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第1話 UB001

いつも読んでいただきありがとうございます!

 俺―――紅丘 師(くれないおか つかさ)は、普通の高校生‘‘だった‘‘。

‘‘だった‘‘と過去形なのは、俺が今、普通の高校生じゃない(らしい)からだ。


「で?説明してくれ!これはどういうことだ!」


俺とあともう一人、ついさっき(6月23日)に転校してきた、謎の美少女神女 明香(かんめ めいか)は、校舎の外に取り付けられたさびれて古びた階段を駆け下りていた。


一見、「銀髪で顔が小さいのに、出るところは出てる」というスタイル抜群の美少女に見えるが、なんと公安の人らしい。ちなみに歳は俺と同じ17歳を名乗っているが、本当かどうかは不明である。


「ええ、そうね。わかったわ」


そう言うと、神女は最寄りの扉から校舎へ駆け込んだ。俺もそれに続くように、校舎に飛び込んだ。


「これからいうことは絶対に他言しないように。守られない場合、最悪あなたに命はない」

「わ、分かったよ……で?この状況は言った何なんだ⁉」


俺の困惑っぷりをよそに神女は語り出した。


・・・


 昔々、今からちょうど20年ほど前、AIが開発されました。

そのAIは『ブライト』と言って、世界を一瞬にして平和にしました。

しかし、2099年に何者かによって破壊されました。幸いバックアップがあったので、問題ありませんでした。


 それからなんだかんだあって、人間の仕事をAIがとってしまう世の中(今の世の中)がやってきました。『ブライト(バックアップ版)』はこれを受け、人間がAIレベルまで進化する方法を提案しました。

その計画には、特殊な血を4種なくては集めなくてはなりませんでした。

 

そこでちょうど1年前、政府は世間に内緒で、健康診断として血液検査を実施。すると、あるかどうかも分からなかった血の持ち主が見つかりました。


「それが、あなた」


神女は淡々と告げた。すなわち、俺はこの血のせいで追われているらしい。


「何だそれ……くっだらねぇ……」


人をものみたいに扱いやがって……。俺の平穏を返せよ……。


「じゃあ、おとなしく俺を渡せばいいじゃないか!何でそれをしない……」

「自分がモルモットになるって分かんない?」


神女に言われて、俺ははっとし、最悪な想像をしてしまった。

血ってどれくらい欲しいんだろう? 採血や、献血レベルの少量ならまだいい。しかし、もし、大量の血液が欲しかったり、持続的に欲しかったりしたらどうだろう? 


もしそうなら、もちろん、どことも分からん研究所に連れていかれて、血を抜かれ続けるか、一気に血を抜かれて殺されるかである。


「分かった?」

「ああ」


神女に言われて俺はようやくなんとなく頭の整理がついた。

今俺がとりあえず分かっているべきことは、


1.自分が特別な血を持っているということ

2.追われていること

3.捕まってはいけないこと


の3つだ。これを踏まえたうえで、これから生活しなくてはならないということだ。


「それじゃ、逃げるわよ」

「どこに?」

「‘‘反撃‘‘できるところ」


俺はきょとんとするしかなかった。


・・・


 俺たちは、校舎内を教材室めがけて走っていた。


「この学校はね、秘密裏に工事されてて、明日で要塞化が完成するのよ」


ヨウサイカ?


「それで、今動かせるのが1階の教材室だけだからそこまでいけば大丈夫」

「わ、分かった」


今のところ、俺はこの銀髪美女(神女)に従うしかない。なので、一応同意した。っていうか……足速くね?最近の女子ってこうなのだろうか?


「言っとくけど、足が速いのも、多少筋肉が多いのも、訓練を受けてるだけだから。別に脳筋オンナじゃないからね!」


俺の心を読んだように神女が言ってきた。こわっ⁉なんでわかった⁉と思いながらも、走りながら少し頬を赤く染めて、必死に反論してくる彼女を可愛いと思ってしまったのは仕方ないと思う。


・・・


 「ついた」


神女と2階から走ってくること数分で俺たちは教材室にたどり着いた。

神女はガラガラと扉を開け、足早に中に入った。俺もそれに続く。


「ただの教材室だけど……ほんとに要塞なのか?」

「ここはただの武器庫よ」


はい?


「要塞はこの学校全体よ。言ったでしょ?まさか聞いてなかったの?」


あ、行ってたような気がする。


「すみません……」

「全く……」


神女は心底呆れた様子で、ため息をついた。すると、「まぁいいわ」とあきらめたように言って、棚にある1メートル定規(数学の授業で使ってるあの黒板に着く長い定規)に手をかざした。


「ほら。あなたも」


俺は神女に言われるがまま、定規に手をかざした。すると、ホログラムモニターが展開され、



‘‘IDおよび型式番号を入力してください‘‘



と書いてある。

ID?型式番号?俺は聞きなれない言葉(いや聞いたことねぇよ!)を前に呆然としていた。


「私の方は済んだわよ……ってそうだったわね。IDわかんないんだっけ」

「はい……」

「じゃあ仕方ない。指出して」

「折るんですか?」

「違うわよ!」


もうっ!というと神女は強引に俺の手を取り、人差し指で、『U B 0 0 1』と入力した。


「これがあなたの血の型式番号。Unkown Blood001略してUB001。覚えてね」


圧たっぷりに言われたその言葉に俺は本能的に従おうと思った。だって怖いんだもん……。


ピコン


突然音が鳴った。なんだ?と思って音の方を見ると、ホログラムモニターに


‘‘承認されました‘‘


の文字が表示されている。

途端、俺たちの前の教材棚が左右に動き、間に人4人分くらいの空間ができた。そして、その空間の床が‘‘開き‘‘中から、何かが飛び出して来た。


「うわっ!」


俺は驚いて、後方へ飛びのいた。

出て来た物の右側(俺の側)の方ををよく見ると、そこには



‘‘銃があった‘‘



大型ライフルなどではなくただのハンドガンだ。


「取った?」

後ろから神女の声が聞こえた。「これは何なのか」と尋ねたかったので振り返ると、神女が身長ほどの大型ライフルを担いでいた。


「……これって夢かな?」


瞬間神女が耳を引っ張って来た。ここで無表情なのが怖い……。


「いたたたたた!何すんだ……」

「夢じゃないって分かったでしょ?」


俺が言い終わらないうちに神女が返して来た。そして、俺の方に出て来たハンドガンを手に取って、有無を言わせず、隣に出ていた替えマガジンとホルスターと一緒に渡して来た。

俺はそれらを受け取ると、とりあえず、身につけてみた。


「準備は良いわね」


神女の言葉にぎこちないうなずきを返すと、あっちは「ほんとに大丈夫?」と心配(呆れ混じり)してきた。俺が今度はしっかり首を縦に振ると、まぁいっかと言わんばかりの、「はぁ」という短いため息をついた。


こうして、変わった高校生となった俺は‘‘銃‘‘と‘‘型式番号‘‘を手に入れた。


続く

次回

第2話 戦争殺し【バランス キラー】


読んでくれている皆さんへ、


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