表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/69

第23話『情報』と『ユメ』



「それじゃ、情報をまとめよう。」


「ほーい。」


「だな。」



宿屋の俺の部屋で、三人揃って〈悪魔の茶会デモン・ティーパーティー〉の情報を、まとめる事にした。



「それじゃ、私からね。色々な冒険者の人達に聞いたんだけど、〈悪魔の茶会デモン・ティーパーティー〉のヤツらは主に、ここイルノア大陸で活動してるみたい。」


「イルノア大陸に何かあるのか?」


「その可能性は高いな。」


「でね、ヤツらは二人組で現れて、例の黒い紙切れを探してるみたい。」


「アレって、他にもあるのか。」


「それなんだが、元は一冊の本だったらしい。」


「本?」


「あぁ。とある生物の使役方法が書かれた古文書らしい。」


「とある生物?」



リラが疑問の声を上げる。俺も同意見だ、とある生物ってなんだ?



「“黒炎を纏いし獣”だ。」


「「え!?」」



グレイがとんでもない事を言いだした。



























「“黒炎を纏いし獣”って、封印されてる場所分からないんじゃ?」


「あぁ。だが、本当に使役する事が出来たら、マズイって事は分かるよな。」


「うん。世界征服とか簡単に出来そう。」



そう。それぐらいの力が“黒炎を纏いし獣”にはある。



「でも、それとムトを狙っている事と、何の関係があるんだろ?」


「俺も思ったんだが。ムト、何か心当たりはないか?」


「んん? どうかな?」



正直言うと、修行場所で何かがあった気もするが、覚えていない。



「とりあえず、集められた情報は以上でいいかな?」


「あぁ。俺の方はもうない。」


「じゃあ、寝よっか。ムトお休み。」


「俺もいくな、お休み。」


「あぁ、お休み。」



リラとグレイが出て行ったのを確認し、ベッドに入って眠りについた。




























何処までも黒い空間。俺はそこにいた。



『あ━━━━━』



なんだ? なんて言ってる?



『━━━るべ━━━━』



聞こえない。分からない。



『彼を━━━━━』



誰だ? 誰を━━━



『黒炎は全てを焼き尽くす。心を焼き尽くし、暴虐の限りを尽くす獣へと変える。』



誰だ?



『オレか? オレは人でも神でも、まして生き物でもない。君の中にいる。』



俺の?



『害悪ではない、君の力だ。君のあるがままに、君の歩むがままに、共にあるモノ。』



俺の力?



『正直言うと、なんで話せるか分からないんだけど、次いつ話せるか分からないから、いっぱい話すね。』



え? お、おう。



『いやマジでさぁ、君の能力おかしいよね。何も効かないとかさぁ、この世界の神々もびっくりだったと思うよ。』



確かに、どうしてこんな能力が?



『偶然。』



え?



『偶然だよ偶然。君に与えられるハズだった能力は【金剛盾身ダイヤモンド・ガード】だったんだよ。』



じゃあ、なんで?



『いやー、“神力”が混ざって変質しちゃったんだよね。』



そうなのか。そういえば、最初に話かけたのもお前なのか?



『いんや、彼女はオレとは関係ないよ。』



彼女?



『おっと、そろそろ時間だ。』



周囲が白く光出す。待ってくれ! お前の名前は?



『オレか? オレの名前は━━━━━』



最後の言葉を聞いて、俺は少し驚いた。

そして、目を覚ました。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ