財務省が悪いのかという話 3
ラ「アリサアリサ、大変よ!」
ア「続きは出すつもりはなかったんだがな。今度はどうした?」
ラ「10万の給付金が取りやめになったらしいの!これも財務省レクチャーのせいだわ!財務省解体しないと!今の日本は緊縮財政過ぎるのよ!」
ア「ふーん、で、今度はどんな動画を見たんだ?」
ラ「ど、動画なんて見てないわよ!」
ア「わかったわかった。では、実際いくらくらい借金をして国民に配れば日本には金が満ちるんだ?」
ラ「え?」
ア「実際、幾らぐらい出せばいいんだと聞いてるんだぜ。」
ラ「…ええ、と、たくさんよ!財務省が悪いんだから、財務省を解体して金を民間に配るのよ!」
ア「結局出せないわけだな。ライムよ、お前は、何も考えずに借金するのか?ご利用は計画的にしないと、あっという間に借金漬けだなんだぜ。」
ラ「…」
ア「どうした?今日はここまでか?まだまだ行くぞ。今回は国家的詐欺師たちが一切触れない国債の話でもしてみるんだぜ」
・国債償還費の話。
ラ「国債?国家は寿命がないから借金は返さなくてもいいのは常識よ。アリサ、知らないの?」
ア「そうだな。返さなくていいが利払いはしなければいけない。それが国債償還費だ。それが2024年度だと27兆円で、現行予算の25%ほどだ。この数字は、他の先進国のよりも10%程高い数字となってるんだぜ」
ラ「で、これが何か?」
ア「そうだな、稼いだ金から借金取りに持っていかれてるというイメージをすればいい。この25%が借金取りへの取り分だぜ」
ラ「借金取り?なにを言ってるの!政府の借金だからタダだわ!」
ア「借金がタダ?相変わらず頭お饅頭なんだな。本気でそうだと思ってるのなら相当頭がいかれてるんだぜ。どこの国も銀行から金を借りないと、現金を用意できないんだぜ。これはあの世界大国、アメリカや中国だって同じ悩みを抱えてるぜ」
ラ「アメリカも?」
ア「そうだぜ。あのトランプだって自国債の利払いに困ってるんだぜ」
ラ「そうなんだ」
ア「雑談はこれくらいでいいか?話を戻すぜ。で、借金取りから奪われるのが25%。ライムが感じている国民負担率が多い正体はこれだ。行政サービスが足りないのは予算から25%も外部に抜け出てるんだぜ。だから、別に財務省が意地悪をして取っているわけじゃないんだぜ。」
ラ「じゃ、どうすればいいの?」
ア「借金は返すしかないんだぜ」
ラ「…で、でも政府の借金は民間の現金だし、返したら景気が悪くなるんじゃ」
ア「お、珍しく正解を言ったな。そうだ、ライムの主張は正しい。政府の借金は民間の現金なんだぜ。」
ラ「じゃ、借金を返したらダメじゃないの!景気が悪くなるばかりよ」
ア「だが民間の現金は、ライムの現金ではないぞ。例えばライムが近くの銀行に現金返せと言ってもそれは強盗だ。だからやるんじゃないぞ?」
ラ「…」
ア「わかったか?政府の借金は民間の現金だと主張している詐欺師たちは意図的に誤魔化している。政府が借金を刷れば民間が潤うのは事実だ。しかし、潤うのは政商であって君ではないということを言っておこう。そして、そのために徴税されるのは君達だということを。それに、君が利権側にいるのならば、放漫財政を行ってきた30年の間に、君は大金持ちになっているはずなんだぜ」
ラ「…」
ア「どうした?饅頭よ。これでも洗脳が解けんのか?」
ラ「…ひょっとして詰んでる?」
ア「おう、詰んでるんだぜ」
ラ「そんな、アリサ!明るく言わないで!どうにかしてよ!」
ア「それはわたしの仕事じゃないからどうにもならないな。財務省の役人にでも土下座してみたらいいじゃないか?しらんけど」
ラ「いやぁあああ!財務省憎い!財務省解体!」
ア「やれやれだぜ」
ア「今回はいかがだったかな。結論としては、国債が国民負担率が大きい原因で、他国より予算の10%持っていかれては、他より重税感を感じていても仕方ないんだぜ」
ラ「・・・」
ア「やれやれ、この程度で思考停止してたら、財務省レクチャーと戦うのはもっと難しいんだぜ?」
ラ「でも、難しすぎて…」
ア「この程度で難しいと言ってたら財政改革なんて到底無理なんだぜ」
ラ「で、でも!」
ア「ライムの不満もわかるんだぜ。負担率は拡大していってるのは間違いないからな。だからガス抜きのために財務省を敵に見立て、ライムのような頭お饅頭が騙されてくれると政治家たちには都合がいいんだぜ。そこらへんは政治家の腕の見せ所だぜ。」
ラ「ば、馬鹿にしないで!」
ア「馬鹿にされてるんだぜ。どうして君は政商のためにせっせと税金を払ってるんだぜ?」
ラ「・・・」
ア「例えば、五輪や万博は本当に必要だったのか、胸を手を当てて考えてみる必要があるんだぜ。君たちの生活に良い影響をあたえたか?良い影響を与えたのなら、それでいいんだがな」
ラ「饅頭に胸はないわよ!」
ア「おっと、そうだったな。つまり財務省より、今までの政策を洗いなおして、本当に必要だった政治家を国民は選ぶべき時が来ているんだぜ。最も、思考を放棄するようなら参政権を放棄するのも手だとは思うんだぜ」
ラ「それじゃ既得権益の政治家が当選する・・・」
ア「そうなんだぜ。でも、それが国民の限界なら仕方がないんだぜ。それがいやなら死ぬ気で勉強すべきなんだぜ」
ラ「勉強いやぁぁあああ」