デスゲームは命がけ
俺の名前は甲斐捲。しがない高校生だ。学力は学年トップか二位。運動はそこそこはできる。しかし、親は、俺を厄介者のように扱い友達は、俺を拒絶する。それには理由があるのだが、話すのも面倒だから伏せておこう。
俺はいつも通り学校に行き、そのまま岐路に着いた。俺はこんなことを思った。
『俺が死んでも気づかないんじゃないか』と……。だってそうだろう。両親は俺の事はどうでもいいし。
そんなときメールが届いた。知らないところからで、題名を見る限りゲームへの勧誘のようだ。しかしだ。親が持たせた『俺がどこで何しているかを見張る機械』には迷惑メール愚か、友達からのメールも入ってこない。誰からのメールだろうか。俺は興味本位でそのメールをタップした。そこにはこう書いてあった。
〈簡単戦闘ゲーム。おもしろすぎるし、現実に戻ってこれない人多数!今すぐスタート。〉
という文字と一緒にニコッと笑っている天使のようながいる。帰ってこれないやつって……。ゲームにそこまでやるやつの気がわからない。でもこの方ゲームなんてあまりしたことがない。少しだけやってみるのもいいかもしれない。これが俺とデスゲームの出会い。
俺はスマホをタップする。次の画面は表示されない。あきれて声が出る。
「……。なんだよ。しょーもねーことする奴もいるんだな。暇人乙。」
俺は家にかえって玄関を開ける。誰もいない静かな部屋たち。両親はいつもいない。これもどうでもいいことだろうか。しかしやれと言われたことばかりしていたら、いつも何か両親から距離を置かれるようになっていた。しょーもねー。俺は自分の部屋に戻る。そして本を読む。これが一番落ち着く。
これも余談なのだが、悪口や暴力はもうきかなくなっている。受けすぎて、体がなじんでいる。痛みは一様あるのだが、心の中ではもう暴力も暴言も跳ね返しているのだ。一度心まで届いた痛みがするのなら……。これもやめよう。心が痛む。
俺は本を読むのを飽きて、眠りについた。起きたら、勉強でもしよう。一時間だけだから。
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「君……。おきなよ。早くしないとゲームが始まるよ……。あっひゃひゃひゃ。」
奇妙な笑い声で目を覚ました俺は周りをみわたす。そこには足元から壁・天井まですべてがデータのような柄が打ち付けれていた。見るたびに変わる景色に驚きを隠せない俺は、これを夢だと思い込むようにした。すると、椅子を乱雑に組み合わせたような物の頂点に座った小学生くらいの男の子が話した。
「何が思い込むようにしただって。違うよ。ぜんっぜん違う。ここはゲームの世界。いや違うか。ここから君が住まう世界か……。まあいいけどさ。んじゃルールを説明するね。」
「いやいやちょっと待ってくれよ。俺は目を覚ましたら、ここに来さされてた名だが……。」
「違うよ。君はしたじゃない。この世界に来る同意書を。届いてたでしょ招待状。」
「あのゲームの勧誘メールの事か。同意書には見えなかったが。」
「今すぐスタートって書いてあったじゃない。さらに君は少しでも期待したんでしょ。このゲームに。」
「……!」
「それじゃ説明するね。ここに来るのは、地球という世界で不必要だとみなされた人。または、自分が消えてもこの世界が回るなどと考えたやつ。すごいね。君は二つとも、一致しているじゃない。しかしそれも避けれたんだよ。このゲームに期待しなけばねぇ?この世界から帰りたい。そう思ったでしょ。それはもう遅い。ここでは君たちみたいなクズに殺しあってもらいまぁぁぁす。」
「は?なんだよそれ。俺がなんで殺さなければいけなんだよ。そんなことする奴いないだろ。ていうか返してくれよ。もういいよ。こんな夢の端くれにしても終わってんぜ。」
「それはどうかな?ここに来るのは君のような頭が少しいかれたやつが多いよ。意人得られて自殺したやつ。人を殺したやつ。あぁそうだ。ある人間が言っていたよ。ここは『地獄』だとね。まあなんの利益もなしには殺さないよね。この世界には内部通貨があるんだけどそれで地上に帰れるんだよ。それは一番高いんだけどね……。」
「そんなの初心者の俺がポイってそこに入れられたら、すぐに死んでしまうんやないのか。ていうか死んでいるのか俺は?」
「正確に言うと死んではいないね。でもここで死んだら、あっちの世界では生きた証すら消えてしまう。すぐに死んでしまうのは仕方ないね。でも君たちには、一人AIを持たせてるよ。容姿は自分が創造したものが形になって出てくるよ。」
「それは二次元嫁でもありなのか?」
「……。さらにここにはもう一つすごいルールがあるんだよ。前世での長所がスキルに。短所が弱点になる。君は面白いスキルを持っているみたいだね。それを使いきれるかは、君次第なんだけど。だから、君にはAIのプレゼントはなしにしたいんだけど、それはかわいそうだから、失敗作のAIをプレゼントするよ。感情がついてしまったんだ。それはAIには致命傷なんだよ。冷静になれないからね。さらにふつうは頭に住んで話しかけるだけがAIの仕事なのに、人間の姿になるんだよね。あのAI。ゲームマスターは僕。ゲームスタートだよおおお。」
男の子が、そう叫ぶと足元のデータでできた地面が崩れた。こころの準備が……
落ちるとAIの姿をばっちり想像した。下を向くとそこはなく、もう何も考えなようにした。心の中ではドキドキして少しの恐怖心と高揚感があった。
デスゲームスタートである。




