燃える建物
こんな悪夢を見た。
私の住んでいるアパートが火災に遭った。放火か何かだろうと思っていた。
しかし、事が進んでいくにつれて、私のタバコの不始末だと分かった。
確かに火を消したはずなのに、どういうことなのだろうか。
私は必死に弁明するも、何故かみんなが信じてくれない。本当に何故だろうか。
分からない。頭が混乱してきた。どうして、誰も信じてくれないのだろうか。
私は独りぼっちになってしまった。アパートのために尽くしてきたのに。
世間は喫煙者にとって肩身が狭い。だからこそ、掃き掃除も毎日してきたのに。
ストレスが溜まっていくのを感じる。タバコを吸おうとライターに火を点ける。煙を吸い、吐く。
不思議と声が聞こえてくる。聞きたくもない声が。喫煙者を非難する声が。私を責め立てるように。
私は悪くない。ちゃんと火を消している。副流煙にも気をつけている。なのに、どうして私が悪いとみんなが決めつけてくるのだろう。
次のタバコも吸う気にもなれない。禁煙しないといけないというのか。
だがしかし、私には喫煙以外のストレス発散方法がない。もはや、止められないのだ。
喫煙者だということで肩身が狭いというのに、さらに肩身が狭くなってしまった。
冷や汗が出る。動悸が止まらない。抑えようとタバコの箱を開ける。まだ何本か入っていたはず。
なのに、開けてみると、タバコは空っぽ。どうしたらいいのか分からなくなってきた。
動悸が激しくなってきた。このままだと倒れてしまう。意識を失いたくないのに。
助けてほしい。けれど、声は届かない。いや、声が出なくなっていた。
そこで私は目が覚めた。あの悪夢は一体何だったのだろうーー。




