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やさしさが先行して

作者: Soraきた

髪をかきあげる

潮風のいたずら、なのかな

予定よりもずいぶんと遅くなってしまったね

いま思い浮かんだのは

地元のソーダ水と

水風船釣りと

近くに見えた灯台

眠い目こすりながら

ここまできたね

残念ながら、

天気は曇りだけど

キミの描いた今日という日はどんな感じなんだろう

僕が思うなら、

ここからやさしさが先行して

キミを安心させてくれればいい


あまり語らないでいた

キミにとっては珍しいこと

近くに見えた灯台は

ぼんやりとキミの肩越しに見える


はしゃいでた水風船釣り

いままで見たことのないキミの様子

子供の頃に戻ったよう


のぼり旗がやけに目立ってた

真っ赤なところに『ソーダ水』の白い文字

キミが見つけて声をあげた

喉が乾いていたわけではないけど

立ち寄った

炭酸の勢いで

僕は別の意味で言葉に詰まった

キミに感想を聞く前に

咳き込んだ


まだ夏の残る場所に

ふたりの空間

ふたり約束した

海に行こうねと

たまたまバイトが休みのふたりに


束ねた髪をほどいて

助手席に

まだ見ぬキミのココロ

僕はありのままで答えようと

そう思った

キミ以上に

眠れないでいた昨日の夜







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