主要人物
レストア=エスパーダ
この物語の主人公。一人称は俺。
月光のような銀髪と蒼眼で長身。身長は176cm。左前髪が長く、左眼は隠れており見えない。左腕と比べて明らかに右腕が細い。ちなみに左利き。
この世のイブリス人を恨んでおり、また人間を一切信用をしない。彼が信用しているのは、家族と彼女であるセリファ、そしてその家族のみ。
ただし、なぜ自分が人間そのものを信用できないのかはわかっていない。
イブリス人を憎むようになった原因は10年前、レストアが5歳のときに起こった事件にある。
イブリスによる爆破テロに巻き込まれたレストアは左半身に大火傷、爆発を和らげようと右手で展開した障壁が破壊された反動、貫通してきた衝撃で右腕を失う。
爆破テロに巻き込まれたことで、『なぜ人間は簡単に人間を殺せるのか。なぜ同族どうしが殺し合わなければならないのか』という疑問を持つようになる。
いつしかその疑問は深い絶望、怒りへと変わり『人間は愚か者』という認識へと変わっていった。
彼の『眼』には何らかの力が宿っており、善を『白』、中間を『灰』、悪を『黒』として見抜くことができる。この力については、本人にもわかっていない。
しかし、この能力に頼らずともある程度は見抜ける観察眼を持っており、基本的に『眼』の能力は使用しない。
この能力の使用中は、眼から光を発している。
成績は良い方で、座学の順位は基本的に上の下か中の上。武術はセリファに次ぐ2位、魔術は1位と、闘技においては学年1位である。
使用武器は刀剣。大体一メートル強の長さを好んで使う。
剣の腕は非常に優れており、大人とやりあっても互角以上に戦える。
一対一では、基本的に相手の攻撃を受け流し、そこに生じた隙につけ込む、という戦法をとる。これは右手にとある事情を抱えているせいで、両手で剣を使えないためにとっている戦法である。
また、体術も得意としている。
魔法の腕も非常に優れている。四重術者で、魔法形態は幻獣使。幻獣は龍で、副産物の魔法適性は火・水・氷・雷の四つ。
小規模な魔法から大規模なフィールド魔法まで扱え、中等学院で習う範囲の魔法は全て扱える。
刀剣での接近戦の途中でも自由自在に魔法を使え、特に四属性剣の使用時はほとんど隙がない。
パーティでは遊撃を務めており、他の仲間が抑えきれない敵を抑える、あるいは撃破する。
龍の能力は『時空操作』。今はまだ練度が低く、自由には扱えない。そのため、放課後などは常に訓練している模様。
龍の能力の使用時も眼が光る。時間を操作する際は蒼眼が光っている。空間を操作するときは不明。
元来は優しい性格をしており、身近な人間に対しては割と情が厚い。人間を信用しなくなった今でもそこは変わっていないが、イブリス人のことは人間としてみておらず、一転して無慈悲な性格になる。また、戦闘時は身内に対しても非情になり、一切の容赦がない。
自分のやりたいことは積極的であるが、やりたくないことは他人(主にルティア)に押し付けがち。
本人は人間を信用したいという本心があるが、それに反対する邪心があり、その矛盾に悩み続けている。
セリファ=ウルキュラス
この物語のメインヒロイン。レストアの恋人。パーティリーダー。一人称は私。
エメラルドグリーンの長髪で青い眼をしている。普段の髪型はポニーテール。身長は高い方で、164cm。スタイルも良く、また、顔立ちも整っており、同世代の男子のみならず女子にも人気である。
貴族家の生まれで、爵位は公爵。
自分が貴族であり、その上最高位の公爵であることから謙られることが多く、それを苦手としているため、自分が貴族であることを隠すことが多い。
非常に優しい性格で、他人が傷つくことを非常に嫌っている。その性格が影響してか、治癒の魔法を扱える。治癒魔法の実力は、初等学院三年で既に治癒魔法でレストアの失った右腕を再生させるほど。
また真面目でもあり、座学の成績は常に学年トップ。武術は1位だが、魔術はやや苦手としており、順位は10位代。闘技の成績はレストアに次ぐ2位。
使用武器は双剣。一撃の重さより速さに重点を置いており、速さと手数を重視した戦法をとる。
この戦法は、常にレストアと研鑽してきたことで、彼に対抗するために得た戦法である。そのためレストアは常に苦戦している。ここ最近では、セリファには勝てていない様子。
四重術者で、魔法形態は『自然系』と『支援系』。それぞれ、光と治癒の魔法を扱う。
レストアとは違い、接近戦中に魔法を扱うのは非常に苦手としている(というより、接近戦中にも自由に扱えるレストアが特殊なだけである)。
パーティでのポジションは中央前衛で、壁役を引きつけることが多い。
レストアの心の矛盾を知る数少ない存在の一人。身近な人物として彼の苦悩を支えており、いつかは人間を信用できるようになってほしいと願っている。
ルティア=エスパーダ
レストアの双子の妹。一人称はわたし。
異性一卵性双生児で、容姿はある程度似通っている。実は髪を染めており、銀色を基調とした薄い紫色にしている(本来の髪色は銀)。眼の色は蒼。レストアと同じく身長は高い方で、162cm。セリファには劣るが、スタイルも良い。
三歳の頃、彼女に雷が落ち、それが原因で幻獣使に覚醒する。
それ以来、幻獣使としての鍛錬を積んできたため、最近(中等学院2年のとき)幻獣使に覚醒したレストアより練度は上。
どんなことにも取り組もうとする真面目な性格。基本的に嫌がることを避ける兄の尻拭いのように過ごしてきた結果である。しかし、それが原因で中等学院一、二年時はレストアとは不仲であった。
レストアの事はプライベートでは兄さん、学院など外ではリア、と呼んでいる。
成績も良く、座学の順位は上の中程度。闘技に関しては、武術・魔術ともに一桁の順位をとっている。
使用武器は長剣。大体自分の身長より少し長めのものを好む。現在使用している長剣は、中等学院から愛用しているものであるが、今まで一度も刃こぼれしたことがない。
一撃の威力で攻めるスタイル。ただ、力任せの剣ではなく、基本に忠実な剣なので隙が少ない。また、剣技に雷の魔法を付与する戦法をとることもある。
パーティでのポジションは右前衛で、主に切り込み役である。壁役が複数人いる場合は、自分も抑えつつセリファが抑えている壁役を撃破する。
魔法形態は幻獣使。幻獣は雷虎で、副産物の魔法適正は雷。四重術者。
雷虎の能力は『電圧・電流・抵抗操作』と『落雷制御』。
前者の場合、雷撃で攻撃するとき、相手にかかる電圧・電流を、また相手のもつ抵抗を自由自在に操ることができる。そのため、無条件に敵の抵抗値を極限まで低くした状態で、こちらの致死の雷撃を浴びせることができる。また、ルティアの練度は高いため、同時に複数人の抵抗値を操れる。
例えば、敵対するのがレストアだとして、味方がセリファだとしたとき。レストアの抵抗値を下げた状態で、セリファの抵抗値を逆に上げることができる。もちろん、その状態でレストアに雷撃を放つことも可能。
後者の場合、本来魔法によって雷撃は放てても、魔法で落雷は起こすことは絶対に不可能である。しかし、それを可能にするのが『落雷制御』である。
練度に比例して落雷を発生させることのできる範囲は広がり、今のルティアの練度では半径500メートルまで可能。また、前述の能力も併用できるため、落雷の電圧や電流を操作することができる。
レストアの心の矛盾には初頭学院の高学年から気づいていた。苦しむ兄を見て、自分に何ができるのかを常に考えている。
ジャン=オスクロ
レストア達のパーティメンバー。リオの幼馴染で親友。一人称は俺。
黒髪赤眼で長身。180cm。同年代と比べて筋肉質。
リオとは同じゲールの出身でとても仲が良い。初等学院時代は無敵のペアだった。
中等学院一年のとき、レストアに誘われたことでリオと共にセリファのパーティに入る。
リオと無敵のペアと言われていたが、コンビネーションだけでなく戦闘センスも優れている。
人をイジるのが好きな性格で、悪乗りすることが多い。また、面白いことも好き。
リオ曰く、特殊な性癖を持っているようで、それを直さないと普通の恋愛は厳しい様子。
闘技の成績は良いが勉強はあまり得意でなく、座学の成績は中の下といったところ。ただ、歴史の授業にはかなり興味を持っており、歴史の成績は学年トップ。
長期休暇中の課題は一日で終わすのがポリシーだが、よく無くしたり家に忘れて提出日に出せないことが多い。
三重術者で、魔法形態は自然系と防御系。爆発と闇に適正を持つ。
見た目に反して魔法派で、魔法をメインとした戦い方をする。特に、闇魔法で引き寄せてからの高威力の爆発魔法のコンボを好んで使う。
武器はほとんど使わない。
代わりに得意の体術で接近戦をこなす。
体術はレストアを超えるレベルで、体術のみの真剣勝負では45戦中37勝という記録を持つ。
パーティでは中衛で、自慢の魔法で前衛の援護にまわる。
リオ=クラウド
レストア達のパーティメンバー。ジャンの幼馴染で親友。一人称はボク。
金髪碧眼で身長は167cm。全体的に細い。
面倒くさがりな性格で、ダルいと思ったことは後回しにするタイプ。
ジャン曰く、特殊な性癖を持っているようで、それを直さないと普通の恋愛は厳しい様子。
座学の成績は平均的。頭はレストアと同じくらいなのだが、前述の性格が影響して提出物の提出をよくサボるため成績を落とされている。
武術の成績は中の下といったところだが、魔術は上の中くらいで闘技の成績は良い。
五重術者で、自然系は風、支援系は索敵、隠密に適正を持つ。
パーティでは後衛を任されており、相手の中衛や後衛の抑え役。
サシュラル=ファル=ルチアーナ
レストア達のパーティメンバー。一人称は私。
ピンク色の瞳で髪色は水色。背中まである髪をストレートにしている。身長は170cmと人間の女性であればかなり長身だが、天使族としては平均的。非常にスタイルが良い。
天使族の少女で、神の眷属の一人。二枚二対で四枚の翼と頭上の光輪、尾羽根が特徴。故郷はベルスティアではない(天上界と地上の間に位置する『天空城・ウーラノス』)。
周りに天使族がいないため目立ちやすく、それを若干嫌っている。そのせいもあってか、やや引っ込み思案なところがある。
しかし、戦闘となると一転して気性が荒くなる。
本来は天使族らしく非常に真面目で、座学の成績も常にトップ。そのためセリファにライバル心を持っている。
闘技の成績は無い(魔術の成績は上の中)。
これは天使族の本能が原因で、武術の授業を受けさせてもらえないからである。
圧倒的な戦闘力を誇り、パーティ内では紛う事無き最強。
武器は天使族特有の魔法、『天術』によって創られる『万雷天槍 ウーラ=グローム』。天使族特有の槍術を扱う。
三重術者で魔法適性は天術。内包されているのは、魔食・変換・天装。それに加えて属性魔法を持つ。彼女の場合、属性魔法は神雷。
魔食と変換の合成術式、装填を行なって発動する、地上界最強にして最狂の技・乾撃を扱え、イブリス軍に放った際の雷撃は半径10kmにも及んだ。
人類ではあるが人間ではないためか、レストアの相談を受けることがあるらしい。
レストアには立ち直ってほしいと思っており、親身になって相談を受ける。




