表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/69

第7話『王都アシュレ』と『検証』




「あ~。やっと着きました。」


「俺達は用事があるから、もう行くな。また会えたら宜しくな。」


「じゃあな。」


「私達も失礼します。」


「えぇ、さようなら。」


「あ、私も。また会いましょうムトくん。」


「あぁ、じゃあなシーレネ。」



乗り合い馬車に乗っていたメンバーと、別れを告げる。今日はもう遅いし、宿で休む事にしよう。

何処か良さそうな宿は…………………お。あそこにしよう。



「すいません。泊まりたいんですが。」


「宿“夢咲”にようこそ。何名様でしょうか?」


「一人です。」


「お一人様ですね。お部屋は202号室になります。」


「分かりました。」



部屋に入り一息ついたので、今後の予定を決める事にする。



①:冒険者ランクを出来れば、上級ランクまで上げる。


②:自分の力をコントロール出来るようにする。


③:面倒事は極力避ける。


④:別の国や、大陸の情報を集める。



こんなところかな? ①だが、冒険者ランクは出来るだけ上げておきたい。黒髪黒目の汚名返上のためだ。②は思ったより自分の力が強かったので、手加減出来るようにしたい。思わずポキッとやってしまうかもしれないからだ(何がとは言わない。) ③は自分の願望だ。(②も関係してるけど) ④は次に行く国や、大陸を決めるためだ。



「よし、今日は寝るか。」



という事で、今日はもう寝る事にした。



























「………………朝か。」



朝がきたようだ。今日は力のコントロールをしに近くの森に行く事にしよう。

宿を出て、門番さんに挨拶をしつつ、門から出る。そして、直ぐ側にある森の中に入る。



「手前でやったら、王都で騒ぎになりそうな技もあるな。もっと奥へ行こう。」



結構ヤバい技もあるので、もっと奥に行く事にする。

少し駆け足で森の奥へと向かう。



「この辺でいいかな?」



結構深くまで来たので、この辺で技を試す事にする。



「えぇと、まずは………」



う~ん。広範囲技からにするか、直線攻撃技からにするか。



「よし! 広範囲技にしよう。」



少し腰を落とし、集中する。



「【龍王の覇双撃(ドラグ・バースト)】」



両手を地面におもいっきり打ち付ける。瞬間



『ドガァァァァァァァァァァァァン!!!』



「………………うそん。」



地形が変わりました。いや、うん。なんで、小規模なクレーターが出来てるんでしょうか? いくらなんでも強すぎない? 修行場所(向こう)では、ここまでならなかったんだけど…………まぁ、いいか。次いこ、次。



「ふぅ………よし!」



王都の反対方向を向いて、右腕を後ろに引き、構えを取る。



「【英雄の投げ槍(グングニル)】」



正面に向けて正拳突きを放つ。瞬間



『ドガァァァァァァァァァァァァン!!!』



「…………またですか。」



正面にあった全てのモノが吹き飛ばされ、かなり先まで地面が抉れたようになっている。

とりあえず、どっちの技も封印決定。














やぁ、皆さんムトです。技の検証を一通りしたが、ほとんどの技が、封印決定になってしまった。まぁ、ここで試せないヤバい技もあるので、それらも封印だな。そんな事より、



「……………やり過ぎた。(orz)」



周りが更地になりました。ヤバいなアイラに怒られてしまう。というか、樹木の精霊に怒られてます。



『ひどい。』『いじめ。』『家なくなった。』『しくしく。』



悪かったよ。今アイラ呼ぶから。種を取り出し、地面に植える。



「【精霊王の呼子笛コール・オブ・スピリットキング】」


「はーい! 何かよ…………ムトくん。どういう事かな? これは。」



ニコニコ笑顔だが、目が笑ってない。完全に怒ってるな。うん。



「ごめん! その、技を試したら思いの外威力が高くて…………」


「もっと、荒野とかでやってほしかったな~。」


いや(いひゃ)ほんとごめん(ほんほごみぇん)。」



頬っぺたをムニムニ引っ張られる。だが、直ぐに手を離して『はぁ。』とため息をはいた。



「とりあえず、戻すからもうこんな事しちゃ、駄目だよ。」


「サー、イエッサー」


「【蘇レ我ガ愛スル大地ヨアース・リザレクション】」



アイラの言葉とともに、更地から植物が生え始める。草や木、花等が次々と…………



「相変わらず、凄い魔法だな。」


「【精霊魔法】を極めれば、出来るようになるよ。」


「とりあえず、俺には、一生出来ないって事は分かる。」



アイラは元の森に戻して、帰って行った。

という事で、俺もそろそろ町に戻る事にする。



「う~ん。帰ったらとりあえず、何か食べて、冒険者ギルドに行って、ランク上げのために、依頼をいくつか、受けるとして……………ん?」



王都を目指し歩いていると、森の木々の隙間からナニかの軍団(・・・・・・)が王都へ、向かっているのが見えた。土煙のせいで、よく見えないが、もしかしてアレは…………………



「魔物か?」



そう。魔物の軍団が王都へ向かって、一心不乱に走っていた。



「不味いな。」



俺は、走って魔物の軍団の方へ向かって行った。ヤツらを止めるために。

次回は主人公(ムト)視点ではありません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ