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第31話『幽霊屋敷』と『再び』

お待たせしました。リアルでやる事が多くて、投稿に時間がかかりました。




『━━━━以上。』


『イヤー、イイハナシダッタナー。』


「「「…………。」」」



え? あれ、マジもんの邪神だったの? てっきり強がりで邪神だって、言ってるのかと思ってたんだけど。



『びっくりしたよ。急に、大邪神の反応がしたと思ったら、直ぐに消滅するんだもん。』


『はぁ!? って、なったね。』


「ムトって、その時にはもう強かったの?」


「さぁ? 五年ぐらい修行したら、そこら辺の魔物は、一撃で倒せるようになったな。」


「『終焉ノ地』の魔物をか?」


「その『終焉ノ地』が、よく分からないんだけど、そんなに凄い場所なのか?」


「うん。人間が暮らせる環境じゃないし、巣くう魔物も、一体で国を潰せるレベルだよ。」


「えっ? そんなに強かったのか。」



最初に遭遇した時は『ここの魔物はタフだけど、攻撃力は皆無。』だと思ったからなぁ。



『そういうわけで、邪神を……それも大邪神を倒したムトくんには、感謝してるんだ。』


『そういう事。……むむ!? 女神達の気配がするので、これにて失礼!』



そう言い残して、神々の気配は去って行った。



「そうか、あれ邪神だったのか、そうか。」


「神を倒すなんて凄いね!」


「まったくだな。」



俺もそう思う。っていうか、俺の真似をする、黒髪黒目が出てこない気がしてきた。



「とりあえず、これで解散! 各自、また自由行動にしよ! 私はギルド行くね。」


「あ、俺もギルド行こう。」


「ふむ。では、俺も行くとしよう。」



結局。三人別れてではなく。三人一緒に行く事になった。

















「うーん? どの依頼がいいかな?」


「今日中に終わるのは………」


「採集系以外で頼む。」



俺達三人はギルドの依頼を見ながら、どれがいいか話し合っていた。

ん? この依頼は……

少し気になる依頼があった、『幽霊退治』という依頼だ。何故気になるかというと、場所が、以前俺が調査した幽霊屋敷だったからだ。受注可能なランクは5。



「なぁ、これ。」


「ん? なになに。『幽霊退治』?」


「これにするのか?」


「実は、俺が以前、調査した屋敷にいるらしいんだ。」


「成る程ね。よし、受けよう。」


「だな。」



受付で依頼を受注して、俺達三人は、さっそく幽霊屋敷に向かった。











「ここだね。」


「幽霊には一度出会ってるから、直ぐ分かると思うぞ。」


「用心するんだぞ、ランク5の冒険者が、行方不明になってるんだからな。」



そう。なんでも以前、この屋敷を調査した冒険者を助けに行った、ランク5の冒険者が帰って来なかったらしい。



「とりあえず、お邪魔しまーす。」


「無人なんでしょ? 挨拶しても意味ないんじゃ………」


「来たわね! ここで会ったが、百年目よ!」



出た。以前調査した時に会った幽霊が出てきた。



「あれが、幽霊だ。」


「ちょっと、“あれ”ってなによ! “あれ”って!」


「ふーん。じゃ、さっさと倒して帰ろう。」


「だな。」


「ふふふ。そうはいかないわよ! 出てきなさい! 下僕達!」



幽霊少女の言葉とともに、部屋から、床から、天井から、何人もの冒険者風の格好をした、人達が出てきた。



「今までに、この屋敷に入って来たバカ達よ! 前は冒険者だったけど、今は私の下僕よ!」


「面倒な能力だな。」


「だね。」


「幽霊を倒せば、下僕から解放されるだろうから、殺さないように気をつけろよ。」


「「分かった。」」



『幽霊&元冒険者軍団VS俺達』の、戦いが始まった。





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