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お狐様と私

お狐様と私

作者: 白藍


 私、お狐様に纏わりつかれてます。今もがっつり纏わりつかれてます。


「トイレまで、憑いてきたら、これから一生無視し続けますからね!!」


 わかってます。小学生みたいなこと言ってるのは。でもお狐様には、これが一番効くんです。ほら、しっぽをきゅっと巻いて、少し離れてくれました。ふさふさのしっぽを前足で押さえてるんですよ。反省中のお狐様は、とってもかわいいのです。皆様にもお見せしたいくらい。


「うるうるしても、ふさふさでも、トイレとお風呂はだめです!!セクハラで訴えられたいんですか?待てです。待て!」


 あの悲しそうな瞳に見つめられて、耐えるのは至難の業ですが、ここは心を鬼にするのです。でも、結局は、トイレもお風呂もすばやく済ませてしまうんですけど。


 そのあとはスキンシップの嵐です。待ちくたびれたお狐様に構いたおされます。頬ずりに始まり、手やら顔やら舐められまくりです。かの動物界で有名なわっしゃっしゃっしゃっのお方もびっくりの、仲良しスキンシップです。


 どういう原理か、スキンシップの感触が妙になまなましいのは気のせいでしょうか。唇を重点的に舐められているのも、きっと気のせいなのでしょうね。


 どうしてこんなに懐かれてしまったのか、まったくわからないのですが、お狐様の執念はすさまじいものがあります。


 この間、クラスの男子とちょっと話していた時も、肩のところにちょこんと乗ったお狐様は、いつものかわいらしさは一体どこに行ったんだ、というくらいの剣幕で、相手の男子を威嚇していらっしゃいました。ただ、相手の方には、全く見えていないので、意味がなかったといえば、意味がなかったのですが。


 私が、お狐様の方を向くと、きょとんとこっちに、つぶらな瞳を向けてくるのが、またかわいらしくて困りました。


 なんだか、話がそれた気がしますが、基本的にお狐様は、もふもふで、とてもかわいらしいということです。私にしか、お狐様の質感がわからないようなので、皆様とこの素晴らしい感触を共有できないのが、非常に残念なのですが。ああ、誰かとこの感動を分かち合いたいです。


 どなたか私と同じような境遇の方は、いらっしゃらないのでしょうか。いつもお狐様に過度のスキンシップを迫られているとか、もふもふのせいで、それを拒めず、あきらめて受け入れてしまっているとか、むしろ、こっちからがっつりスキンシップしにいってラブラブしているとか。


 そんな境遇の方がいらっしゃっいましたら、是非お狐様について、熱く語り合いましょう。


 あ、そうそう、お狐様が嫉妬しない程度を心がけながらですけれど。


読んで頂いてありがとうございました^^ もふもふなお狐様がほしい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ひたすら可愛かったです。こういう短編小説を読んだのは初めてだったので刺激的でした。 [一言] 狐だから可愛いんでしょうね。 これがタヌキとかムジナとかならピンと来ませんから。 虫だったらホ…
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