第二十話 過去編の終わりに向けて走り出す作者
皆さんの弁当に入ってる具で一番うれしい食べ物ってなんですか?
俺はビーフジャーキーですかね、まあほとんどの人は弁当にビーフジャーキーいれないと思いますが
弁当でビーフジャーキーが入ってるだけでテンションがあがります、でもビーフジャーキーって値段が高いんですよね・・・・・
俺達の目の前にはたくさんの黒い方達がいます。
さあ、世に言う絶体絶命という状況です。
「やっと見つけたぞクソガキが!とっととお嬢様を解放しろ!」
ああ、この方はまだ勘違い続行中なのね・・・・・・ていうか本当は気付いてて自分に言い聞かせてんのか?
まあ無駄だとは思うが俺は一応弁明をはかってみた。
「この間も言ったがこれは撫が自分で決めた事だ、人の性にするんじゃねえよ。いや、しいて言えばこんな事になったのはお前らのせいだろうが!」
俺は今怒りが心の中で暴れている。
親は子供を宝のように思い、接するものだと、しかし撫の親がやっている事は自分の子供を物同然に扱い自由を奪う。
俺はそれが許せなかった。
今やっと、俺が撫に対してここまでした理由が分かった。
いつもの俺ならきっとここまでしなかっただろう、きっと俺は撫に対して親近感を持っていたんだと感じた。
しかし、それは黒い男も同じようで男も激昂しながら俺に言葉をぶつけてきた。
「俺達のせいだと!なにがだ!お嬢様は今の暮らしに満足されていた、それをお前が壊したのだ」
「撫が満足そうにみえたのはこいつが優しいからだ、今まで自分の考えを気持ちを押し殺してきたんだ、もういいだろ!解放してやれよ!!!」
「やかましい、たかが一般人の青いガキが、何も知らないで軽々しく口にするなよ!」
ちっ、こいつに何言っても駄目だ。
理解しようともしねえ、完全に一つの理想に凝り固まってるな。
こういうタイプに正論は通じねえから厄介なんだよな。
でも俺は言わなきゃならねえ、このままただ撫を連れていかれても、残るのは悔しさと後悔だけだ。
俺は
「何も知らないさ!お前の理想なんてな、でもなこの数日で撫の抱えてた不安も悲しみもお前らよりも分かってるつもりだ!いい加減にしろよ、そんだけ撫の事思ってんなら不安も悲しみも、お前も少しは背負ってやれよ!!!」
「徹様・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
そこに沈黙が生まれた、数分、いや数秒かもしれない、ただそこには重い空気が漂った空間だけがあった。
「お嬢様・・・・・・・・そうなのですか?」
「えっ?」
「あなたは不安だったのですか?悲しかったのですか?私はそんなお嬢様に気付けなかったのでしょうか?」
それはさながら懺悔のようにも聞こえた。
案外こいつもその事に気づいてたのかもな・・・・・。
「斎藤、確かに私は屋敷の中で偽りの顔で過ごしてきました。気を抜く事を許されず、さながらそれは私にとって終わらぬ拷問です、しかし少なからず感謝もしているつもりです、もちろん斎藤あなたにも」
すると黒い男はサングラス越しに涙を流していた。
「・・・・・・・・・・・・・・・申し訳ありませんお嬢様(涙)」
「斎藤、私はお嬢様ではありません、撫魅という名があります。そう呼んでは貰えませんか?」
すると黒い男は泣きながらもコクコクと頷いていた。
しかも後ろの男達も泣いてるし、一人の少女と一人の黒い男がいて、内黒い男が泣きその後ろでないてる部下らしき男達も泣いている。
感動的なシーンだが客観的にみるとすごい絵面だな。
「徹様」
「ん?」
なんだろう、まあ大体予想はつくが。
「私、屋敷に戻る事にします」
「・・・・・・・・・・・・・・・そうか」
俺は予想が当たった事に、若干寂しさを感じながらもその言葉に納得した。
実際俺もその方がいいと思ったからな。
「徹様、私は本当に外に出てよかったと思います、外に出て色んな事を体験しました。それもこれも徹様のお陰です」
「俺は大したことはしてない」
すると撫は俺の両手を握り、その目には涙があった。
「徹様本当にあなたは私の恩人です、今回心にしまいきれないほどの宝物をありがとうございました」
「いや、いいさ、その言葉でやったかいがあったよ」
するとはっ!と何か良い事を思いついたように俺の目を直接見た、そしてある提案をしてきた。
「徹様も松上家に来ませんか?」
「撫魅様!!!」
ほう、黒い男お前さっそく名前で呼んでるのか。
まあいいが、それより松上家か・・・・・。
「せっかくの御誘いだけど俺はいいや」
「そ、そうですか」
少し残念そうな顔をしたがすぐにいつもの笑顔に戻す、いや、少し引き攣った笑みか。
しかし撫の後ろの黒い男斎藤は感情を押し殺してるつもりかもしれないが嬉しそうなのがよくわかる。
なるほどぉ、そうかい、俺はまだ青いガキですか。
「ま、がんばれよ撫。戻っても無理はすんな」
「はい、これからは松上家に合わせるのではなく、私が松上家を変えます。これからは自分に自信を持ち、もっと本当の自分をだしていこうと思います」
「おう!」
俺と撫は固い握手を交わした。
今ここに確かな絆が出来た事を俺は感じる事ができた。
「いつかまたきっと会いましょう」
「ああ、分かった、いつかな」
「きっと大丈夫です、また会えます徹様!」
「そうだな、それまで楽しみに待ってるよ」
俺はにこっと撫に対して笑顔が自然にでてしまった。
俺はその事に羞恥し、顔を少し手で覆った。
恥ず!
手の隙間から撫の顔をみると俺の笑顔を見たからか下を向いていた。
(そんなに変だったか俺の笑顔!?)
すると下を向きながら何か呟いている、こんなに近いのにその声は俺の耳に届かなかった、俺の笑顔についてかなぁ?
「いつか絶対に迎えに来ますからね、私の旦那様」
俺は覆っていた手をどかし撫を見た。
それに気付いたのか撫も俺の顔を見た。
俺は何も言わず、そして彼女も何かを言う事はない。
ただ撫は少しの間俺を見つめた後、体の背中を俺に見せ黒い男斎藤の方えと向かって行く。
俺はその背中に何か重い決意がみえた。
すると撫が黒い男斎藤の側に行くと斎藤は撫を部下に任せ、こっちに向かってきた。
「おい」
しかも声までかけてきた、正直話しかけてくるとは思わなかったのでびっくりだ。
しかし反応しないわけにもいかないので俺は適当に返答した。
「なんだよ」
「すまなかったな」
しかも謝ってきた、案外そこまで悪い奴って訳でもないのかもな。
「へえ」
「なんだ」
「いや、謝るとは思わなかったから」
「悪いことしたと思っている」
「そ、まあ俺もちょっと口が悪かったよ」
「いや、それはいい、私に気付かせてくれてありがとう」
「・・・・・・・・・・・・」
なんだ、悪い奴とか思ってすまないな、黒い男斎藤!
俺は黒い男斎藤の認識を改めることにした。
しかし斎藤は俺に顔を近づけると・・・
「だが、撫魅様に相応しい男と認めたわけではないからな!勘違いするなよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
どういう意味かは分からないが、とりあえずなんか嫌な事をいってるのは分かった。
こいつへの認識を改めよう、こいつは服だけではなく心も黒い・・・。
「ふん!」
「はぁ」
そのまま黒い男斎藤は撫の乗った車に乗り込みそして走り去ってしまった。
行かないとはいったがやっぱり少し寂しいかな?
俺は悲しみを表しているかのようなオレンジ色の空を眺めた。
そして少々自分に対し自虐的な笑みをこぼした。
やっと終わりに向けて走り出しました、後は鈴木家をどう動かすかですね、正直言ってノープラン!今から頑張って考えます・・・・・。
なので皆さん!もう少々お待ちを、もう少しで過去編が終わりますので!!!
あと、もう絶対徹餓死してますよね(笑)




