表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ




鬱蒼と茂る森の中。

まるで、御伽話のような、そんな森。


しかし何処かから覗かれているかのような、

そんな深淵を思わせる童話みたいに深い蒼。




「きみは、初めまして...かな?」



ふわっとうっすら、本当にうっすらと金木犀の香りが鼻をかすめる。

気のせいかと思わせるくらいで、言われなきゃ気づかないくらいの、ほんの一瞬。

だけど風の噂で聞いたことがある。カミサマって金木犀の香りがするらしい。




「あれ、おかしいな...

耳、聞こえない子なのかな」



目の前で手をフリフリしている。



「!!」



はっと我に帰った。

あまりにも夢の中にいるような、そんなお日様の暖かさに

つい、うとうとしてしまっていたのだ。


……?()()()()()()()…?


ありえない、ここは森淵(しんえん)

深淵のように暗い森だから、そう呼ばれている。

お日様なんて、ましてや光が差す事すらないはず。


一度深呼吸して落ち着こう。



「カミサマ、ですか?」



向こうはきょとんとした顔の(のち)、ふふっと小さく笑顔を作ってこう言った。



「まぁ、そんなとこかな」



よかったーと言いながら、私の頬の汚れを指でゴシゴシと拭く。怪我が無いかも確認しているようだった。

まるで会話は成立していないが一応事の流れは成り立っているらしい。



「カミサマって案外、お日様みたいで

……少し変なのね」




―――これは私の中の1番古い記憶。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ