第五話 作者の青春はとうの昔に枯れ果てた
学校編スタート
「じりりりりりりりり」
「ん?ん~」
バシッ
「じり・・・・・」
俺は快眠を妨げる魔の音を止め体を起こした、今日は高校の入学式だ。
まだ寝ている体を起こすために洗面台へと向かった。
っとそこには先客がいた、花蓮だ。
しかし花蓮は俺を見つけると、
「おい、お前昨日何かみたか!?みてないよな、見てないと言え!!」
急に怒鳴られた、朝にその大声はきついって。
「ああ何も見てないよ」
「ほんとか?ほんとだな!」
何度も確認をしてくる、あっちの素の方が俺としてはいいんだけどな・・・、しかしその事を言うと拳がとんでくることは分かっているので俺は花蓮に従うことにした。
「ああホントにみてない」
「そうか、ならいい」
花蓮は下に降りていった、俺は顔を洗い歯を磨き自分の部屋に戻っていきハンガーにかけてある高校の制服を着た。
「うん、よし!」
そうして一階に降りいていき花蓮の前でばっと手を広げ
「どうだ花蓮、似合ってるか?」
すると花蓮は笑いながら
「ああ!これ程までに馬子にも衣装という言葉がぴったりな人間もそうそういないな!」
ああ、なんていい笑顔なんだよバカヤロウ。
地味に怒りづれえじゃねえか。
「はい朝食できたぞクソ兄貴」
「では」
「「頂きます」」
そういい朝食を食べた後用意しといた荷物を持って玄関に向かった。
「じゃあ行ってきます」
「おう」
そういい俺は高校へと向かった。
~高校校門前~
高校に着いたがそこにはたくさんの人がいた。
「ほえ~、これ全部新入生か?たくさんいるなぁ」
と、そこで
「徹!」
乙女が声をかけてきた、
「おお、乙女昨日ぶりだな」
「そういえばおじさんとおばさんは?」
「あ、ああえ~っと」
そこで俺はあの二人がアメリカに行った事を話した。
「え~!アメリカにいったの?」
「ああ、だから今は花蓮と俺の二人暮しなんだ」
「へぇ~ほぉ~ふ~~ん」
何かよくわからんがじとーっとした目をこちらに向けてきた。
なんだってんだ。
「なんだよ?」
「あんた、花蓮ちゃんに手ぇだしたりしてないでしょうね」
「ブッ!!」
こいつ、なんて事いうんだ。
あいつと俺は兄妹だぞ!!!
「ばかか?あいつに手ぇ出すわけないだろうが、っていうか手をだそうとしたらあいつにぼこぼこにされてお終いだっての」
「それもそうね(今の状態なら大丈夫かしら?)」
なんとか分かって貰えたようだ。
「あっ、それとあたしとあんた同じクラスだから」
「えっまじか!そりゃよかった」
「えっ////」
「ん?なんだよ」
なんだ?
乙女の顔が赤くなった、今から入学式だってのに風邪か?
「おい、乙女風邪か?」
「かっ風邪じゃない!あんたが変な事言うから!」
俺?
俺変な事いったか?
きょとんとした顔をしていたら
「ち、ちなみに何で一緒でよかったのか聞いていい?」
「いやだってやっぱり知ってる奴がいた方が安心出来るじゃないか!」
「・・・・・あんたって奴は!」
「えっなに、なんで怒ってんの?」
意味がわからん、誰か説明求む!
「まあいいわ、今に分かった事じゃないから・・・それより早く教室行くわよ!」
「いや俺まだクラス分かんないんだけど・・・」
まだ俺はクラス表をみていない。
すると
「あんた私と同じクラスだって言ったでしょ!」
「ああそういえばそうだっけ」
すっかり忘れてた。
そうか、ならばこいつについていけばいいのか。
「じゃあそろそろ行くわよ」
そういって、半ば引っ張られているように俺は自分のクラスになるらしい所に向かっていった。
まあいいが引っ張らないで、お願いだから。
あ~執筆してる最中腰が痛くなる。
年かな?