第二話 食べる前には頂きますを言いましょう。
朝の朝食ちゃんととってる?
朝食は朝の始まりだ!!
と、考えています。
俺は今、花蓮が作る朝食を食べる為にイスに座っている。
最初は部屋で待っていようと思ったが、なぜか花蓮にすごい形相で睨まれたのでおとなしくイスに座っている。
ちなみに花蓮は、
「ふんふふ~ん♪」
と、このように上機嫌である。
なにが花蓮をそこまで上機嫌にするのか分からないが、とりあえず俺は席に着いたままじっとしている。
実はさっき花蓮が調理に集中しているとき、そーっと抜け出そうとしたが、花蓮に見つかりめちゃくちゃ罵倒された。
そのあとに
「オイクソ兄貴、てめえはイスから一歩たりとも動くんじゃねえ!」
と言われたので動けないでいる、ほんと情けない兄である。
しかしあの殺気は家族に向けるものではない。
俺の妹はいったいどこへ向かおうとしてるのか、全くわからない。
それよりもだいぶお腹が減った、人間動かなくてもお腹が減るから困る。
「グウウウウウウウウウウウウ」
「おっ、クソ兄貴の腹もそろそろ限界みたいだな!だけどもうちょっと待ってろよ、もうすぐ出来るからな」
「お、おう」
確かにいい匂いが調理場の方からしてきてものすごく食欲がわいてくる。
しかし驚きだ、小さい頃は花蓮が料理すると黒くてドロドロしたものが俺用に食卓に出てきたというのに。
ちなみにその物体を、兄だから食べなければという考えで無理して食べた。
しかし、その直後の記憶が曖昧になるような事態がおきた、俺が起きた時には病院で俺の目の前には泣いている妹がいた。
そしてその後、私は今後料理しないと言いだしたので、それはいつかお嫁さんになる時に必要だと言い、何とか説得した記憶がある。
そのあと何か言っていたような気がするが忘れた、まあ小さい頃の記憶だしほとんどうる覚えだ。
「できたぞっ!」
そうこう言っている内に飯が出来たらしい、どんな事になっているか少し不安ではあるが、それ以上に興味があった。
そういうのも花蓮の料理を食べるのはあの病院送りになった日以来なのだ。
そして俺の前に花蓮が作った料理が置かれた。
「さあ、食べてくれ!ちょっと作り過ぎた気もするが今までの分も合わせてだ!」
「・・・・・・・・・・すげぇ」
俺の目の前に置かれたのは色鮮やかな料理だった、いやほんと魔法を使っているのかと思うほどに!
いやしかし、味の方はまだ分からない。
まず俺の大好物のハンバーグを食べるとしよう、気分は審査員だ。
俺は少し昔の事を思い出し怖くなったが、意を決しハンバーグを一口パクッと食べてみた。
「ど、どうだ?美味しくなかったら吐き出してもいいからな?」
「・・・・・・・・・・・・・・う」
「あ、やっぱり美味しくないか?すまねぇ、すぐにここにある料理かたずけ「美味い!!!」るか・・・・ら?」
「美味い!美味いよこのハンバーグ、なんだこれ?今まで食った事ねぇ!あ、こっちのみそ汁も香りも濃さも完璧だ俺好みだよ!!!」
いやほんと美味い、母さんどんな教え方したんだ?
ここまで美味くなるなんて?母さん実は魔法使いなのか?そのぐらい美味しいぞ!
と、ここで妹の顔に気がついてそっちを見た。
もうすごい嬉しそうな顔で一人言った。
「よかった、よかった~ほんとによかった~・・・・グス」
それを俺が見ている事に気づき、すぐにハッとした顔になり後ろを向きながら俺に言った。
「ふ、ふん!これからも食べたいって言うのなら毎日作ってやってもいいぞ。」
「ああ、ありがたいよ、頼む」
すると妹はこっちを向き髪の毛をいじりながら顔を少し赤らめて
「ちっ、しょ~がねぇ~な~////」
と嬉しそうにいった。
こうして食事を作ってもらうことになった。
あの料理はいつ食べてもきっと飽きない。
それよりも
「おい花蓮」
「なんだよ?」
一回息を吸った後したあと俺は花蓮に言った。
「一緒に食べようぜ!」
「!!!・・・・・ああ」
それから二人で朝食を食べた。
なぜか一人で食べた時より美味しく感じた。
そのあと食べながら役割分担について話し合うと、ほとんど花蓮が家事を受け持つことになった。
まあ当然俺も手伝えることは手伝うが・・・・・花蓮曰くほとんどないらしい。
そして花蓮が独り言を言っているとき、時折新婚や新妻という言葉を耳にした。
なぜかは分からないが背中に寒気がはしった・・・ぞわっと。
「まあとりあえずこれから仲良く協力して頑張りますか!」
「仲良くはしねえよ?」
俺こいつに嫌われてんなぁ~~。
まあとりあえず協力して頑張るか、これを機に今以上に仲良く出来たらいいんだが・・・。
今回は朝食の話だけで一話作りました、正直書けば書くほど意味が分からなくなっていってます。
花蓮は一番矛盾しそうなキャラだと思うのでご了承ください。
基本花蓮はツンですが、サクッとデレます。
それが嫌な方はどうぞご相談くださいませ。
検討いたしますですハイ