山椒魚と深海で片隅で
(世界を好きだったことさえネジ巻かれ押し込まれ
しあわせや喜びさえ嘘になる
あなたへの思いも全くの嘘になり
なにも伝わらない
これほどわたしは無力なものであり
これが現実なんだとおもう
悲しみと死がくるそれだけが現実なんだと、、
皆にどう思われようと構わなかった
けれど頼りの
あなたにサディスティッククラブに売られた
そんな気分になっていたよ、、)
山椒魚との深海で
またひがちになって口論したいけど
もう、ため息しかないんだ
でも あなたを恨んじゃいないよ
感謝の気持もある
孤独が光ってみえた(わたしは少しでも分かち合えたとおもった)
だから嫌われる勇気もいいものだとおもった
ここに来る前の自分より
何故か今の自分の方が好きなんだ
こんな場所に、こんな場所にしかないしあわせや
安らぎもあるんだと感じられ、
見いだせた喜びもあるよ
振り回されない、自分でいられる片隅
嫌われても誤解されてももう本当に構わない
目を閉じたり 開けたりして
あなたが生きていて、、、
ほらみて、一本の光が指してその周りを
海月が上へ上へと登ってゆくよ 螺旋を描いて
だからこのため息は淡く光るように見えてくる
深海で動けないけれど
あなたも生きている、だから
目を閉じたり 開けたりはできるから
闇とひかりの合間を飛ぶ蝶々がみえる
蝶々の瞬きで、蝶々の瞼で、夢をみて
上にいる煌めきのメダカ達をみていろんな想像をするなら
あなたとそうするならそれも少しは楽しい最後に
なるんじゃないかなとおもったんだ
嘘じゃないよ
きっとこれも嘘になるんだろうけれど
それはね、人間の心は不思議だよ
ひとつに留まれないから
また一度呑気な自分でいられたあの場所に戻って
自由に泳ぎ回りたい
そんな気持ちがないことはないけど
時は過ぎる、果て行く
色々と知りすぎてしまった、変わってゆく
去るものは追えない
でもあなたは何処かで生きている
それが光かもしれないな
本当にタイムリープして
あなたを忘れてしまうことはしたくないんだ
心の何処にいつもいてほしいよ
それが重い石だったとしても
痛い空っぽの貝殻だとしても
大切に持っていたい 耳を澄ましていたい
旅立つ時はきっとわたしもひとりだからね
それは嘘じゃないから
あなたも本当は知っているでしょう
それにひとり旅をしてわかったんだけど
あなたは嫌われているだけじゃないんだよ
わかってくれるひとはいるんだって知られたよ
書いていれば 生きていれば
伝わるひとたちもいるんだと知られたよ
嘘じゃないんだ 心の片隅でそう感じたから
あなたへの気持ちもそうだよ
深海で片隅、
そこから生まれるから
何故かわからないけど、ね
自分が自分でいる場所なんだろうね
きっとそれはあなたにもあるでしょう