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偽りの麻薬

 こんな悪夢を見た。

 朝、私が通勤のために自転車に乗ろうとした時のことだ。サドル部分に不自然な膨らみがあった。

なんだろうと思った。サドルのカバーを外してみると、そこには白い粉が入った袋があった。

 怪しい袋。謎の白い粉。嫌な予感しかしない。もしかして、麻薬なんじゃなかろうか。麻薬だとしたら、警察に届けないといけない。勝手に持ち出すべきじゃない。 

 私はそう判断すると、携帯から警察に電話をかけた。すると、すぐに来てくれた。そして、白い粉の正体を調べてくれるそうだ。

 警察犬に白い粉を嗅いでもらった。しかし、麻薬じゃないのか。警察犬は反応しなかった。一体どういうことだろうか。

 鑑識の人に見てもらうことになった。すると、意外な結果となった。

白い粉の正体は、ただの粉糖であり、問題は無いとのことだった。しかし、誰がいつ、こんな悪戯をしたのか。

運悪く指紋となるものは検出されなかった。指紋が分かれば、犯人を特定できたのに、残念でならない。

警察に犯人の特定を頼んだが、この悪戯程度では民事不介入であり、当事者同士で話し合うようにと言われてしまった。

 犯人がいたら、どうしてこんな悪戯をしたのか、問い詰めなければ。

こんな質の悪い悪戯をしたのだから。さらには出勤できなくて、職場に迷惑をかけてしまっている。そのことについても謝罪してもらわなければ。

 私がそう思っていると警察から、悪戯程度で捜索させないでほしいと、言われてしまった。しかも、面倒臭そうである。公務員の態度として、それはどうなのかと思った。

しかし、相手は警察である。私は大人しくしなければならなくなった。

 まさか、警察から釘を差されるなんて。思いもしなかった。どうして私がこんな目に遭わないといけないのか。私は不満を抱えたまま、立ち尽くしてしまった。

 そこで私は目が覚めた。あの悪夢は一体何だったのだろうーー。


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