第四十四話 久しぶり!はっじまっるよ~!
皆さん!と言っても二人三人程度ですが…。
お久しぶりです、いやぁ大体三ヶ月ぐらいですかね?
そろそろ再開しないと本当に忘れられそうなので、頑張って再開します。
以前よりは投稿スピードも文字数も少なくなるかもしれませんが、それでも見守っていただけると幸いです。
では、暇つぶ、始めていきたいと思います!!!
長かったパンッ食い競争(地獄)も終わり、そのパンッ食い競争に出ていた生徒達は、いい顔をしながらそれぞれのテントに戻ってきた。
かくいう啓介もその一人だ。
そしてこっちに向かってくる啓介の手には、やけに際どい感じのパンツが握り締められていた。
気のせいなのか分からないが肌がツルツルになっている気がする、怖。
それに気づいた鮫川先生。
「なんだあいつは、気持ち悪いな」
鮫川先生自分の生徒に何てこと言うんですか!
まあ、俺も同意見だけど。
しかもその握り締めてるパンツの持ち主はもしかしたら………おえっ、思い出しちった。
そんな事を考えてるうちに啓介がテントの中に入ってきた。
テントに入った啓介は額に垂れてる汗を手で一回拭くと、いい笑顔で
「いい汗かいた」
いや、何一つよくねえよ。
それを見た乙女、とっても嫌そうな目で
「とりあえず啓介君。十メートル以内に近づかないでね」
「えっ!テントから出ろってこと!?」
そんなやりとりをしている二人をみていると上のほうにあるスピーカーから撫の声が聞こえてきた。
次の種目に関することだろう。
「次の種目、借り物競争に出る選手は入場口の方に整列して下さい」
その放送に合わせて各テントからぞろぞろと生徒達が出てくる。
俺もこの借り物競争に出るので準備することにする。
その準備が終わり俺が入場口に行こうとした時、
「徹!」
その言葉に俺は足を止めた。
後ろを振り返ると乙女がにやりといった顔を作り
「勝ちなさいよ?」
と言われたので俺は
「勿論」
とだけ答えた。
そんな時乙女の後ろの人影に俺は気づいた、まあ静寝ちゃんだろうけど。
その静寝ちゃんも乙女の影から顔を出すと
「あ、えっと、その。頑張ってください!」
「うん、ありがとう。頑張るね」
俺がそういうと顔を真っ赤にしてすすすっと乙女の陰に隠れた。
相変わらず可愛いなぁ!
そんな可愛さに浸っていると、後ろからトントンと肩を叩かれたので後ろを振り返ると、そこにはさっきまでパンツを握り締め顔をだらしなくしてた啓介が、意外にも真面目な顔をして立っていた。
その真面目な顔に自然と俺も顔が強張る。
「徹、戦地に向かうお前に俺がお守りを貸してやる」
そう言い俺の手に何かを握り締めてきた。
「これを俺だと思って頑張れ!」
「ありがとう!任せろ、絶対一位になってくる!」
うんうんと啓介は頷いて、俺の手を離した。
そしてゆっくり手を開けると…………………パンツ。
そうだよねぇ、こいつはこういう事をする奴だよねぇ。
「ふっざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ぐぼぁ!!!」
俺は手に握っていたパンツを啓介の顔面におもいっきりぶつけてやった。
するとパンツをぶつけられた啓介は顔を痛みで真っ赤にしながら
「何すんだ!俺の折角の好意を!」
「好意だぁ?悪意しか感じないわ!!このアホッ!人がやっと立ち直れたところに追い討ちかけやがって!!!」
「え~~、お前これプレミアなんだぞ!?プレミアものなんだぞ!?」
プレミア………………まさか。
「おい、啓介」
「ん、何だよ?今更貸してほしいって言われたって貸してやらないからな!」
「いや、そうじゃなくて。さっきお前そのパンツがプレミアだって言ったよな?」
「ああ、言った!」
「そのプレミアってつまり、着用済みって事か?」
俺は間違いであってくれという気持ちで啓介に聞いた。
「ああ、当然だろ!ふふん、俺にかかれば着用済みかそうじゃないか位区別がつくのさ!どうだ羨ましいだろ!!!」
うん、そうか。
とりあえずこいつを殺そう。
「乙女ぇ」
「ん、何?」
「静寝ちゃんの目を塞いどいてくれるかな?」
「あ、わかった」
そういうと乙女は、自分の背中から啓介を化け物でも見たかのような怯え方をしている静寝ちゃんの目をそっと塞いだ。
そして未だに着用済みのパンツについて語っている啓介を、俺はとりあえず拳に憎しみを込め、半殺しにする事にした。
※ここからは音声のみでお楽しみください。
「つまりパンツはだなぁ」
「おいこら」
「ん」
「あんなもん握らせやがってぇぇぇぇ!!!」
ドゴッ!
「ぐふっ!」
「何で俺があんな奴のパンツに触れなきゃならねえんだ!殺す」
ギリギリ!
「いだあああああああああああ!」
「とにかくお前には地獄を見せる!」
「ちょ、ちょっと待て!」
「何だ!!!」
「もしかしてお前あれが誰のパンツか知ってるのか!?」
「くっ。何で、何でそういう時だけ勘がいいんだボケェェェェェ!」
バキャボキャドキャバリバリビチン
「ぎゃあああああああああああああああ!」
バタッ
「ハァハァハァ。スゥ~~ハァ~」
俺は落ち着くために大きく深呼吸した。
まあ、少しは落ち着いたと思う。
「ねえ徹、静寝ちゃんの目、もう開放しても大丈夫?」
「ああ、もう大丈夫。ありがとう」
そして乙女は、静寝ちゃんの目を開放した。
静寝ちゃんはあまりよく状況が分かってなかったが、とりあえず乙女の後ろにササッと隠れた。
乙女は彼女の安全地帯なんだろうか?
「徹、それどうする?」
「これ?まあとりあえず放置でいいんじゃない?」
「OK放置ね。了解」
じゃあ、そろそろ本当に入場口に生徒が集まって来てるから、行くか。
と入場口に向かう途中。
「おい、待て鈴木」
と、俺のことを呼び止める声。
っていうか、皆一変に言ってくれないかな。
これじゃあいつまでたっても向かえねえよ。
と思いながらも横を見ると鮫皮先生が俺の方をじっと見つめてきた。
「借り物競争頑張れ。あと、気をつけろよ」
それだけ言うと鮫皮先生は向けていた視線を俺から空羅会長の方へと向けた。
「当然です、任せてください!」
俺はビシッと鮫皮先生に敬礼した後、今度こそ入場口へと向かった。
入場口へと向かった俺は自分の列の場所へ並び、入場の合図を待つ。
と、そこへ撫の声が頭上から響いてきた。
「では借り物競争に出場する生徒の入場です。拍手でお迎えください」
その言葉が終わると同時に音楽が流れ、周りの生徒達が行進を始めた。
それに合わせて、俺も行進を始める。
中には軽くぶつかっている生徒達もいたが、気にせず皆決められたルートに行進していく。
音楽が流れ、行進している最中でも各クラスの応援の声がこの暑い炎天下の中、耳に響いてくる。
勿論俺のクラスも応援していた。
なにやら乙女が人間を打楽器みたいにしてるが気のせいだろう。
そして到着地点まであと三十メートルと言う所である問題が起こった。
俺が早くこの種目を終わらせて影のあるテントの中へと帰りたいと考えている矢先。
よく知った、というかさっき聞こえていた声が俺の耳に聞こえてくる。
「きゃー!徹様!頑張ってくださーい!」
放送席から身を乗り出して、ブンブンと大きく手を振ってくるのは撫だ。
当然だが撫はどう考えても可愛い、というか美しい部類の人間に入る。
そんな女の子から応援されている男子をみれば周りにいる人間は勿論
「ガスガス」
「ドスドス」
「殺す、鈴木殺す」
「ッチ」
この用に殴ったり蹴ったり殺すって言われたり舌打ちされたりするのだ。
撫、気持ちは嬉しい。
だがこれ以上俺を追い詰めないでほしい。
しかし何もしないのは失礼だと考えたので、軽く笑って手だけ振っておいた。
すると撫は予想以上に嬉しそうにしていたので、少しだけこの痛みが報われた気がした。
せめてもの救いは、放送で応援されなかったことだろうか。
そしてやっと行進も終わり、その場で俺はへたり込むかのように座り込んだ。
ジャージのズボンに土が付くが、そんなものは気にしない。
この暑さの前にそんな気遣いは不要だ。
まあ、このジャージを洗うのは華蓮なので、全く罪悪感がないと言ったら嘘になるが……………。
「華蓮、お兄ちゃんはね、頑張ったんだよ。だけどこの暑さと精神的ダメージで疲れちゃったんだ、許しておくれ」
俺はそんな身勝手なことを、ここにいない華蓮へと懺悔した。
俺は気を取り直し、目の前の種目に集中することにした。
だけどまあ、借り物競争だからそんな激しい事はしないだろう。
この時俺はそんな事を考えていた。
しかし忘れていた。
この体育祭を動かしているのは生徒会だと。
そしてその生徒会の頂点に立つのが、人を弄ることを生きがいにしている魔物(空羅会長)だと。
この時、鮫皮先生が言った気をつけろの、本当の意味を理解していなかったと。
そして今、その原因となる種目が轟先輩の放送によって幕を開ける。
「そっれでは!皆さんお待ちかね、何をいったい借りるのかな?もしかしたら借りるのはあの子のこ・い・ご・ご・ろ!?借り物競争の始まりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
どうでしょうか?如何せん久しぶりなので、大分駄文になっていると思いますが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
これから少しづつ、無理をしないで頑張っていきたいと思いますので、応援のほどこれからも宜しくお願いします。




