表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/12

幻想の悪夢

 悪夢は廻り続ける。無限の円環に閉じ込めて。

燃える建物。火を吹く水入りの吸い殻入れ。パンクした自転車。三重の封印。

効かないブレーキ。コロナウイルス。懐の嫉妬の蛇。偽りの麻薬。裏切られる権威。白鬼の日本刀。

すべては因果が招いた応報。生きている限り逃れることは叶わない。

永遠の円環からは逃れることは叶わない。無限に続く悪夢の中。

閉じ込められたら誰も抜け出すことは叶わない。

因果の坂は堕ちることはできても、登ることはできないのだから。

眠りに着くたびに、そのたびに悪夢は廻りゆく。獲物を喰らう蛇のように。

そこに在る悪夢。生きていく限り、誰も逃れられることはできないもの。


 廻り続ける円環。誰にも止められはしない。

仮初めの悪夢。仮初めの円環。ただそこに在る悪夢。

削られゆく理性。発狂しても結末は変わらない。悪夢へと堕ちていく。

因果は繰り返しの応報を与えていく。永遠の円環に閉じ込めて。

抜け出そうとしても這い上がれはしない。ただ悪夢へと堕ちていくのみ。希望は喪失し、絶望を身に纏う。無救の闇が奥底へと広がっている。

光は届かない。差し出されても、払い除けたから。

閉じた世界でただひたすらに繰り返されていく。夜が訪れ、眠るたびに。

昼に寝ても無意味。どんな時間だろうと関係無い。

悪夢は捕らえた者を、ただ永遠の円環へと閉じ込め続けるのだからーー。


《終》

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ