第十九話 あなた、ご飯が出来たわよ!・・・・・いいね!
作者は小学生の時、絵や粘土、これらの作品をきちんと作らないと納得しない主義でした。
しかし高校上がった頃でしょうか?
作品については上手くやろうとはしますが、納得できない作品でも「まあいいか」の一言で妥協してしまうようになりました(涙)
これが今の世の中だ~~~!
と、意味のない心の叫びを持ちながら今日も一日生きています。
「はっ!」
俺はバッと体を起こし周りを見た、ここどこだ?
(ああそうか、俺達は昨日ここで休むことにしたんだっけか)
俺は周りを確認するように頭を横に動かした。
うん、特に異常は確認されないな。
(俺は昨日撫の側にいたよな?つまりそのまま眠っちまったのか)
俺は撫の事を思い出し、撫の布団があるであろう方向に頭を向けた。
そこで俺は驚愕に目を見開いた。
そこに撫の姿は見れず、変わりに端っこの方に布団が置かれていた。
なんて事だ、異常事態発生じゃないか!
俺は急いで玄関に向かった、そして靴を履き、
「どこか行かれるんですか?」
という撫の声を背に受けながら・・・・・・うけながら?
俺は後ろを、これでもかというほど頭を早く向けた。
すると、そんな俺にびっくりしたのだろう、体がビクッとなった撫がいた。
俺は撫がいる事に安心したが同時に怒りを覚えた。
「おい!」
「は、はい」
俺はちょっと怒気をはらんだ声音をだしてしまったが気にしない。
そして撫のほっぺたを左右から引っ張ってやった。
すると俺の手をどけようと撫が奮闘し始めた、まあその頑張りは全然意味ないが。
「い、痛い、痛いです徹様!」
「うるさい!起きたら撫がいないから、どっか行っちゃったのかと思ってびっくりしたじゃねえか」
俺は更にほっぺたを引っ張ってる手に力を込めた。
「と、徹様!ほっぺたがとれ、とれてしまいます!」
流石にこれ以上は可哀想なのでほっぺたから手を離した。
すると両方の頬に手をあてサスサスとさすっている撫。
しかし俺はまだ撫を許したわけではない、理由を聞かない事には許せん。
「なんで何も言わず居なくなった」
「あ、あの、その前に徹様は何に怒られているのでしょうか?」
「それは、お前が朝起きたら布団にいなかったから、心配したんだ」
「そうですか、すいません徹様が起きる前に朝ごはんを作ろうと思いまして」
なんだと!
グサッ、俺はなぜか罪悪感を感じた。
「すいません、確かに徹様を心配させてしまったのは悪いですよね・・・・・」
グサグサッ、どんどん俺の胸に罪悪感という槍が降ってくる。
俺は自分の罪悪感を和らげるため、撫の肩に手を置き優しく微笑んだ。
「そうか、俺の為にありがとう。まあ、撫がいたんだからよかったよ!でも、やっぱり出来れば言ってほしいんだ」
「はい、すいません」
すると、なにやらいい匂いが台所から漂ってきた。
なかなかに食欲をそそられる匂いだ、俺がそんな匂いに夢中になっていると
撫はあっ、という表情を見せ、パタパタと台所へ向かった。
その後ろ姿はまるで旅館の中を急ぐ女将みたいだ。
いや老けて見えるという訳じゃないぞ・・・。
(誰に言い訳してるんだ俺は?)
俺も撫の行った台所へと向かう事にした。
台所に近づけば近づくほどいい匂いがする。
俺は変な垂れ幕?みたいなものをどけ、台所に入る。
そこには色んな料理が色鮮やかに置いてあった。
どれもこれも食欲がそそられるほどの美しさだった。
「これ、全部撫が作ったのか?」
「はい!腕によりをかけ丹精込めて作りました!」
「いや、それでもこれは・・・・・」
正直びっくりだ、お嬢様らしいから料理とかはてんで駄目だと思ってたのに。
そんな事を考えてると撫が最後の料理を食卓に並べた。
「徹様、朝ごはんの料理が出来ました」
「えっ?ああ、うん」
そういうと俺と撫はテーブル向かい合う形で席に着いた。
「「頂きます」」
俺はまず目の前にある唐揚げを手に取った。
色も匂いも俺が知る限りでは良い感じだ。
俺は撫に気づかれないようチラッと撫の方に視線を向けると、じぃ~~~~~~っという擬音がつきそうなほど俺の事をガン見していた。
(普通こういうのってもっとチラチラ見るもんじゃね?)
という疑問は頭の片隅においやり、俺は撫の視線を受けながら唐揚げを口に入れた。
するとやっぱりというか予想していたが撫は料理の評価を聞いてきた。
「あの徹様、どう、ですか?」
俺は、撫に対し料理に対しての正直な感想を述べた。
「うん、とてつもなく美味い!」
そういうと俺は他の食べ物も口にしたが、どれもまるで料理人が作ったように美味しい。
俺は久しぶりに食べ物に感謝しながら食べた。
すると撫は、さっきまでの心配がなくなったかのようにホウッと息をついた。
「どんどん食べて下さい、おかわりもあるので」
「ああ頂くよ!いやぁ~撫はいつかきっといいお母さんになるよ、こんなに料理が上手なんだからな」
すると撫は顔がゆでダコのように真っ赤になった。
俺はなぜ撫の顔が赤くなったかは分からないがきっと喜んでくれてるのだろうと、結論づけたる事にした。
すると撫は顔が赤いまま手をモジモジさせながら確認の様な事をしてきた。
「いい奥さんに、なれますかね?」
「えっ?うん、なれるでしょ、撫なら」
「そ、そうですか!私一生懸命頑張りますね!!!」
「えっ、ああ、うん頑張って」
「はい!」
なにを頑張るのかはよく分からなかったが、ま、頑張る事はいいことだと思い特に指摘する事はなかった。
あとでこのやりとりが自分の首を絞めるとも知らずに。
それからおかわりも何杯かし、俺達は当分の間はここにいる事にした。
しかし、それが間違いだと言う事に俺達は気付かなかった、いや気付けなかった。
俺達がここに住み始めて二日たち二人で外に出る、そこには黒い男+aがいた。
「お嬢様、お迎えにあがりました」
俺の、こいつ本当にしつこいな・・・・・。
という心の中の愚痴は誰にも気づかれる事はない。
さあ、前回後書きで言った通り切り札を使わせて頂きました。
はっきりいいます、切り札使わないと一生過去編になります、仮にならないとしても五十話ぐらい引っ張っていく自信が私にはある。
なので早々に打開策を使わせて頂きました。
皆さんもそろそろ過去編飽きたでしょう?(それはお前だろ!)
当初のシリアス少なめという言葉何処ぇ行ったんでしょうね(遠い目)




