第1話 高額な請求が予想されます。
何か、小説を書きたくなって。割と細く長く続ける予定です。もし読んで下さったなら、貴方にこの言葉を捧げます。
「誠に有り難う御座居ます。」
何か凄くありきたりだけど、暖かい言葉だと思います。という訳で、是非是非是非是非是非是非是非是非読んで下さい。
俺は1本釣り歴……ん~、大体20年位かな?……ともかく、漁師な訳だ。しかし……、
「あきたアキタ飽きた秋田!漁師なんて俺にゃあ向いてねぇよ!やってらんねェよ!!」
親父を継いで漁師になったが、全然駄目だ。親父は鮪をバンバン釣っていたが、俺にゃあ才能が無い。親父が、
「漁は才能じゃねェ、根性だ。」
……と言っていたが、嘘だね。俺はいつも根性出してやってる。根性だけで鮪が釣れたり、社長になれる訳無いのだ。
そして、今の俺はというと、金も無く、妻と我が子には辛い思いさせている。妻は1日中ヘトヘトになるまで働き、我が家全員を養っている。俺はヒモという訳だ。自殺もしようとした事がある。漁師だから数週間、時には数ヶ月、我が家に帰れない。なのに、稼ぎはほとんど無い。
数日後、家に帰った俺は、パソコンを立ち上げ……と言ってもパソコンに足が生えた訳ではない(あ、当然か)。就職サイトや転職サイトを覗いてみた。
「ん……?」
《会員制の転職サイト!コロコロ》
何だこれ。コロコロ?
『絶対に自分に向いた職業が見つかる!』
(マジで!?)
カチカチッ←クリックした音。
「……。」
中古なので読み込みが遅い。
「あっ!出た!」
┌──────┐
│入会有り難う│
│御座居ます。│
~~~~~~~~
えっ?入会してんの?俺は、パソコンの画面の下の方に視線を落とした。
~~~~~~~~
│入会金 │
│200000円 │
└──────┘
ゑっ?2万か?
「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん……。」
20万!?
「…………。」
↑放心状態。彼は社会や法律に疎いので、こういうのが違法という事を知らない。
とりあえず、金の問題(20万円)は置いといて、サイトを見てみるか……。
☆★巷でチマチマ噂の楽しい職業☆★
《小説家》
《ゲームクリエーター》
《遊園地とかの着ぐるみの中の人》
へー、結構特殊な仕事を扱ってんだな。
「ん?これは……?」
《海賊》
海賊?海賊って、あの海賊か?俺はそれをクリックした。カチカチッ!
『貴方も船に乗って航海して、大儲けしませんか?気になる貴方は更にココをクリック!』
俺は『ココ』をクリックした。カチカチッ!!
海賊必須アイテム!
キャプテンの帽子
¥29800
ピストル
¥78000
刀
¥45000
海賊旗(絵柄はリクエスト出来ます)
¥87000
俺は全て購入した。 明日には品物が届くようだ。海賊旗の絵柄のデザインは髑髏の後ろに釣竿と鮪だ。叶えられなかった夢を叶える為、俺は大きい海へ……!というか、入会金も合わせると、総額439800円だ。まあそれは置いといて、
「明日は出港だ!」
「パパ、何を申しているの?」
そうだ、息子がいたんだった!俺は気付いた。家族はどうする?
「俺の夢を叶えれば、家族も幸せになる。よし、俺は世界へ行くぜ!!」
続く。
第1話、いかがな物でしたか?特に書く事も無いですね。評価とかして下さったら嬉しいです。