エピローグ
こうして、10年間の私の恋の物語は終わりました。
いえ、きっと今でも恋は続いているのだと思います。
人間である以上、色んな恋に出逢う事があります。
そして、色んな恋を経験して人間は成長して行くものだと思います。
人間は傷ついた分だけ、他人に優しくなれると言います。
そして、流した涙の数だけ強くなれるとも言います。
本当にそうなのかどうかは、今の私には分かりません。
私の祖母のように、長い生涯をかけて分かる事なのかも知れません。
私は祖母の言った言葉の中で、
”自分のために、生きておくれやす・・・”
という言葉を、もう一度考えています。
自分のために生きると言うことは、多くの意味を含んでいるのだと思います。
私は、京都に生まれて、京都で育ち、京都で生きています。
しかし、この物語を私が話しながら、おかしな話ですが、
京都の観光地は京都以外の人のほうが、詳しいのかもしれないと思ってしまいました。
確かに京都の街に住んでいる私なのですが、ふと、そんな事を思いました。
京都の四季は、私にとって優しい笑顔で迎えてくれたり、
無情なほど厳しい現実を、突きつけてくれたり、
感傷的な心を温かく包んでくれたり、
そして、生きる為の色んなヒントを与えてくれたりします。
そんな京都に暮らすのは、とても素敵な事だと感じる時があります。
これからも、いつも明るい笑顔で、涙を見せずに歩いて行こうと思います。
”杉本安奈”から”村岡安奈”に変わった私ですが、
主人と祖母を見習いながら、もっと素敵な人間になれたら良いなと思っています。
<完>
最後まで有難うございました。
何か、読まれた方の胸に伝わればいいのですが・・・。やっぱり、文章って難しいと思いました。




