表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少年の声は世界を救うようです  作者: 八田D子
永世王の行進曲
74/114

7節目

「なるほど、聖教国の方から和睦があれば受け入れるかもしれない、と」

「でもあの女教皇はロッソ以上の負けず嫌いだからな。今から戻ってもう一度説得した所で絶対無理だろうな……」

 城の前で貝紫とシノーメの二人は合流し、その場で今後の計画を相談し始めた。

「それに、アロンズ永世王をその気にさせるにはまだ力が足りてないと思うんだ。もっと信用してもらう方法はないかな……」

「おや、そこにいる二人は御使いとその従者様方ではないか」

 聞き覚えの声がした方へふり向くと、そこにはシノーメの妹のルーシーが馬に乗ってこちらを見下ろしていた。

「ルーシー、何故ここに?」

「何故も何もゼンカー侯爵が終えた仕事の報告を、アロンズ永世王に伝えに来たのだ」

 きっと貝紫たちが手伝った魔物退治の件の事だろう。侯爵自身の不手際が原因だったが、どうやら侯爵は体のいい言い訳を考え付いたようだ。

「その様子じゃ、あのお方を説得するのは不可能だったみたいだな。戦争を止めるなど夢物語もいい所だな」

「まあその通りだな。それで、お手上げ状態ってわけ」

「ふっ、あのお方も忙しい。お前たちが面会できただけでも奇蹟だろうさ」

 そう皮肉を言った後、思い出したように彼女は言った。

「そういえば、あのお方の弟が治めてる領地も魔物に困ってると聞いたな。永世王も人の子、身内である弟君が心配だろうな」

「永世王の弟?」

「ああ、弟君も要所を任されてるお方。手を貸す者でもいたら、きっと兄である永世王も喜ばれるだろうさ」

 次の目的が見つかった。親族を助ければ永世王ももっと信用してくれるはずだ。

「そうか、弟か……ありがとうルーシーさん!」

「ふん、少しでも永世王殿の助けが増えたら嬉しいだけの事」

 そう言ってルーシーは去って行った。

「シノーメ、いい妹さんだな!」

「ええ本当に……頼りになる妹です」

「よし、女教皇の方はロッソに今一度頼んで、俺たちは永世王の弟さんの方へ会ってみよう!」

 ロッソが使ったグラマトンがあれば、連絡を取ることはたやすい。連携して事を進める事が出来るはずだ。諸侯同盟の領域での旅はまだ続く。さながら物語の遍歴の騎士のように二人は次の土地へと向かう事にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ