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第24話『塔の迷宮』と『大量発生』




迷宮ダンジョン行くよ!」


「突然どうした?」


「あぁ。何故迷宮?」


「連中が来た時に、簡単にやられないようにするためだよ。」


「成る程な。」



朝起きるとこんな感じで、今日と今後の予定を決めた。というわけで、俺達は迷宮のある場所へ向かった。



「着いた! ここだよ。」


「これが………」



そこには、塔が建っていた。入り口には冒険者っぽいヤツらが入ったり、出たりしているので、これが迷宮ダンジョンなのだろう。



「さっそく行こっか!」


「おう。」


「だな。」



三人揃って迷宮へと足を踏み入れる。中は迷路のようになっていて、分かれ道や、十字路が多い。



「とりあえず、上に登る階段を探そ。」


「分かった。」


「了解。」



ちなみに、俺とリラが前に並んで、グレイは後ろにいる。



「お、さっそく来たね。」


「ゴブリン2体に、蝙蝠が一匹か。」


「さくっと、倒すぞ。」



まだ一階層目なので、ゴブリン2体は俺の蹴りと、リラの剣の一撃で光になり。蝙蝠の方もグレイの矢を食らって、光になった。



「この調子でドンドン行こっ!」


「だな。一気に進もう。」


「あぁ、ここじゃ訓練にもならない。」
























「“剣技”雷の斬撃(サンダー・スラッシュ)


「“弓技”竜巻の一矢(トルネード・アロー)



リラがオーガの足を、雷を纏わせた剣で切り裂き。怯んだところに、グレイの矢が突き刺さる。

俺達は、十階層のボスである『オーガ』と戦っていた。



「がぁぁぁあぁぁぁ!」


「ふんっ!」



オーガの降り下ろした斧を受け止める。うん、このまま斧を破壊できそうだが、やめておく。



「ムト、ナイス!【雷光槍サンダーランス】!」


「“弓技”水流の一矢(スプラッシュ・アロー)



リラの魔法とグレイの矢が突き刺さり、オーガは光になって消えた。



「『鬼の角』かぁ………使わないよね?」


「俺は武器も防具も使わないからな~」


「鏃に使えなくもないが、間に合ってるからな。」



迷宮での修行で問題なのは、魔物が落としたアイテムが使えないという事だ。俺は武器も防具もいらないし、リラは剣も防具も暫くは新調しなくていいみたいだし、グレイもリラと同じだ。



「まぁ、ギルドで売ればいいんだけど。今のところお金も使わないしな~。」


「まぁ、それは後で考えればいい。今は迷宮に集中しよう。」


「そうだな。次の階層に行こうぜ。」



ボス部屋の階段を登り、次の十一階層に行く。すると



「なんか、騒がしいな。」


「みんな、戻ろうとしてるみたいだね。」


「なぁ、何があった?」



俺とリラが軽く困惑していると、グレイが一人の冒険者に事情を聞きだした。



「どうやら、魔物が大量発生しているらしい。」


「何の魔物?」


「『死神蟷螂デス・マンティス』らしい。」


「え!? なんで、三十階層以降に出てくる魔物が、こんなところに?」


「分からん。だが、一旦引くぞ。」


「ぎゃぁぁぁぁ!!!」



悲鳴!? 悲鳴がした方を向くと、十匹以上の蟷螂達が、階段の側の安全地帯に入り込もうとしていた。



「嘘だろ!?」


「早く逃げなきゃ!」


「うわぁぁぁぁ!!!」



冒険者達が我先にと、階段を降りて行く。



「逃げる前に、アイツら片付けるか。」



ここに来る前は結構自重していたので、ここで、少したまった鬱憤をはらさせてもらう!



「【英雄の投げ槍(グングニル)】」



安全地帯に入り込もうとしている蟷螂に向けて、おもいっきり拳をぶつける。もろに食らったヤツはその場で粉微塵になり、余波を食らったヤツらは身体が弾けとんだ。



「ムト一人で、大量発生した魔物片付くんじゃ………」


「俺もそう思う。」



やる事が済んだので、俺達は階段を下り、そのままの勢いで、迷宮から脱出した。



























「さっそく依頼が出てるな。」


「みたいだね。」


「えーと、ランク4以上か……」



迷宮から出た後、そのまま冒険者ギルドに入った俺達は、大量発生した『死神蟷螂デス・マンティス』の駆除依頼を見つけた。



「受けるか?」


「当然! いつまでも、待ってるよりましだしね!」


「だな! さっそく行くか。」



受付で依頼を受注した俺達は、再び迷宮に向かった。





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