに」

「お前と静寝ちゃんでは、地球と銀河の果て並みに差があるからな」

「ほほ~う、言ってくれるじゃない?(怒)」


まずい、このままでは閉会式に出る前に、人生の閉会式を開く事になってしまう!


「さあ!閉会式の始まりだ!はりきって生きましょう!」


俺はこのサンサンと降り続く太陽の熱の中、さらに暑みをましている生徒の群集に向かってスキップで向かった。


「あっ!こら!待ちなさい!!!」


それを追いかける乙女、そしてその走る乙女の後から離れずスススとついて来る静寝ちゃん。

すげ、何か静寝ちゃんの動き忍者みたい!

そして結局俺は乙女に捕まってしまったが、それをなんとか鮫皮先生が静止せいししてくれた。

そしてとめてもらった時に鮫皮先生に「ありがとうございます、助かりました」と言うと、鮫皮先生は顔を真っ赤にしていた。

熱中症ねっちゅうしょう気味ぎみなんだろうか?

大丈夫だといいけど。

そして全てのクラスの生徒が集まり、俺達は行進を進め今、やけに面倒くさく、クソ長い校長のありがた~い話を聞いている。

あ、もちろん皮肉ひにくだよ?

それにさっきから隠しもしないツルッツルの頭頂部が、光に反射して眩しいんだよ!

でもみようによっては後光がさしてるようにも見えるね………だからどうした!


「やばいやばい。俺、変なテンションになってる」


暑さでやられかけてる脳を、小声でかつを入れる。

周りの生徒も暑さにやられてるのは同じの様で頭を振ったり、白目向いたり、口から泡を出していたりと、皆それぞれ違う症状が出てる。

ていうか、口から泡噴いてたらアウトじゃね?ドサッ

あ、倒れた。

そこに教師らしき人物が、その男の子をかついで、保健室の方向へと走っていく。

ご苦労様です。


「それでは校長先生の話を終わります」


そうアナウンスが流れ、校長はそのツルッツルの頭から反射していた光を、こちらに一度向けると階段を降りていった。

やった、脅威きょういは去った!

心なしか、周りの生徒達もホッとしている。

中には明らかに「ハア~やっと終わったよ」という顔をしている生徒もいる。


「それでは結果発表です」


そうアナウンスが流れ、階段を一歩一歩踏みしめてのぼってきたのは撫だ。

俺はいつも見ている姿なので特に気にせず、気だるげのままダランとした姿勢だったが、周りの生徒達は俺とは違うらしい。

ピシッと背筋を伸ばし、まるで軍隊の将軍を前にしているかのような、きれいな気をつけをしていた。

なんだこいつら、ある意味ここまでくると凄えな。

俺はこの暑さで今にも気絶しそうだったこいつらを、素直に感心した。

それともそんなにこの体育祭の結果が待ちどうしかったのか?いや、それはないな。

ちなみに俺達の組は紫だ。


「六位から四位まで一気に発表させて頂きます。第六位赤組、第五位黒組、第四位青組です」


その言葉にその三組は


「「「「「「イェーーーーーーーーーイ!!」」」」」」


と、本当に喜んでいるか分からないはしゃぎ方をした。

中には、喜びながら泣いている奴もいる。

そして、その盛り上がりは数秒で大人しくなった。


「第三位」


その言葉にまた、生徒達に新たな緊張感が出てくる。

きっと俺以外にこの暑さを気にしている奴はいないだろう。


「アジーーーー」


あと啓介を除いて……………あれ?もしかして俺って啓介と同レベル!?


「青組!」

「イェーーーーーーーーーーイ!!」


青組の中には泣いている奴もいるがやはり三位は嬉しいらしく、ほとんどの奴が「まあ、うん」と納得しているように見えた。

まあ、それすら嘘なのかもしれないが。


「第二位を飛ばし、一位を発表します」


その言葉に、今度こそ緊張の風が黄色組きいろぐみ紫組むらさきぐみに襲う。

黄色組と紫組の生徒達は撫の口を一生懸命に見つめて、今か今かと固唾を呑んで見守っている。


「第一位は…………」

「「「「「ごくり!」」」」」

「紫組です!!!」


その言葉と同時に


「「「「「「やったああああああああああああああああ」」」」」」


紫組は大きな万歳ばんざいをした。

周りの同じ紫組同士で喜んでいる。

俺もこれは流石に嬉しく、夏の暑さも忘れ大きく喜んだ。

対する黄色組はやはり悔しいようでビリの組よりも悲しんでいる。

ビリより二位の方が、やはり悔しいものなのだろう。

黄色組のリーダーなんか、もう号泣ごうきゅうだ。

泣いてる姿を見せまいと顔を隠しているが、その「ヒックヒック」という嗚咽おえつが黄色組の悔しさを物語っている。


「静かに、静かにお願いします!」


その声で、再びグラウンドには静寂が戻る。

中には何人かの嗚咽も聞こえるが、それを注意する人間はいなかった。


「コホン、それでは空羅会長による表彰(ひょうしょうを行います。組の代表者は、前へ出て下さい」


表彰って会長がやるの?普通校長じゃないっすか?

気にしすぎ?そうっすか。

自己完結じこかんけつする。

そして組の代表者は、全員空羅会長の前に並ぶ。

しっかし、いいのだろうか?空羅会長は確か二年、対する並んでいるのは三年、これってどうなんだろ?まあ、いいのかな?一応生徒の長だし。


「第六位、赤組。あなたたちは赤く逞しい熱血をこの体育祭で発揮して下さいました。よって、ここにあなた達の検討けんとうたたえ第六位表彰をさせて頂きます」


そう言うと、空羅会長はそのまま表彰状を差し出すような形で、赤組の代表者に渡した。

そしてそれが二位の黄色組まで続き、最後にやっと紫組に回ってきた。


「第一位、紫組。どんな屈強くっきょうな相手だろうと諦める事をせず、前に向かって前進し続けました。それゆえの結果この体育祭という行事において頂点に君臨くんりんする事が出来たと、私は確信しています。その心を忘れず、これからも頑張ってくださいね?」

「はい!!!ありがとうございます!!!!!」


最後に空羅会長に向けて、ビシィっと敬礼を決めた紫組の代表者は、そのまま一歩後ろに下がった。

しかし、今の表彰式を見て、改めて空羅会長は生徒会長なんだな。と、少しだけ感心してしまった。

やる時はきっとやる、そういう人。

まあそれがプラスに働くかマイナスに働くかという点は別だが。

生徒会長という座にも、彼女は誰からの反論も無く居座り続けられる理由はきっとここなんだな、と納得できた。

まあ、いつもあんな感じだったら、到底会長向きではないもんなぁ。


「それでは最後に空羅会長から一言」

「ん~っとねぇ、まあ夏の日差しも暑いし女の敵なので早めに終わらせます」


そう言いながら太陽に対して「やめて~お肌を照らさないで~」とふざけている。

でもそれを誰も怒りはしない。

俺が怒ってやろうか。


「とりあえず、皆お疲れ様。色々アクシデント等もありましたが、まあご愛嬌あいきょう


まあ、大半があなたのせいですけどね


「この体育祭でより一層絆やらなんやら?増したと願いますが、まあそう上手くはいかないでしょう。でも、仲良くなるキッカケ位には、なったと思いますよ?」


どこにキッカケがあったと言うんですかね?あの口は。

人にトラウマ与えるキッカケにはなりましたけど。


「ま、一位とか六位とかよりもこれは、一番楽しんだ人の勝ちですよ。一意になっても楽しんでなければ本当の一位とは言えないし、逆に六位でも楽しんでいれば一位に匹敵ひってきするほどの勝利なんですよ!あ、別に紫組をけなしてる訳じゃないからね?ただ、私が言いたいのは」


そう言った後空羅会長は満面の笑みで


「ここにいる全員が、色々文句いいながらも今日の文化祭を楽しんでいた。つまり今日は敗者なんかいない!皆が皆、勝者だって事!ふふ、予想以上に熱くなっちゃったよ!夏なのに。それじゃあ、私からの言葉はここ位にしとくかな?皆おめでとう!!!」


その最後の言葉と同時に大歓声が起こった。

そしてその歓声を浴びながら空羅会長は階段を下りていく。


「これが、空羅会長のカリスマ性か………………」


俺は素直にその空羅会長の能力を凄いと思った。

俺はあの人の事を、少々低く見ていたかもしれない。

自分の中で空羅会長の評価を少しだけ、ほんの少しだけ上げた。

これも、ギャップというものが織り成す、技なのだろうか?

と、ひとり雰囲気に浸っていると


「あ、ごめんごめん!一個大事な事忘れてた!」


そう言って、、空羅会長は皆に縦にしたした手を見せてゴメンアピールをしてきた。

そんな事しても可愛くないですよ。

っていうか、何言い忘れたんだ?


「徹く~ん、君は一週間クラスの人間のいいなりだからねぇ!答えは聞いてないけど!」


ああ~あなるほどぉ、そんな事最初に言ってましたねぇ。

フゥ。

忘れてたあああああああああああああああああああ!!!!!


「ちょっ!マジですか!?」

「マジもマジ、おおマジです☆」

「いやいやいや、何かいい感じで終わりそうだったのに、最後にこんな落ち!?」

私有言実行ゆうげんじっこうをモットーにしているので」

「迷惑がかからない有言実行ゆうげんじっこうにして下さい!!!」

「誰も迷惑してないよ?」

「俺、俺がしてるでしょう?」


ふざけんな、迷惑してない筈がないだろう。

大迷惑だ!!!


「えっ?何?暑さで頭やられちゃって、き~こ~え~な~い~」

「そうですかね!あなたは暑さで頭がやられて、こんな暴君みたいな真似まねしてるんですかね!?」

「あっ、それは違う」

「聞こえてんじゃねえか!!!」


俺は地面を思いっきり拳でついた。

その地面の硬さと俺の拳の硬さがぶつかり合い、まるでお互いを傷つけるかのような、ガンッという、鈍い音が響いた。

あと、夏の暑さが染み込んだ地面は、とっても熱かった。

するとそれを見た、空羅会長は口を三日月風にしながら


「ま、君に拒否権はないから一週間頑張りたまえよ?」

「いやだあああああああああああああああああああああああああああああ」


こうして最後に一波乱あった体育祭は幕を閉じた。


~理事長室~


今この場、理事長室の中には鮫皮ファミリーが勢揃いしていた。


「いやー、屋上から観戦させてもらったよ?すっごい盛り上がりだったね!」

「いやいや、私の中では目標はもっと上だったんだけどね~?でもまあ、超楽しかったから満足!徹君もいい味だしてたしね!!!でしょ?ミネーチ?」


いきなり振られるとは思ってなかったのか、少しばかり鮫皮先生の肩がビクッとなる。

冷房れいぼうが効いている部屋にいる筈なのに、鮫皮先生の額には汗が流れていた。


「あ、ああ。当然だ!私の生徒だからな!」

「ミーちゃん、本当に?」

「はっ?」

「本当に、とっ君はミーちゃんにとってただの生徒?」


葵理事長は、鮫皮先生の顔を覗き込むように、珍しく真面目な顔で問いかける。

その雰囲気はまさしく、一つの学校の理事長のそれだった。

自分の親の珍しい雰囲気にされた鮫皮先生は


「ん、んん////」


咳払せきばらいをしながら、葵理事長から明後日の方向に視線を移した。

それを肯定と受け取った葵理事長は、ピリピリとした雰囲気から一変、ホンワカした雰囲気に再び塗り替えた。


「おーおー熱い熱い、超お熱いねぇ!何?学生時代になかった青春を、ここで取り入ろうとしてるの?」

「そ、そんなんじゃない!」

「でもいいのマーマ?これじゃあ噂にきく、禁断の恋になっちゃうよ?もしも恋人になってバレたら、メディアに取り上げられちゃうかも?」

「う~ん、そうだねぇ。その時は、その時じゃない?」

「さっすがマーマ!投げやりだねぇ!」


その会話に鮫皮先生は顔を真っ赤にして


「二人とも!付き合う前提で話を進めるな!////」


その言葉に、青い理事長が反応した。


「だって好きなんでしょ?」


その返しは予想してなかったらしく、元々赤かった鮫皮先生の顔は更に真っ赤っかになった。

鮫皮先生の頭上からは余りの暑さに湯気が出始めている。


「好きなんだったら!もっともっと攻めていかなきゃ!!!」

「ガンガンね!ガンガンとね!」

「っっ!//////」


ガーンガン!ガーンガン!と、何かの宗教のように、葵理事長と空羅会長は真っ赤になってる鮫皮先生の周りを、クルクル回ってる。

その真ん中で恥ずかしさで顔を真っ赤にしながらプルプル拳を震わせている鮫皮先生はまるで苛められた子供のようになっている。

そしてそれを三週か四週したあたりで葵理事長も空羅会長もピタリと止まった。

そしてスッと鮫皮先生に近づくと葵理事長がギュッと鮫皮先生の事を抱きしめた。

流石に鮫皮先生のほうが身長がでかいので、抱きついた様には見えないかもしれないが…………。


「ミーちゃん?私はいつでもあなた達の味方。ミーちゃんがしたいようになさい。それが例え禁断の恋と言われ様とも、あなたはあなたの信じた事を貫いて?」


その様子は、いつもおちゃらけた雰囲気の葵理事長ではなく、鮫皮箕尋の母親がそこにはいた。


「ああ、私、頑張るよ」


鮫皮先生はそれを受け入れるように抱き返した。

そして五秒ぐらいたった頃、


「ずるいずるい!私もまざる~~~!!!」


二人の空間に嫉妬した空羅会長が二人の抱きついている所に体重を預けた。

それによりバランスを崩した鮫皮先生と葵理事長が


「あ、ちょ、おま、この体勢でそんなことされたら、わ、わ!」

「きゃーーー!!く~ず~れ~る~!!!」


そしてその感動的な一シーンは、空羅会長の体重によって破壊された。






「おい、徹ぅ!焼きそばパン買ってきて~~~」

「あ、俺の飲み物も買ってきて!!あ、ちなみにコーラね?」


徹は、こき使われていた。


「「「「「「徹ぅ~~~」」」」」」

「お前ら、一週間後絶対にブチ殺す!!!(怒)」


やっと終わったぁ!

体育祭、やっと終わったぁ!!

あ~~疲れた。

もうずっと体育祭の話投稿してたんで嫌になってたんですよ!

ということで次は日常編に戻って色々したかったことをしようと思います!

お楽しみに☆

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