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おいしいけーき

始めて投稿するので拙い点が多いと思います。

それでもいいよって方は読んで頂けると嬉しいです。

わたし、けーきだーいすき!

だってあまいし、

おなじけーきなのに

いろいろなあじが

あるんだもの。

きょうはどんなけーき

にあえるかなぁ?



「美咲〜。夕飯よ〜。」

「はーい。」

あかあさんのつくったりょうりがならべられる。

「え〜、おかあさん、

こんなに、ばんごはんいらない!」

「だめよ、ちゃんとバランスよく

 食べなきゃ病気になっちゃうわ。」

「だってだって、きょうは

 しゅうにいちどのけーきのひ

 なんだもん。

 こんなにたべたら、けーきたべられないよ。」

「だめよ、バランスよく食べなきゃ。

 一口だけでもいいから食べてくれる?

 そうしたら今日は特別にいつもより

 多くのけーきを用意するわ。」

「う〜ん、それならたべるよ。いただきます。」

もぐもぐもぐ…

おいしくない。

やっぱりけーきがいちばんだなぁ。

だっていろんなあじがするんだもん!



「ごちそうさまでした」

よし、

これでけーきをたべられる!

楽しみだなぁ、

きょうはどんなあじかなぁ。

「おかあさん! はやくはやく!

はやくいこう!」

「もう、この子ったら。

本当にけーきが好きね。

準備があるから待ってなさい。

美咲も準備するのよ。」

「はーい!」

いそいで、いつものふくにきがえて

りゅっくのなかをかくにんした。

よごれたときのための

ぬれたてぃっしゅに

ごみぶくろ、

おきにいりのこうすい。

そしていちばんだいじな

けーきのふぉーく!

よし、だいじょうぶ!

「おかあさん、じゅんびできた!」

「いい子ね、それじゃあ行きましょう。」



くるまにのってけーきへとむかう。

きょうはどんなあじかなぁ?

そうかんがえてるとついたみたい。

「それじゃあ、お母さんいってくるね。」

そういって、おかあさんはけーきへとむかった。

わたしもほんとはいきたいけど、

けーきをとりにいくためには

しずかにしなくちゃなんだって。 

いっかい、いっしょにいったときは

うれしくなっちゃって

はしゃいでめいわくを

かけちゃったから、

くるまでまつことになっちゃった。

いいなぁ、

わたしもはやくいっしょに

けーきをとりにいけるように

なりたいなぁ。



しばらくしておかあさんが

もどってきた。

「ほら、けーきだよ。」

そういってひろげたふくろのなかには

けーきがはいっていた。

やった!

どんなあじがするかなぁ。

「おかあさん、たべたい!」

「まったくもう、せっかちね。

 でも、お母さんもつまみ食いしたかったのよね。

 少しだけたべましょうか!」

そういっておかあさんは

ちいさくきったけーきをくれた。

「車を汚さないようにね。」

「うん!いただきます!」

どんなあじかなぁ? わくわく!

ぱくっ!

「おいし〜い!」 

たべるとおいしくてあま〜いのがひろがる。

やっぱりごはんとちがって

おいしいなぁ。

「おかあさん、もっとたべたい!」

「だめよ、車で食べたら汚しちゃうでしょ。

 汚れを落とすの大変なんだから。

 お家まで我慢しなさい。」

「はーい。」

はやくもっとたべたいなぁ。



やっ〜〜〜〜〜〜〜〜とおうちついた!

もうまちきれないよ。

「それじゃあけーきを切るわね。」

「まって!

それ、まるまるひとつたべてみたい。」

「え? これ全部?

だめよ、ちいさく切って食べないと汚れちゃうわよ。」

「おねがい、ひとくちだけ!」

「もう、仕方ないわね。

ほら、一口だけよ。」

「やった!」

ふぉーくをつかっていただき…

あれ?うまくささらない…。

あ〜もうめんどくさい!

かぶりついちゃおう!

がぶっ!

「あっ!

だめじゃないそうやって食べたら…」

う〜んおいしい!

はなとおくちのまわりについたのもなめちゃおう。

「もう、美咲ったらはしたないわよ。

それに、服についたら

洗濯大変なんだからね。」

おかあさんは

もんくいってるけど

そんなのきにしない!

だってけーきにかぶりつくの

あこがれてたんだもん。



そのあとおかあさんが

きりわけてくれたのを

いっしょにたべた。

ちょこあじ、なまくりーむあじ、くだもののあじ。

いろんなあじがしておいしい!

でも、むちゅうでたべてたら

すぐにたべおわっちゃった。

もっとたべたいなぁ〜。

あっ!

まだごみにそーすがついてる!

ぺろぺろ

う〜ん!おいしい!

「もう、美咲ったら。

それじゃあ犬みたいよ。」

「えへへ。」



「ごちそうさま。」

あ〜ぁ、もっとたべたいなぁ。

わたしもひとりでけーきを

たべられるようになったらいいのに。

「おかあさん、

 わたしもけーきを

 ひとりでたべれるように

 なりたい。」

「う〜ん、もうちょっとおおきくなったらね。

それに美咲はちょっと騒がしいから

静かにできるようにならないと。

あと、運動も頑張るのよ。」

「はーい。」

「それじゃあそろそろ寝なさい。

お母さんはゴミの片づけをするから。」

「それじゃあ、

あしたはじゅーすのめる?」

「うん、飲めるわよ。

だからいい子は寝ようね。」

「わかった!

おやすみなさい。」




『次のニュースです。

連続失踪事件の新たな被害者が

でてしまいました。

これでもう10件になります。

ある日突然、神隠しのように

いなくなってしまうこの事件。

今回は過去最多の一家4人が全員失踪してしまいました。

警察は同一犯として捜査を進めていますが

いまだに手がかりがみつかっていません。

この失踪事件、数十年前の100人以上が

犠牲になった人食一家の再来ではないかとも

言われて……』

ピッ

あら、もうニュースになってるわ。

やっぱり、家族を狙うのは良くないわね。

まぁ、証拠は残さないようにしているし、

ただの人間には負けないから大丈夫でしょう。

さて、ジュースを作らなくちゃ。

食材は無駄なく使わなくちゃね。

それでも食べられないところは、

埋めるなり、細かくして少しずつ捨てましょう。

「おかあさんおはよう。」

「おはよう、美咲。朝ご飯食べちゃいなさい。」

「え〜、なんでおいしくないのたべなきゃなの?

けーきみたいにいろんなあじしないからやだ。」

「その気持ちはわかるけど

 栄養が偏っちゃうから少しだけ食べなさい。

 そしたらお母さんの作ったじゅーす

 一緒に飲もうね。」

「ほんとう?!やった!じゃあたべる!」



ちゅ〜〜

「やっぱりけーきはおいしい!」

娘は笑顔でけーきからできたじゅーすを飲む。

ふふ、可愛い。

この笑顔を見てると

この子がはじめてけーきを食べた日のことを思い出すわ。

その時は嬉しかったわ。

この子は私と同じ才能があるんだって

わかった瞬間だったもの。

娘と食べたミセバヤのけーき。

あれは忘れられないくらい美味しかったわ。

「ねぇねぇ、おかあさん。」

「なぁに?」

「わたしもっとけーきたべたい!」

「ふふ、わかったわ。」

可愛い娘のためにも、私の欲求のためにも

「用意しなくちゃね、

おいしいけーき。」

         〜FIN〜

読んで頂き有難うございました!

よろしければ、感想、アドバイス頂けると嬉しいです!

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