表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/69

第34話『ヒークへの道中』と『新な仲間?』




「ふわぁ~。天気がよくて気持ちいいですね~。」


「ほんとだね~。」



リラとフィリルが、楽しそうにガールズトークをしている。あれに割り込むのは無理だ。うん。



「楽しそうだな。」


「まぁ、今まで男二人、女一人だったからな。」


「成る程。」



嬉しいのだろう。本当に楽しそうに話し合っている。



「にしても、本当に長閑だな。盗賊もでないし、魔物もでないし、平和が一番だな。」


「はわわわ! 大変ですよ!」


「どうした?」



突然フィリルが慌てだし、近くの木の木陰に走りだした。



「どうしたの? フィリル。」


「見てくださいリラさん。かわいいですよ。」


「うん? どうだろう……」



フィリルが拾ってきたのは、青色のスライムだ。フィリルの腕に抱かれて、ぷるぷるしている。にしても、スライムが可愛いとは、フィリルの感性はずれてるな。



「このスライム飼いますね。名前は………コスモスです!」


「ムリュ!」


「気に入ってくれましたか?」


「ムリュ、リュリュ!」


「よかったです。」



仲間にスライムが増えた。というか、普通のスライスだよなコイツ、なんだか妙に貫禄がある気がする。



「そうだ! 私はフィリルです!」


「ムリュ!」


「私はリラ。宜しくね、コスモス。」


「リュリュ!」


「俺はムトだ。」


「ムリュムリュ。」


「俺はグレイだ、宜しく。」


「リュッリュッ!」



新な仲間? コスモスに挨拶をして、仲良くなっておく。というか、人懐っこいなコイツ。今は、フィリルの頭の上に乗っている。



「さぁ、行きましょう!」


「リュリュー!」



新な仲間コスモスを加えた俺達は、ヒークへ向けて、歩き出した。



























ガーネアを出発してから、一日がたった。コスモスは雑食のようだが、リラの食事を気に入ったらしく、鍋に残ったのまでキレイに食べていた。


後、俺が修行場所(向こう)から持ってきた木の実やら、キノコやらも美味しそうに食べている。ちなみに、アイラに聞いて、食べられるモノだけ取ったので、問題ない。



「なんだか、コスモスが元気いっぱいですね。」


「そうだね、色艶もよくなったかな?」


「肌触りも凄いですよ!」


「ほんとだ、スベスベ!」



なんだろう、貫禄に神々しさが加わったな。一日でここまで変わるのかな?

談笑しながら、朝食の準備をする。今日は、ベーコンとレタス、タマゴ、の二種類のサンドイッチが、二つづつだ。



朝食を済ませて、歩きだす。昨日と同じように、今日も天気がいい。



「ふん♪ ふん♪ ふふーん♪」


「リュ♪ リュ♪ リューン♪」


「楽しそうだな。」


「うん。」



先頭を、鼻歌を歌いながら歩いていくフィリルと、フィリルの頭の上で、同じく鼻歌を歌っているコスモス。実に楽しそうだ。



「昨日聞いたんだけど、フィリルは、天人族の中でもかなり位の高い家の出身みたい。なんで天空島を出たのかは、教えてくれなかったけど、辛い事があったみたい。」


「コスモスと会えて、癒されたんだろうな。」


「成る程。だから無理やりの笑顔だったのか。」


「グレイ、無理やりって?」


「ん? コスモスと会うまでは、無理して笑ってただろ?」


「そ、そうなの?」



グレイ凄いな、そんな事分かるのか。



「ムリュ?」


「どうしました? コスモス。」



突然、コスモスが周囲をキョロキョロしだす。まぁ、スライムだから、身体をふりふり動かしてるようにみえるが、キョロキョロしてるんだろう。すると、地面が揺れだした。



「何!?」


「地面の下に、何かいるぞ!」



一際大きく揺れた後、轟音とともに地面から巨大なモグラが出てくる。



「デカっ!?」


「『ビッグバンモグラ』だ!」


「変な名前だよね!」



地面から出てきた、超でかいモグラは。フィリルに向かって、巨大な爪を振り上げる。



「マズイ!」



直ぐにフィリルを助けるため、足に力をこめるが、それより早く、コスモスが飛び出した。飛び出したコスモスは、そのままの勢いで『ビッグバンモグラ』に体当たりし、突き抜けた。



「「「「え?」」」」


「リュリュ!」



『ビッグバンモグラ』を一撃で絶命させたコスモスが、どうだ! と言わんばかりに、ピョンピョン跳ねる。



「コスモス……こんなに強かったんですか!?」


「いくらなんでも、強すぎないか? 俺でも、目で追うのがやっとだったぞ。」


「速さは私と同じくらいかな?」


「どうして、こんなに強いんだ?」



俺達が疑問に思っていると、コスモスの身体の前に、半透明の板が現れる。そこに書かれていたのが



■■■■■■



【名前】コスモス

【種族】アンノウン・スライム

【性別】無し

【年齢】1

【主人】フィリル・ロア・リシュディア

『攻撃力:A』

『防御力:SSS』

『知力:D』

『精神力:SS』

『俊敏性:S』

『器用:D』


≪スキル≫

【調薬:Lv1】【錬金術:Lv1】

【彫金:Lv1】【木工:Lv1】

【細胞強化:Lv10】【衝撃吸収:Lv10】

【魔法吸収:Lv10】【体内工房ボディ・ワーカー:Lv━】

無限の胃袋(ブラックホール):Lv━】【存在操作ユメウツツ:Lv━】

千変万化インフィニット・チェンジ:Lv━】


≪備考≫

正体不明のスライム。

元々は、ただのエンペラースライムだったが、謎の進化をとげることで、姿はおろか、存在すらも自由に変えられるようになった。

神も、これがスライムなのか、そうでないのか分かっていない。



■■■■■■




「「「「…………。」」」」


「ムリュ?」



見なかった事にするべきか、コスモスを凄いと褒めるべきか。さて、どうしよう?



「コスモス………人間になれますか?」


「ムリュ!」



フィリルの言葉に返事をした後、コスモスがうねうねと伸びたり、縮んだりした後、七歳ぐらいの子供の姿になる。髪と瞳の色は同じで、青色が混じった銀色だ。



「ムリュリュリュ!」


「一歳だから、言葉を上手く話せないようだな。」


「でも、かわいいです!」


「ムリュ!」



褒められたコスモスが、嬉しそうに笑って、フィリルに抱きつく。


それにしても、うちのパーティーは規格外が多いな。





作「〈自由の虹翼〉のマスコット、コスモスが加わりました!」


ム「なんで、あんなに強いんだ?」


作「ムト達と会った頃は、ただのエンペラースライムだったんだけどね。」


ム「じゃあ、なんで?」


作「作中で語るつもりはないので、ここで説明します。ただ、長くなるので、興味の無い人は飛ばしてください。」


作「コスモスについて説明する前に、【無敵之存在クチヌ ユメ】の説明をします。」


ム「なんで?」


作「大事だからだよ、【無敵之存在クチヌ ユメ】は、ムトの細胞一つ一つに、無敵な力が流れる能力です。」


作「心臓から血液にのせて、全身に無敵な力を流しています。」


作「そして、皮膚や爪等が身体から離れると、無敵な力の供給が止まるため、ただの皮膚や爪になります。」


作「しかし、一日ぐらいなら、力の残りカスがあります。」


作「カスといっても、無敵ですが。」


作「話をコスモスに戻します。」


作「コスモスが仲間になった夜に、ムトが爪を切った訳です。(噛み千切ったが正しいけど)」


作「それをムトが処分しようとしたら、コスモスが取り込んだわけです。」


作「スライムは、取り込んだモノを少しづつ自分の細胞に馴染ませ、自分の細胞に変えます。」


作「無敵な力は、ムトに不利益を与える事はせず、利益になる事には積極的です。」


ム「その結果がコスモスか……」


作「その通り。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ