表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/23

お祭り/補習(共通)

本編の補習ルートです。

セミ子

「おはよう、お姉ちゃん! 今日はお祭りがある日だよ! 私は学校の友達と行くんだ!」


 楽し気にぴょんぴょんと飛び跳ねるセミ子。今日は夏祭りのある日だ。

 ……だけど、私は補習があるからいけない。もっとちゃんと勉強しておけばよかったなぁ。

 夏休みだというのに学校の制服を身にまとって、私は炎天下のなか補習へ向かった。





 [・・・ロードします・・・]





伊藤忠良

「みなさん、おはようございます。今日の補習は一緒にがんばろうね。僕も精一杯お手伝いしますよ」


 補習は課題プリントを終わらせて、最後に確認テストで合格点を出せれば終りらしい。うう、大変そう。

 シャーペンを手に取って、補習プリントに集中した。


 ――――……

 お昼休憩。どこでお昼を食べようかな?


選択1⇒空き教室

選択2⇒中庭

選択3⇒伊藤先生と



●空き教室

 冷房も利いているし、空き教室で食べようかな。コンビニで買ったパンをもぐもぐ食べていると、廊下を歩いている人と目が合った。

あれ、啓太先輩?

 私と目が合った啓太先輩は一瞬驚いた顔をしたけど、すぐにっこりと笑って近づいてきた。


桂木啓太

「こんにちは、ボブ子さん」

ボブ子

「こんにちは、啓太先輩。どうして学校に?」

桂木啓太

「進路のことでちょっと先生と相談をしてたんだ。ボブ子さんは、補習?」

ボブ子

「うう……情けないことに、そうです。せっかくのお祭りの日なのに」

桂木啓太

「そうなんだ。おつかれさまだね。あ、そうだ。ボブ子さん、炭酸大丈夫? さっき先生からもらったんだ。僕はあまり好きじゃないから、ボブ子さんにあげるよ」

ボブ子

「え、いいんですか。ありがとうございます」

桂木啓太

「ううん。補習、がんばってね。来年、ボブ子さんさえよければ一緒にお祭りに行こうね」


 啓太先輩に応援されて、午後の補習もやる気を出して頑張ることができた。




●中庭

 木陰があって涼しいし、中庭でお昼でも食べようかな。そう思って行ってみると、ベンチには先客がいた。木陰になって光り輝く金髪、サルシス君だった。何かを腕に抱えているみたい。何だろう?

 近づいていくと、それは中庭名物のデブ猫だった。皆が猫に餌をあげすぎなんだよね。特にクマが。


本田サルシス

「おや、五津木くん! どうしたんだい、こんなところで」

ボブ子

「あはは……。今日は補習なんだ。サルシス君はどうしたの?」

本田サルシス

「演劇部の活動で少しね。いい機会だから、噂の中庭のネコに会いに来たのさ! 噂になるだけのことはあるね! かわいい! すばらしいよ!」


 ふにふにと猫の肉球を触るサルシス君。嫌だとでもいうように、猫は首を横に振っている。

 かわいいなぁ。思わずじっと見つめていると、サルシス君はずいっと猫を差し出してきた。


本田サルシス

「キミも触ってみるといい! 補習疲れを癒したまえ!」

ボブ子

「じゃあ、ちょっとだけ……。わぁ、ふかふか。お前、毛並がいいね!」

本田サルシス

「そうだねぇ! この子はとても美しいし、今日も世界は美しい! 素晴らしい日だね!」


 満足げに笑うサルシス君を見ていると、本当に今日が良い日に思える。

 たっぷりと癒されて、午後からの補習を頑張った。




●伊藤先生と

 せっかくだから、伊藤先生とご飯を食べようかな。職員室に行くと、伊藤先生は誰かと話していた。あれは、下前君?


下前学

「――よくわかりました。先生、ありがとうございます」

伊藤忠良

「どういたしまして。わからないことがあったらいつでも聞きに来てね」

下前学

「はい」


 頭を下げた下前君がくるりと振り返って、ぱっちりと私と目が合った。

下前学

「五津木さん。こんにちは」

ボブ子

「こんにちは、下前君。下前君が補習、なわけないし。今日はどうしたの?」

下前学

「……家は落ち着かないから、学校で夏休みの宿題をしていたんだ。それでわからないところを先生に聞きに。五津木さんは、補習か?」

ボブ子

「恥ずかしながら……」

下前学

「補習は自分に足りないところがあるからだ。折角の機会に努力したまえ」

ボブ子

「そうだね。あ、下前君はお昼もう食べた?」

下前学

「まだだが。それがどうかしたのか?」

ボブ子

「よかったら一緒に食べない? 伊藤先生も一緒に」


 私が誘うと、下前君は残念そうに首を横に振った。


下前学

「その、家族と一緒にお昼を食べる約束をしていて。すまない。よければ、また今度誘ってくれたまえ」

ボブ子

「そっか。それじゃあ、またね」

下前学

「ああ。先生もさようなら」

伊藤忠良

「さようなら、下前君。気をつけて帰ってね。外は暑いから、熱中症にも気をつけて」


 先生と一緒に手を振って下前君を見送った。なんだか下前君の足取りが重そうに見える。家族と一緒にご飯を食べるのが嫌なのかな?

 その後、先生とほのぼのお昼を一緒に食べた。おかげで午後の補習もがんばれそう。





 [・・・ロードします・・・]






 補習プリントを全部済ませて確認テストまで終わらせたときには、陽は落ちて外は暗くなっていた。あーあ、補習で一日が終わっちゃった……。

 私が机の上に全身をもたれかからせてため息をついていると、伊藤先生が大きな箱を抱えて教室に入ってきた。


伊藤忠良

「みなさん、お疲れさまでした! 差し入れのぶどうだよ。疲れた頭には甘いものが一番だからね、遠慮せずに食べてね!」


 伊藤先生が持って来たの、瑞々しい巨峰だった。一粒を茎からもぎとって口に含むと、爽やかな甘さが疲れた脳にまで染み込んでくるよう……。


伊藤忠良

「ついでに花火も買ってきました。校庭に出てみんなでやりましょうか」


 そう言って先生が取り出してきたのは、バケツと花火セットだった。補習を終わらせた解放感もあって、皆大盛り上がりしている。

 よぉし。お祭りに行けなかった分、私もここで花火を堪能しよう。騒ぎながら教室を出る皆と一緒に皇帝へ出ようとした時だった。

 視界の端に白い影が動いた気が……。あれ、今の?



選択1⇒「白い影を追おう」

選択2⇒「花火をしよう」

選択3⇒「屋上に行こう」


ここからルート分岐します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ